XLM価格「ムーンショット」確認ならず、投機家減少と市場の成熟が理由か

投機的な風潮が強かったクリプト市場が少しずつ変化している。

「噂で買いニュースで売れ」というような、古くからのウォールストリートの言葉がバッチリ当てはまっていた、仮想通貨市場。

現在ですら「Wild West (無法地帯)」などと表現される同市場は、「貪欲主義」と蔑まれたり、レッテルを貼られるような一般投資家の楽観的な憶測とハイリターンへの期待がこれまでの原動力となっていた。

しかし、最近ではこのような市場の雰囲気が変わってきている。

それを如実に表すかのように、米国で人気がある取引プラットフォームCoinbase Proがステラ(XLM)の取引を開始したものの、XLM市場への変化が確認されなかった。

XLM価格に変化なし、投機家の減少が理由か

コインベース取引所が、昨年7月から取引プラットフォームで扱うことを検討すると表明していた、ステラ (XLM)。

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XLMの流動性がプラットフォームで十分に確保できた今月14日に、米ドル、ユーロ、BTCとのペアがコインベースプラットフォームで取引がついて開始されたようだ。

出典:Stellar Lumens (XLM) is now available on Coinbase Pro (Updated)

しかし、今回の報道が発表されて以来XLM価格は上昇しなかったどころか、24時間に渡りなだらかな下落を見せた。

トークンが上場することが発表される日に20%以上の高騰が見られるという、所謂「Coinbase Effect (コインベース効果)」が確認されなかったのは、同取引所で前回取り扱われることが発表されたXRPに続き2回目となる。

先月に同取引所へ上場したXRPの価格は、上場日に7%を超えて上昇することはなく、数日間で元値に戻った。

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このような直近のXRP・XLM市場の動きを踏まえた上で、一部の専門家は市場から投機目的の投資家が減少したことや、以前はFOMOがベースとなっていたクリプト市場が少しずつ成熟している、と指摘しているようだ。

残すはカルダノ!?コインベース上場プロセスの変化

かねてより法令遵守を徹底していたコインベースは、規制が曖昧な仮想通貨銘柄の上場を制限していたことで、多くのユーザーから苦情を受けていた。

そのこともあり、昨年7月にコインベースは5銘柄 (ADA、BAT、XLM、ZEC、ZRX)の上場を検討していることを発表し、実際にカルダノ(ADA)以外の全てのコインを上場させている。

出典:カルダノ公式ページ

しかし、ADAが次にコインベースへ上場する銘柄として選出されるとは限らない。

コインベースは昨年の9月から「上場プロセス」を大幅に変更することを発表しており、規制を尊重した上で「より多くの仮想通貨銘柄を採用する」という新しい方針を打ち立てた。

そのこともあり、同取引所はADAやXLMよりも先にXRPを上場させている。

☞XRP取引ペアがついに上場!米大手取引所コインベースの新たな「上場プロセス」

仮想通貨の取引量が多い米国で最も人気のある大手取引所の市場への影響力の減少は、市場の雰囲気が着実に変化していることを示すのかもしれない。

原典:Stellar Lumens (XLM) is now available on Coinbase Pro (Updated)

ここまでの内容と考察

ステラが米大手取引所コインベースに上場したのにも関わらず、市場への影響が確認されなかったという、今回のニュース。

昨年のように、同取引所へ上場するコインの価格が必ず高騰するというような投機的な風潮は少しずつ静まってきているのかもしれませんね。

☞噂で買いニュースで売れ!?BAT価格がコインベース上場後28%減

ちなみにですが、そもそもコインベースが上場プロセスを一新した理由は、業界全体として「投機フェーズ」から「ユーティリティフェーズ(実際にトークンをサービスや商品に利用する)」へ移行しているからとのこと。

☞コインベース、保守的な上場プロセスから多銘柄「積極採用」へ

特に大企業による仮想通貨関連の取り組みが活発化している昨今、取引所もそのような動きを見ながら、現実味を帯びてきているトークン経済に備えているようですね。

これからは、従来の銀行業務を代替するような動きをいよいよ見せ始める多くの取引所の取り組みにも注目が集まり始めるかもしれませんね。

☞GLOBIANCE取引所創設者が語る 「近未来を見据えたマルタ仮想通貨規制について」

今後も大手取引所の動向や市場の変化を追っていきましょう!

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