バクト+ETFよりも破壊力あり!?サムスンがウォレット搭載のスマホを発表

大人気のスマホに仮想通貨ウォレットが予めダウンロードされような新時代が到来した。

今年も依然として市場が低迷しているものの、様々な開発者や企業によって水面下で進められている、現在のクリプト業界。

例えば、直近では世界最大級のソーシャルメディアであるツイッターでBTC送金を可能にする「ライトニングネットワーク」を実装したブラウザ拡張機能がリリースされた。

また、ソニーを含む多くの大企業がブロックチェーン関連の取り組みを行っていることも報告されている。

そんな中、韓国大手サムスンが、今月20日に公開されたプレスリリースで仮想通貨の秘密鍵専用のストレージを搭載した新型スマートフォン「Galaxy S10」を発表した。

謙虚な意見?ヤング氏「ETF+Bakkt」よりも影響力あり

昨年12月に、「Blockchain Key Store (ブロックチェーンキーストア)」や他2製品の商標を登録したことで、仮想通貨ウォレットを開発中なのではないかと噂されていた、サムスン。

その1ヵ月後、漏洩したギャラクシーS10のKeyStoreの画像には、イーサリアムのみが扱われると書かれていたが、写真にはビットコインが写っていたという。

こうした背景のもと、今回発表されたプレスリリースでは、同デバイスに仮想通貨ウォレットが搭載されることが確認された。

出典:Samsung Raises the Bar with Galaxy S10: More Screen, Cameras and Choices

「Galaxy S10は、最高峰のセキュリティを誇るサムスン・ノックスと、モバイル対応のハードウェアで構築された秘密鍵を格納するための安全なストレージがある。」

(サムスン・ノックスとは、個人データとビジネスユーザデータを分離して管理できる、特別なセキュリティ層。)

しかし、具体的にどのクリプトが採用されたかについては明示されなかった。

世界的にも人気があるサムスンのスマートフォンに仮想通貨が搭載されることに関して、多くの業界人が楽観的な見解をツイッター上で共有している。

例えば、仮想通貨ジャーナリストのジョセフ・ヤング氏は、以下のように述べた。

「謙虚な意見:サムスンが仮想通貨をGalaxy S10に統合すれば、ETFとバクトを組み合わせるよりも大きな影響があると思う。その理由の一つとしては、ETFやBakktがどのような類の(仮想通貨の)露出をもたらすか不明な一方、何百万人もの人々がサムソンのスマホを毎日使用しているからだ。」

尚、ギャラクシーS10(899.99ドル)、S10 +(999.99ドル)、S10e(749.99ドル)の予約販売開始は今月21日だという。

スマホの中でも特にユーザー数が多いギャラクシーにウォレットが「プリインストール」されることにより、クリプト人口の外にも仮想通貨が広まるいいきっかけとなるかもしれない。

原典:Samsung Raises the Bar with Galaxy S10: More Screen, Cameras and Choices

ここまでの内容と考察

サムスンが、仮想通貨ウォレットを搭載したギャラクシーを発表したという、今回のニュース。

かねてより噂されていた今回の報道ですが、実際にどのコインが採用されているかが気になりますね。

ちなみにですが、仮想通貨ウォレットを搭載したスマートフォンを発表したのは、サムスンだけではありません。

例えば、台湾を拠点とするHTC社は、昨年10月から既にブロックチェーンを搭載したスマホを発表しています。

☞台湾スマホ製造会社HTC、ブロックチェーン搭載スマホをついにリリース!

今後もSNSや日常的に使うスマホを通じて、仮想通貨がより多くの人の目に留まるようになるかもしれませんね!

これからも世界を巻き込んでいく仮想通貨エコシステム拡大の進捗に注目していきましょう!

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