Optherium創設者が語る「銀行がポケットに入る次世代について」

Optherium (オプシリアム) 創設者であるSerge Beck (サージ・ベック) 氏に仮想通貨ニュース.comが独占インタビュー!
 

様々な業界の「仲介者」を省くことで、より効率性が高く、公平なインフラを一から作り上げれるのではないかと期待されているブロックチェーン技術。

しかし、現存するブロックチェーンでそのようなことを本当に現実化できるのだろうか。

ウォールストリートで使用される金融機関のシステムに直接的に関わっていたサージ・べック氏は、それが現段階では「不可能」だという。

イーサリアムを始めとする一般的なブロックチェーンはさることながら、大企業が計画しているようなブロックチェーンにも大きな問題があるというのだ。

しかし、これらの問題は全てブロックチェーンスタートアップ「Optherium Labs (オプシリアム・ラブス)」によって、近いうちにも解決されるかもしれない。

ベック氏が編集部に語ったパスポートや免許証がブロックチェーンに移行する未来。

「銀行」がポケットに入る新時代。

ブロックチェーン技術の普及を一気に加速させるオプシリアムについて、ありのままお届けする。
 

 
ーサージさんは、これまでどのようなキャリアを積んできたのですか?

 
私は90年代後半に、データベースアドミニストレーターとして、米ニューヨークにあるリパブリック・ナショナル銀行でキャリアを始めました。

その後、HSBC銀行に移り、最初はデータベース中心とした仕事をしていましたが、ウェブディベロップメントに興味をもち、大手投資銀行ベアー・スターンズなどではウェブアーキテクトとして働いていました。

また、私の甥がCEOとして活躍するHYPR Corpに、元手資金を提供したことをきっかけに、少しずつ「起業」にも興味が芽生えました。

そんな中、自らが始めたプロジェクトが「Optherium Labs (オプシリアム・ラブス)」。

米国の大企業や金融機関で働いていた時の経験をフルに使うブロックチェーン事業です。

 
ーブロックチェーン技術には、いつ頃から興味を持ち始めましたか?

 
ブロックチェーン技術は、実はそもそも新しいものではありません。

10-15年前くらいから分散型技術に関連するような仕事を私はやってきています。

例えば、最近よくニュースでも耳にするようになった「分散型台帳技術 (DLT)」は斬新な技術ではありません。

これはほとんどの大企業が毎日やるようないわゆる「ミラーリング」というもの。

(*ミラーリングとは、あるデータを複数のハードディスクに分散させて保存すること。)

また、バズワードとして使われる「スマートコントラクト」も実はとてもシンプル。

何かのイベントが生じた時に、特定のことがが行われるという、単純なものです。

「最新」技術ではありません。

現在ブロックチェーン技術が大きな話題となっているのは、「トレンド」として考える方がいいかもしれませんね。

ファッションと似たようなもので、一時的に流行って、去り、そして何年後かに再来します。

 
ーそれではなぜ多くの人々が「現在」ブロックチェーン技術に関心を示しているのでしょうか?
 
「Decentralization(分散化)」の概念でしょうね。

特に中央集権型のデータベースを現在でも使用し、大きな問題を抱えている金融機関がブロックチェーン技術に「クレイジー」になるのはこれが理由です。

しかし、「現存する」ブロックチェーン技術を使って、従来の金融機関が使用できるようなシステムを構築するのは不可能。

ウォールストリートの金融機関が使用するシステムを背後でサポートしていたので、私にはこれがよくわかります。

現在のところ、イーサリアムのような「パブリックブロックチェーン」は金融機関が欲するような機能を備えていないどころか「使い物にならない」と言い切れるでしょう。

そもそも私がプロジェクトを始めたきっかけとなったのはこれが理由。

後で説明いたしますが、オプシリアムは「Multi-Decentralized Blockchain Network」をという金融機関にとって利便性の高い技術を開発しました。

これは従来の金融機関と仮想通貨市場の「架け橋」となるようなブロックチェーン技術です。
 

ーそもそも「パブリックブロックチェーン」や「プライベートブロックチェーン」にはどのような問題があるのですか?
 
ちょっと順を追って説明しますね。

例えば、パブリックネットワークがあるとします。

簡略化された説明となりますが、この種のネットワークでは、コンピューターを繋いだら「ノード」になれます。

ノードになることで、同じネットワークを使用する他の人が、どのような取引をしている全て分かってしまいます。

そのため、取引の透明性は物凄く高く、また一度確認された取引の内容を変更することはできません。

これを踏まえた上で、「パブリックブロックチェーン」では、誰でも許可なくノードになれるため、数えきれないくらいのコンピューターが同じネットーワークに接続していると考えて見てください。

何が発生するでしょうか?

これを考える上で重要な点としては、ノード全てが取引の承認をしなければならないということ。

例えば、ビットコインでコーヒーを買う場合、沢山のノードが「取引が発生した」という事実を確認する必要があり、それが終わるまで待たなければなりません。

これに時間がかかるのは当たり前ですよね。

また、パブリックブロックチェーン上で行われる全ての取引は誰でも簡単に閲覧できてしまいます。

顧客のプライバシーを気にする金融機関は、このような特徴があるブロックチェーンを絶対に使わないでしょう。

そこで注目され始めたのが「プライベートブロックチェーン」なのですが、実はそれにも問題があるんです。

プライベートブロックチェーンでは、誰もが簡単にノードとなれるわけではなく、企業が特定数のノードを用意します。

そのため、誰でも自由に取引情報を閲覧できるというわけではありません。

しかし、この種のブロックチェーン技術の大きな問題は、一つのノードが仮にハッキングされれば、すべてのノードにアクセスができてしまうということ。

これは、現在でも大きな問題です。

さらに、プライベートブロックチェーンには、金融機関ならではの問題もあるんです。

ちょっと例を挙げて考えてみましょう。

3つの銀行があるとします。

この内の2つが3つ目の銀行に取引内容がバレないように決済をしたいとします。

プライベートブロックチェーン上で取引ができるでしょうか?

もちろん不可能。

なぜなら、ネットワーク上の全ての銀行が他の銀行が行っている取引内容を確認できてしまうから。

このようにパブリック・プライベートブロックチェーンは共に大きな問題を抱えています。
 

ーオプシリアムはどのような解決策を考案したのでしょうか?
 
オプシリアムは、セキュリティ、ユーザビリティ、スピード、セキュリティなどブロックチェーン業界の大きな問題3つを解決しています。

まず、「セキュリティ」を今までにない以上に向上させるために、特定データを複数のブロックチェーンに分散させて保管します。

例えば、スターバックス社がデータをオプシリアムのブロックチェーンに保存したいとしますよね。

この場合、企業データは細分化され、複数のブロックチェーンに分散されます。

そのため、ハッカーにとってハッキングのターゲットとできるような中央集権型のデータベースがそもそもありません。

また、それぞれのブロックチェーンは独自の暗号法を使うことが可能。

言い換えると、同じオプシリアムエコシステム上で複数のブロックチェーンが存在していたとしても、一つのブロックチェーンと他のは全く違う方法で暗号化されているということ。

仮に、一つのブロックチェーンがハッキングされても、データはバラバラに保存されているため、それだけでは意味がありません。

つまり、ハッカーがある特定のデータを盗み取りたい場合は、異なる暗号法が使用されている多数のブロックチェーン全てをハッキングしなければならないということ。

これは、不可能と言えるでしょう。

また、オプシリアムの大きな特徴としては、ブロックチェーンを「Archive(保管すること)」が可能ということ。

ブロックチェーンのデータ量は今後5-6年位で膨大なものとなることは誰もがわかっている事実です。

なぜなら、ブロックチェーンでは過去のデータを消去することはできないから。

これを解決するために、私たちの技術では、過去のデータを他のところに保存し、新しいブロックチェーンを使用することを可能にします。

もちろん、そのデータを復元することも簡単です。

 

ーオプシリアムのユーザビリティやスピードはどのようなものですか?

 

オプシリアムのブロックチェーンは、100,000 件の取引を一秒間に処理することができます。

ビットコインは5件、イーサリアムは18件、Visaは24,000件を一秒間に処理しています。

仮にでもビットコインが1,000,000件の取引をすることになった場合、送金するだけでも数日間かかります。

これと比べると、オプシリアムの最低でも100,000件というのは大きな数字です。

この数字がオプシリアムの高い「ユーザビリティ」を物語っています。

しかも、これが限度というわけではありません。

オプシリアムでは、一つのブロックチェーンではなく、IBMが開発した「Hyper Leger (ハイパーレッジャー)」を基盤とする無限多数のブロックチェーンを使用。

そのため、ブロックチェーンを足せば足すほど取引処理能力が向上するため1,000,000件の取引を一秒間にも処理できるようになります。

一つのブロックチェーンが全てを処理するのではなく、平行して多くのブロックチェーンが取引処理を行います。

これはパブリックブロックチェーンと大きく異なりますね。

パブリックブロックチェーンでは、一つの大きなネットワークに対して、1つのブロックチェーン。

オプシリアムの場合は、一つのネットワークに対して、無限数のブロックチェーン。

現在の予定では、一つの国、または町に一つブロックチェーンを用意する予定です。

例えば、東京に住んでいる人同士が仮想通貨のやりとりをする場合、「東京専用のブロックチェーン」が使われます。

ニューヨークに住んでいる人々に対しては、また別のブロックチェーンを用意します。

また、「セグメント化」された世界に散らばるオプシリアムブロックチェーン同士でも「Lightning Network (ライトニングネットワーク)」を通じて、瞬時にやり取りができますよ。

東京在住の人がニューヨーク在住の人に送金するのにも瞬時。

このように、世界を「セグメント化」することによって、オプシリアムは他のプロジェクトにはないような「スピード」を手に入れ、数多くのブロックチェーンが抱えているような「拡張性」の問題は存在しません。

これもパブリックブロックチェーンとは大きく異なりますよね。

ご存知の方も多いかも知れませんが、パブリックブロックチェーンでは、取引量が増え、ネットワークが拡大すればするほど取引処理能力が落ちます。

これは、金融機関や大企業が使うようなシステムに絶対にあってはいけないことです。

 
ーオプシリアムには現在どのような製品があるのですか?

 
現在オプシリアムにはいくつかの製品があります。

まず、仮想通貨ウォレット「Vivus Pay (ビバス・ペイ)」。

スマホで誰でも簡単に手に入る「銀行」のようなものです。

仮想通貨と法定通貨を扱っており、後1ヶ月くらいでMastercardの機能も加わりますよ。

一瞬で仮想通貨から法定通貨に交換し、Mastercardが使える世界の店ではどこでも使えます。

法定通貨も一瞬で移動できるため、仮想通貨を持っていなくとも大変便利な製品です。

次に、大口投資家のためにOTCサービスも開始する予定です。

その他にも、来年サービスが開始されるBitcrox(ビットクロックス)という取引所のリリース向けて動き出しています。

また、金融機関がこれらのサービスを簡単に使用できるように、「White label (ホワイトラベル)」も提供しています。

それとですが、大衆への普及を考えると絶対に重要となってくる「秘密鍵回復」サービスも提供しています。

秘密鍵を無くした場合、一般的なブロックチェーンだと資産を全て失うことになりますよね。

これは誰にとっても好ましくないこと。

そのため、オプシリアムではデバイス、ブロックチェーン、そしてスイスのアルプス山脈の山奥に分けて3つのカギを用意します。

仮にスマホをなくしたりしても、絶対に資産がなくなるなんてことはありません。

また、セキュリティを向上させるためにも、取引をするためには一つのカギだけでは取引できません。

例えば、オプシリアムを使用するレストランで食事をするとします。

まずは、バイオメトリクス認証でサインイン。

(この機能は、まだついていませんが、ICO後に付け足されます。)

この声・指紋・顔認証のどれかをもとに、ブロックチェーン上のKYCデータと照らし合わせ、その後ブロックチェーン上に保管されたプライベートキーを使って取引を行います。

つまり、オプシリアムエコシステム内で資産を持っていた場合、手ぶらでお店に行き、顔・声認証で決済ができるということ。

これはとても便利ですよね。

同様に、免許証やパスポートも必要なくなるでしょう。

空港に手ぶらで行けるようになるととても楽ですよね。

バイオメトリクス認証は最近とても注目されており、大手銀行でもそれに関する本格的な取り組みを始めていますが、残念ながらその多くは大きな過ちを犯しています。

それは、データを中央集権型のサーバーに保管しているということ。

仮にでもハッキングされたらとても深刻な問題につながります。

そのため、オプシリアムのバイオメトリクス認証は今後とても重要なものとなるでしょう。

ちなみにですが、オプシリアムは「中央集権型の機関」としてユーザーの秘密鍵を保有していません。

繰り返しますが、一つはデバイス、二つ目はブロックチェーンに暗号化され保存されており、三つめはパートナー企業を通してアルプスの山奥にあるコールドストーレージにあります。

このスイスにある秘密鍵を回復するように求められるのはユーザーだけです。

 
ー今年中の目標と最後に何か一言ありますか?
 
今年中の目標としては、まず金融機関とのパートナーを増やすこと。

次に、チームメンバーを増加させることです。現在50人ほどのメンバーがいますが、もっと仲間を集めたいと思っています。

またOTCデスクと取引所の開発を進めたり、Vivus Payにもさらに機能をつけたいですね。

オプシリアムは、高いユーザビリティやセキュリティを持ち、他にはない高性能なプラットフォーム構築しています。

法定通貨のやり取りももうすぐ開始。

コーヒーから家まで購入できるような上限のないデビットカードのサービス開始は、1か月後。

私たちのプロジェクトによって、デジタル経済・ブロックチェーン技術が大衆へ普及するのが一気に加速すると思っています。

  
以上、オプシリアムのインタビューでした!



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