BTC嫌いダイモン氏、銀行初のステーブルコイン「JPMコイン」を発行へ

金融機関によって発行される、俗に言われる「銀行コイン」は何を意味するのだろうか。

「仮想通貨」と言っても、現在では様々な種類があることを多くの人はもう知っているかもしれない。

それぞれが異なる開発方針や哲学を掲げており、もちろん存在意義、価値、理由も異なる。

例えば、ビットコインのように既存金融インフラとは別の選択肢を人々に提供するようなものもあれば、既存システムをより効率化させることだけに注力するものも存在する。

JPモルガンが先日発表した「JPMコイン」は、後者に値するだろう。

それというのも、JPMコインは米ドルで価値が裏打ちされた大手法人向けのステーブルコインであり、プライベートブロックチェーンで発行&テストされるという「銀行初の取り組み」だという。

一般人用ではなく、「大手法人用コイン」

ビットコインをバッシングすることで知られているジェイミー・ダイモン氏率いる多国籍投資銀行、JPモルガン。

出典:JP Morgan to launch its own cryptocurrencyからのスクリーンショット

以前ダイモン氏は、「BTCは詐欺だ!」と罵倒し、以下の様に発言していた。

「ビットコインが、何を取引しているのか、どのように取引されるのか、なぜ取引するのか、誰が取引するのか、私はあまり気にしていない。それを買うほど愚かであるならば、いつかその代償を払うだろう。」

そんな同氏率いる米主要金融機関によって発行される「JPMコイン」は、特定用途・ユーザーを設定しているものとなっており、JPモルガンの顧客間で「瞬時決済」を実現させるという。

具体的には、以下の特徴があるようだ。

価値の保証:JPモルガンによって管理される法定通貨(米ドル)と1:1で価値が裏打ちされている。

ブロックチェーン: JPモルガンとパートナー企業によって構築されたプライベートブロックチェーン「Quorum」使用。

ユーザー:JPモルガンのKYCプロセスに通過した。大手法人顧客のみコインの取引ができる。

目的:ホールセールス(大手法人に関する事業)における決済。

 

今回のJPモルガンのニュースを最初に報道したCNBCコメンテーターの一人であるアンドリュー・ソーキン氏は、仮想通貨の一種と分類されるJPMコインは仮想通貨全体を肯定するような取り組み、または他の仮想通貨の必要性をなくすような存在の「どちらだろうか」、という質問を他のコメンテーターへ投げかけた。


出典:JP Morgan to launch its own cryptocurrencyからのスクリーンショット

これに関する答えは明確に提示されなかったものの、JPMコインはビットコインを始めとする分散型の通貨とは異なる目的を持ち、必ずしもそれらの必要性をなくすものではない、と言えるだろう。

それというのも、ネットワーク参加者を限定し、法定通貨でトークン価値を担保していることからも従来の金融システムと直接的な関係性を持つJPMコインは、誰でもネットワークに参加することが可能で、市場でその価値が決まるビットコインと「バリュー・プロポジション (価値提供)」が根本的に異なる。

(ちなみに、JPMコインのような、そもそも法定通貨で価値を担保するようなデジタル通貨自体が「仮想通貨と見なされるべきでない」というクリプト業界人の見解もあるようだ。)

従来の金融機関による「仮想通貨」に対する見解は、それらを置き換えようとしている多くの分散型通貨の目的と異なるのは当たり前かもしれない。

しかし、キャッシュレスだから、仮想通貨だからといって、ブロックチェーン関連の取り組みが「良し」と認められる程、当業界が目指すものは単純でもないだろう。

金融機関により発行されるようなクリプトと、BTCのような分散型通貨との違いにはこれからも要チェックだ。

原典:J.P. Morgan Creates Digital Coin for Payments

ここまでの内容と考察

JPモルガンが独自のステーブルコインを発行したという、今回のニュース。

金融大手による「仮想通貨」の取り組みということもあり、ツイッター上では様々な意見が出されていますね。

「数百万以上、数千以上のブロックチェーンが存在する中、また一つ増えただけだ。」

「もちろん自分たちがコントロール出来るようなトークンを作った。XRPが中央集権化しているというのなら、これを見てみろ。」

「ビットコインは生き残らない。ビットコインには方向性がない。ビットコインは詐欺だ。これらは全てJPモルガンCEOであるジェイミー・ダイモンの言葉だ。本日、彼は独自ブロックチェーン技術を基盤とする仮想通貨JPモルガンコインを発表した。これは、主要銀行初の取り組みだ。」

かねてより様々な議論が繰り広げられている銀行が発行する仮想通貨ですが、果たしてそのような通貨は使われるようになるのでしょうか。

バリュー・プロポジションがとても特定されているため、最初にステーブルコインを発行する金融機関にアドバンテージがあるかもしれませんね。

同じ専門分野における分散型技術を基盤とした製品を広めようとしている、R3、リップル、JPモルガンの「市場争い」にも注目ですね。

今後も従来の金融機関による仮想通貨・ブロックチェーンの取り組みを追いながらも、その意図や目的も忘れないようにしていきましょう!

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