Holochain代表が語る「世界中の人々が呼応する近未来のエコシステムについて」Part 2

Holochain代表として知られているMatthew Schutte氏に仮想通貨ニュース.comが独占インタビューしました!
 

誰もがもう一度は聞いたことがあるであろう ブロックチェーン技術。

毎月100以上のブロックチェーン技術関連のプロジェクトが出現し、様々な分散型アプリのアイデアや製品を提供しています。

しかし、そもそもブロックチェーン技術は本当に次世代のインフラになれるような技術なんでしょうか?

そこで編集部は、ブロックチェーン技術が誕生する前から分散型システムの研究をしていたHolochain(ホロチェーン)代表、Matthew Schutte(マシュー・シュート)氏に独占インタビューしました!

Holochainは、ブロックチェーン技術とは根本的に異なる分散型システムで、従来のアプリが作られる仕組みを大きく変化させます。

多くの人が何らかのアプリを毎日使用していますが、使用しているアプリに対して「ちょっとここが変えられたらいいのにな」なんて思う方も多いのではないでしょうか?

例えば、多数のユーザーを抱えているTwitterやInstagramは、ユーザーではなく企業によって管理されています。

そのため、ユーザーがこれらのアプリに改良を加えたくとも、それをすることが許されていません。

また、例えTwitterを超えるようなアプリを開発しても、時間がかかる上、

大企業のように資金力がなければ、ユーザーを確保するのもほとんど不可能。

そのため、現存するアプリの性能を効率よく向上させ、本当にユーザーにあったアプリを生みだすためには、何かが変わらなければなりません。

その何かを特定し、従来のアプリが作られる仕組みそのものを大きく変化させようというプロジェクトがHolochainです。

そんなHolochainの代表から聞いたブロックチェーン技術を凌駕するような近未来のエコシステムを生み出す分散型システム。

ありのままお届けします!

 

Part1から楽しみたい方はこちらから↓↓↓

 
 

ーHolochainについて教えて下さい!
 

Holochainを簡単に言ってしまうと、仲介者なしで「真」のP2Pなアプリを開発できる分散型システム。

中央集権型のアプリやビットコインのように、ウェブサーバーやマイナーなどは必要ありません。

まず、現存するアプリがどのようなものかをちょっと説明しますね。

現在のインターネットは、アプリケーションが中心に機能しています。

ユーザーが一つのアプリケーションへ訪れ、そして他のアプリへ。

これを一日中繰り返します。

FacebookからTwitterに行って、そのあとInstagramに行って、またFacebookに戻ったり。

このような従来の仕組みには、実は様々な問題が存在するんです。

例えば、Facebookのアプリについて考えてみましょう。

もしFacebook上で誰かにメッセージを送信した場合、そのメッセージはどこへ行くのでしょうか?

実は、直接相手にはいかずに、まずFacebookへ行くんです。

そして、Facebookがあなたの送信相手にメッセージを送信します。

このモデルだと、Facebookが「仲介者」であることは間違いないですよね。

もう全世界がこのことに気づき始めています。

Facebookのような仲介者から、私たちのデータが搾り取られているということを。

しかし、未だ大衆が気づけていないのが、大企業のような仲介者達が人々が連動する「規則」までを押し付けているということです。

言い換えると、仲介者が私たちのコミュニケーション手段を限定しているということ。

例えば、仮想通貨業界では欠かせないTwitter。

コミュニケーションを、

「140字以内で行わなければならない」

と明確に制限していますよね。

「それが何?」

なんて思うかもしれません。

しかし、ここで気づかなければならないのが、私たちに「他の規則」を試すチャンスが与えられていないことです。

私たちにある選択肢は、

「Take it, or leave it(アプリを使い続けるか、やめるか)」。

しかし、例えFacebookやTwitterが嫌いでも、すでに多くの人が使用しているため、簡単にはやめることなんてできません。

また、ユーザーがアプリを独自の判断で「選択」して使い続けているとは考えにくい。

アプリは、プッシュやその他の機能でユーザーの注意を必要以上に引き、ユーザーが中毒になるように作られているものです。

ほとんどのアプリのビジネスモデルは、ユーザーがどれだけアプリに時間を費やすかということにかかっていますしね。

実際にも、アプリに自分の注意力が持っていかれていると感じる人は多いと思いませんか?

どうでしょうか?

これは、現在のウェブアプリの仕組みが作り出した「サイドエフェクト」。

Holochainは、このような従来のアプリの仕組みを内側から改善します。

Holochainでは、アプリケーションが中心となるような従来の仕組みを取り去り、ユーザーが中心のアプリ開発が可能となります。

すなわち、アプリケーションを「場所」として扱うのではなく、あくまでも「規則」として扱うということ。

例えば、ユーザーが訪れる「場所」にTwitterがなるのでなく、

ツイッターアプリの「規則」そのものが、コミュニケーションのルールになります。

つまり、ユーザー全員が「140字以内でのコミュニケーション」に強制されるわけではなく、
「140字以内でコミュニケーション取りたい!」

って人達「だけ」がこのルール従いコミュニケーションします。

ちょっと複雑になってきたので他の観点からこれについて考えてみましょうか。

私は今何本の指を指しているでしょうか?

 
 

ー1本です。
 

今あなたは一つの規則から違う規則へ情報を転換しました。

目から入る「光」の情報から、口から出す「音」に変化させましたよね。

もし、目をつぶっている人がいたら、その人へ情報を正確に伝えることができます。

これが、重要な「ネットワーク」と「エコシステム」の違い。

最近よく中央集権型や分散型システムという言葉を聞きますよね。

これら全ては、「ネットワーク」に分類されます。

それぞれ違いはもちろんありますが、全てのネットワークでは同じ方法(プロトコール、すなわち規則)で「information(情報)」を交換しています。

Informationとは、「in (制限された中にある)」と「formation(形)」。

つまり、いつも決まった形で情報が伝えられるもの。

ネットワークでは、常にinformationが行き来しています。

「エコシステム」ではこれが少し異なります。

エコシステムでは、誰かが情報を一つの方法で受け、それを違う方法で伝えることができます。

これは「transformation(変換)」 と呼ばれているもので、「trans (変化している)」と「formation(形)」にわけることができます。

これがエコシステムで使われる情報交換手段。

私たちも、transformationを日常的なコミュニケーション方法として使用してますよね。

例えば、音が耳へ伝わり、その情報が脳で分析されるなど、情報は常に変化しながら伝わります。

ここで重要なのが、コミュニケーションをするには、

1. 情報発信源が情報を「意味のあるように」変化させる能力があり、

2. 相手は意味のあるようにそれを受け取る能力が必要

ということ。

もし、あなたの耳が聞こえない場合、意味があるように音の情報を変化させることはできません。

クラブへいって、スピーカーから出る大きな音波を体で感じても、それがどのような音なのかを言葉で表すことはできませんよね。

つまり、意味のあるように情報を変化させる能力がない場合は、意味のあるように情報を受け取ることができません。

一方で、情報を受け取れる場合は、両者が特定の情報を同じように意味があるように変化する能力があるということ。

すなわち、ある「規則」を共有しているということです。

例えば、会話の中では、「英語」が規則にあたります。

私が喉を意味があるように鳴らせると、あなたはその音の情報を受け取り、脳が意味のあるように変化させます。

もし日本語で誰かが私に話しかけてきた場合、私は日本語が話せないので、日本語の音を意味のある様に受け取ることができません。

ふー。ちょっと多かったですかね?

 
 

ーとても興味深いです!続けてください!
 

さて、これがどのようにHolochainの概念にあてはまるでしょうか?

例えばユーザーの一人が、ツイッターとインスタグラムを組み合わせたようなアプリをHolochain上で作りたいとします。

まずツイッターから、「140字以内のコミュニケーションという規則」を採用。

また、独自のルールとして、「面白いフォントを使うという規則」を足します。

最後に、メッセージは、「インスタグラムの写真を背景に書かれなければならない」という規則を作ります。

つまりこのアプリは、

1. ツイッターやインスタグラムからinformationを受け取り、
2. それを変化させ(transformation)、
3. 他の形で送信する

という仕組み。

このように、二つのアプリを混ぜたような規則に従うか従わないかはもちろんその人の自由です。

ここで重要なことは、新しいアプリの性能ではなく、このようなことが可能になるということ。

今までなかった新たな選択肢が私たちに与えられるということです。

これはとても簡略された説明ですが、様々なことに応用できるでしょう。

多くのコミュニティをつなげるだけでなく、多くのコミュニティが他のコミュニティからの貴重な「情報」を受け取ることができます。

例えば、レストランを評価するアプリを使って美味しいレストランを探すとします。

一つのボタンを押せば、5つの異なる評価アプリへ同時にながれ、5つのオファーが来ます。

このようなアプリを実行しているのは、1人のユーザー「だけ」かもしれません。

それはそれでいいんです。

誰かに強制させられることなく、自分で好きなようにアプリを作れば。

バックエンドで、しっかりと「規則」に従っているので問題ないのです。

(*つまり、「メタ」アプリを各ユーザーが保有しているということ)

全員と同一のアプリを使う必要性はありません。

これによって、ユーザーは今までになかった自由が与えられます。

新たな可能性を試すことができ、もしいいものが見つかったら使い続ける。

そして、みんなと共有もできます。

これは、先ほどお話ししたグループ全体が「学習する」という観点から考えると、とても効率がいい仕組みです。

面白い例があるのでこれについてもう一回説明しますね。

ビー(蜂)の巣があり、一匹のビーが巣の外を探索します。

「ヘイ、花粉があるよ!」

そのビーは巣へもどり、花粉のありかを教えるためのダンスをします。

他のビー達は、そのビーがダンスしているのを見て、その方向へいき、戻ってきたらまたダンス。

これが繰り返されるうちに、巣の全体がこの花粉のありかについて知ることになります。

これは、すべて一匹のビーから始まっています。

もしこのビーが花粉を見つけなかったらどうでしょうか?

遠くへいって、さらに遠くへいって、そして疲れ果てて死んでしまったら。

遠くへ行きすぎて、逝ってしまったら…

残念。私たちはかけがえのないビーを失いました。

しかし、人生は続くもの。

巣の中にはビーはほかにも沢山いますし。

これが、自然で生まれたビーがコミュニティを作り上げる手段です。

コミュニティメンバーは様々な可能性を「同時に」試すことができ、他の人へ一番いい方法を効率よく知らせることが可能。

もし他の人がいいと思えばそれに従いますが、従うかどうかは各々の判断です。

このような方法だと、コミュニティが最大限に「学習」することができ、「リスク」を最小限に抑えることができますよね。

これが分散型で学習する方法です。

しかし、誰もコンピューターでこれを実現したことがありません。

それをHolochainでは可能にし、新しい人々の連動の仕方を生み出します。

 
 

ー実際にHolochainを使ってどのようなアプリが現在開発されているんですか?
 

私たちは「Holo(ホロ)」というHolochainで起動するアプリを開発しています。

Holoは、Holochainコミュニティが大衆のウェブサイトをホスティングできるようになるサービスです。

簡単に言うと、使っていないパソコンの容量を貸し出すというもの。

費用は、「Holo Fuel(ホロ・フュール)」という仮想通貨で支払われます。

これにより、企業などの中央集権化されたホスティングサービスを使う必要がなくなると同時に、

Holochainコミュニティは多くのウェブアプリにアクセスすることが可能となります。
 
従来の中央集権型のウェブとHolochainをつなぐような橋となるアプリだと思ってくれればいいです。

あまりピンとこないかもしれませんが、Amazon(アマゾン)が提供しているクラウドサービス「Amazonウェブサービス」は、

この大企業の約10%の収益に当たり、利益はAmazonが提供する他すべてのサービスよりも遥かに上回っています。

つまり、このAmazonウェブサービスは、この大企業の「Cash Cow(お金を生む牛)」。

Holoは、この首を取るようなプロジェクト。

ちなみに、Holoを使用するのに手数料は1%もかかりません。

また、仮想通貨「Holo」を発行した理由は、従来の電子マネーでは、この規模と量の取引をできないから。

世界中でウェブホスティングをするためにHoloの仮想通貨は手数料がほとんどかからず、取引処理能力も抜群に優れていなければなりません。

Visaは一秒間に250,000取引を行えますが、Holoはこれを遥かに上回ります。

なぜなら、Holoの分散型システムはブロックチェーンではないから。

簡単に言うと、私があなたへお金を送金するのと同時に、ほかの人があなたへ送金するなんてことも可能。

つまり、取引処理能力に上限なんてないんです。

先ほど「言語」についてお話ししましたが、どれくらいの言葉が世界中で同時に話せることができるかという上限はありますか?

もちろんありません。

これとHoloの取引処理能力は同じこと。

もう少しわかりやすくすると、インターネットのウェブサイトがいい例かもしれません。

ウェブサイトを見る際に、HTMLへお金を払ったことありますか?

ないですよね。

HTMLも言ってみればパターンです。

これは、ユーザー同士での共有された規則。

Holochainも同様、プラットフォームではなく、無料で使用できるパターンです。

 
 

ーHolochainの現在の目標を教えて下さい!
 

現在コミュニティを拡大させることやHolochainアプリを増やすことに焦点を当てています。

今年だけでも、99日で34都市を訪れました。

Holochainのエコシステムは始まろうとしていますが、ルーマニアでまず盛んになると思います。

なぜなら、インターネット環境がよく、教育に力を入れており、そして何よりも「社会にたくさんの問題がある」からです。

ルーマニア政府は機能不全ですし、インフラも悪く、政治も腐敗しています。

そのため、バグのあるような初期段階のアプリでも、大きな問題を解決できるポテンシャルがあるんです。

例えば東京のように進んでいる都市にはないような問題もルーマニアにはたくさん存在します。

このような社会を改善できるようなHolochainアプリが、年末までに500個くらい起動しているのを見たいですね。

その内50のビジネスは収益を上げていてほしい。

これが実現できたらとても嬉しいです。
 
 
 
 
以上、マシュー・シュート氏のインタビューでした!



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