ブロックチェーンキャピタル、Bogard氏「ビットコインは今が買い時」

ビットコインは、もう「底打ち」しただろうか。

仮想通貨市場参加者なら誰もが気になるこの質問に対して、これまでBTC市場の動きを観察してきた二人が独自の見解をブルームバーグのインタビューで述べた。

市場参加者として異なる視点を持つ二人だが、両者とも資産としてのBTCの将来性には前向きだ。

大口は仮想通貨ではなく「デジタルゴールド」好き?

「短期的には回復しているかもしれないが、まだ弱気市場だ…過去の(弱気)市場で確認されたMBT比率、取引量、価格変動などのインジケーターを参考にすると、現市場が底からまだまだ遠いことがわかる。」

ここ最近回復傾向にあるビットコインは「ようやく戻ってきたか」という率直なインタビュアーからの質問に対して、上述のように返答したのは、ブルームバーグインテリジェンスのアナリストであるマイク・マックグローン氏。

出典:Now Is a Good Time to Buy Bitcoin, Blockchain Capital’s Bogart Saysからのスクリーンショット

同氏によると、BTCが底打ちした可能性は低く、過去のデータを踏まえても「更に下の価格帯へ向かう」という。

しかし、ビットコインにはデジタルゴールドという明確な立ち位置があると主張。

一方、他の仮想通貨はBTCよりも更に下落する可能性が高いことを示唆した。

また、同氏によると機関投資家もBTCがゴールド(金)を代替するような価値の保存手段やポートフォリオを多様化させるようなものだと認識しているという。

そのため、クリプト市場における機関投資家の需要はアルトコインではなくビットコインに多いと指摘。

しかし、現在の価格水準を考慮すると、ビットコインよりもゴールドの方がより「魅力的な投資商品」だと述べた。

ボーガート氏、注目通貨はズバリ「BTCとETH」

同インタビューには、ブロックチェーンキャピタルのパートナーであるスペンサー・ボーガート氏も参加した。

同氏は「今が買い時だ」と述べたものの、現在の価格水準が「底値かどうかはわからない」という。

出典:Now Is a Good Time to Buy Bitcoin, Blockchain Capital’s Bogart Saysからのスクリーンショット

また、より熟成した起業家が市場に参入していると主張した後、資産としてのBTCについて以下のように考察した。

「史上で最も高い借金レベル、通貨の発行、ナショナリズム(国家統一という政治的概念)とグローバリズム(世界の一体化という概念)の間の緊張感、そして様々な管轄の競争が見られる中、ビットコインは現在最も説得力のある資産であると思う。」

さらに、どの通貨に注目するべきかという質問に対して、誰でもネットワークに参加することができるオープンソースの「BTCとETH」と答えた同氏は、他のコインは気にする必要がないと主張。

「リップルは?」と問い質すインタビュアーに対して、「将来的にMaybe(もしかしたら)だ」と答えた。

短期的には回復傾向にあるビットコイン市場だが、様々な見解見られる同市場のこれからの動きに注目だ。

原典:Now Is a Good Time to Buy Bitcoin, Blockchain Capital’s Bogart Says

ここまでの内容と考察

ブルームバーグインテリジェンスのアナリストとブロックチェーンキャピタルのパートナーが現在のビットコイン市場に関する見解を述べたという、今回のニュース。

短期的には回復しているように見えるクリプト市場ですが、「底打ちした!」とはまだ言い切れないようですね。

ちなみにですが、ポートフォリオ多様化というBTCの使い道を推奨する業界著名人は少なくありません。

例えば、Miller Value Partners 創設者である著名投資家のミラー氏は、以下のように述べています。

「非常に短期的には、BTC市場は(株式市場)をリードするような形となっている。 ビットコインは、(2017年)12月にピークを迎えた52週間後に底を打ち、再び上昇し始めた。一方、株式市場はその後3〜4週間程底を打つことはなかった。そして、現在再び株式市場は上昇している。 相関関係が成り立つかどうか誰がわかるだろうか?」

☞株式市場とは相関性なし!?ミラー氏「ビットコインはとても価値があるか、ゼロ

一方、このようなBTCのユースケースを批判するJPモルガンのアナリストもいます。

「過去のような(ハイ)リターン、価格変動、相関関係が持続するのであれば、(仮想通貨は、)グローバルな債券や株式のポートフォリオを多様化させる上で潜在的な役割を果たす可能性がある。 しかし、過去数年間のハイリターンやボラティリティを踏まえれると、その可能性は低くだろう。」

☞JPモルガン、仮想通貨は脱資本主義のディストピアのみで使用用途あり

果たしてBTCは本当に「デジタルゴールド」になれるのでしょうか。

大型の機関投資家がポートフォリオのどれくらいをビットコインに回すかということが、大きなカギとなるかもしれませんね。

今後もインフラ整備が水面下で進められているビットコイン市場の動きに注目していきましょう!

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