紙幣バイバイ?テスラCEO「ビットコインは素晴らしい構造」

若い世代や特に最新テクノロジーに関心のある多くの人々の心を掴む、クリプト業界。

躍動感溢れる20代・30代が中心となり突き進んでいく当業界は、もちろん著名起業家の目にとまる。

例えば、直近ではツイッターCEOがビットコインに関する前向きな発言をしたことが大きな話題となった。

そんな中、テスラ社CEOであるイーロン・マスク氏が、インタビュー中にビットコインを「素晴らしい構造だ」と称賛し、比較的に中立的な観点からそれを考察した。

ビットコインは素晴らしい…しかし〇〇

「紙幣はなくなる。仮想通貨の方が価値を移転するための遥かに良い方法だ。これは確か。」

このようにARK Investのインタビューで、政府からの通貨管理から逃れる仮想通貨の利点について言及したのは、テスラCEOであるイーロン・マスク氏。

@ARK Investツイートからのスクリーンショット

電気自動車の需要、企業の指数関数的成長、また人口知能を搭載した「人が寝ているだけで目的地に着く」自動運転車を中心とした同インタビューの最後に、仮想通貨のトピックが上がった。

急に挙げられた話題に「本気で?」と笑いながら返答したマスク氏だが、仮想通貨に「批判的」ではないようだ。

BTCがインターネットの基軸通貨となるというツイッターCEOのジャック・ドーシー氏の見解をどう思うか、という質問に対し、マスク氏は「ビットコインの構造は素晴らしい」と主張。

しかし、ビットコインの欠点に関して、以下のように続けた。

「仮想通貨の欠点の1つは、非常にエネルギーを消費すること。そのため、仮想通貨の生成にはある種の制限がある。現時点でビットコインを作成するには非常にエネルギーコストがかかる。」

そのため、持続可能エネルギーを促進するテスラ社のリソースを仮想通貨に注ぐべきでないと付け加え、テスラがBTCを売り始めるようなことはない、と言い切った。

マスク氏がインタビュー中に「友達だ」と呼んだド―シー氏は、ビットコインを後押しする理由について、以前以下のように述べている。

「他にも面白いアイデアはあるが、それらがある程度の基準を上回っていれば、ビットコインへ統合できる。(ビットコインは)最も通貨になりたがっているように思える。他のものは分散型コンピューティングなど汎用的なことをやろうとしている。」

☞ツイッターCEO、BTCはインターネット生粋の「理想的なもの」

また、最近ではツイッター上でビットコインで「チップ」を送金できるようなアプリも開発されていることもあり、世界最大級の同ソーシャルメディアによる仮想通貨の取り組みが注目されている。

現時点でクリプトに関する計画はないテスラ社だが、今後それに思い切るようなことになるのだろうか。

原典:Elon Musk: Bitcoin Has ‘Quite Brilliant’ Structure, Paper Money is Going Away

ここまでの内容と考察

テスラ社CEOのマスク氏が、インタビュー中にビットコインについて言及したという、今回のニュース。

これまでも、どちらかと言えばクリプトに中立的な姿勢を取っていたマスク氏ですが、これからも仮想通貨に手を出すわけではないようですね。

ちなみにですが、同氏は人が何もしなくとも勝手に車が目的地まで連れて行ってくれるようなテスラ技術が、「年内」にできることを確信している、とArk Investのインタビューで語っていました。

2018年9月6日にリリースされたJoe Rogan氏によるインタビュー、出典:Joe Rogan Experience #1169 – Elon Musk

「年末までに車が駐車場を見つけたり、人を拾ったり、目的地まで連れて行けるようにできるのは確か。しかし、人間なしで100%完全に機能したり、監視がいらないというわけではない。」

また、規制当局からの理解を得ることの課題についても言及していました。

マスク氏がブロックチェーン技術に関する取り組みを始めるということは将来的にあるのでしょうか。

自動車に纏わるデータを仮想通貨でやり取りできるようになる、なんてことが将来的にはあるかもしれませんね。

今後も著名人の仮想通貨に関する発言に注目していきましょう!

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