JPモルガン、仮想通貨は脱資本主義のディストピアのみで使用用途あり

世界経済・政治情勢と相関性がないことから、ポートフォリオを多様化するための手段として注目されている、ビットコイン。

☞株式市場とは相関性なし!?ミラー氏「ビットコインはとても価値があるか、ゼロ」

しかし、JPモルガンのアナリストによると、資産としての仮想通貨はリスクヘッジとして機能していないという。

株式市場との相関性の低さは「意味なし」

「全ての主要準備資産(ドル、ユーロ、円、金)や決済システムへの信頼が喪失されるようなディストピア以外の環境における仮想通貨の価値について、私たちは長い間懐疑的だった。」

このように自社の顧客へ今月24日に報告したとBusiness Insiderが報じたのは、JPモルガンのアナリスト。

仮想通貨の景気循環は、「1970年代初頭の金、1980年代の日経、そして1990年代のテクノロジー株に似ていた」と付け加えた。

出典:JPMorgan says the only real use for cryptocurrencies will be in a post-capitalist dystopia

しかし、仮想通貨と伝統的な資産との相関性が比較的限られているという事実は、投資家がポートフォリオの多様化を図ろうとしている場合にはプラスになる、という見解もある。

☞相関性なし?株式相場暴落が仮想通貨市場に与える影響はいかに

実際にも、米国株式やエマージング債市場とBTC市場の相関性は2018年初頭にわずかに上昇したものの、依然として低い。

これに対して、同アナリストは以下のように言い切った。

「ヘッジ資産自体が弱気市場にある場合、相関性が低いことはほとんど意味がない。」

今回のJPモルガンによる報告は、かねてよりのビットコインに対する同社の懐疑的な見方と一致している。

同社グローバルリサーチ部門は、ポートフォリオに仮想通貨を含めることについて以下のように報告していた。

「過去のような(ハイ)リターン、価格変動、相関関係が持続するのであれば、(仮想通貨は、)グローバルな債券や株式のポートフォリオを多様化させる上で潜在的な役割を果たす可能性がある。 しかし、過去数年間のハイリターンやボラティリティを踏まえれると、その可能性は低くだろう。」

CEOを筆頭に仮想通貨に悲観的なJPモルガンだが、仮想通貨市場における同社のこれからの動向に注目が集まる。

原典:JPMorgan says the only real use for cryptocurrencies will be in a post-capitalist dystopia

ここまでの内容と考察

JPモルガンが仮想通貨がリスクヘッジとして機能していないことについて指摘したという、今回のニュース。

リスクヘッジ手段として仮想通貨の使い道について、以下のような意見がツイッター上で挙げられていました。

「ここ3日間、私は中国で多くの”古い金(伝統的な金融機関など)”と話したが、仮想通貨の必要性は間違いなく現実だ。クリプトは、極端な状況下ですべての資産が一晩で没収される可能性があるなどの体系的な社会的リスクをヘッジするための”デジタルスイス銀行”と見なされている。」

同氏が指摘するように銀行・証券口座は凍結される可能性はありますが、ビットコインを始めとする仮想通貨ではそのような危険性はありません。(もちろん最近では例外も多いですが…)

「リスクヘッジ」というユースケースにおいて現時点ではJPモルガンに認められていない仮想通貨ですが、元JPモルガン執行役員が指摘するように、いずれビットコインは「価値の保存」手段となる可能性が皆無だとは言い難い。

☞元JPモルガン執行役員、ビットコインは「デジタルゴールド」へ

今後も従来の金融機関による仮想通貨に対する見解に注目していきましょう!

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