米経済教授、ビットコインは「死のスパイラルに突入」

急落に次ぐ急落がみられる価格だけではなく、マイニングにおける収益性も大きな問題となっている、ビットコイン。

低迷する市場でBTCの潜在的な「価値」が厳しく問われている中、米経済学者によるとビットコインは「死のスパイラル」に突入しており、迅速に「価値のないものに近づいている」という。

市場の敗北者は、真の信者ではなく「利益追求主義者」

「先物市場で売却できる価格よりも高いコストでマイニングが行われる場合、BTCの価値は破壊される。合理的な投資家やBTC価格が回復すると強く信じる人でさえも、マイニングコストが将来のBTC価格よりも高く先物市場で買うほうが安いなら、マイニングを継続する動機を見出せないだろう。また、採掘活動が停止しても価値を保持できるゴールドとは異なり、台帳を維持するマイニング活動がなければビットコインの価値はない。」

上述のように語ったのは、以前から上昇し続けるマイニングコストやビットコイン先物取引が「市場へ悪影響を及ぼす」と警告していたサンタクララ大学経済学者、Atulya Sarin (アチューラ・サリン)氏。

同氏によると、ビットコインマイニングが報酬を上回った現在、BTC価格は「迅速に、苦痛を伴うゼロへ下落」するという。

また、ビットコインの「価値の保存」というユースケースについて言及し、最近の市場参入者について以下のようにコメントした。

「歴史的な偶然で価値の保存手段として広く受け入れられているゴールドとは異なり、BTCは普遍的に受け入れられてないデジタル商品だ。業界初期のビットコイン投資家とマイナーは、パラダイムシフトの真の信者であり、将来の利益のために必要な投資をした。しかし、最近の投資家は、平凡な貪欲主義の投資家だ。」

また、ビットコインが過去10年間で最高値から80%以上の下落を定期的に耐えてきていると多くのアナリストが指摘する一方、現在のクリプト市場の性質は過去のものとは根本的に異なると同氏は強調。

現在の市場における「敗北者」は、仮想通貨の真の信者ではなく利益追求主義の投資家であると同氏は分析し、先物市場でマイナーがショートポジションを持つことで利益をヘッジできるようにしている、と付け加えた。

クリプト市場全体の低迷がみられる今日、もう一度仮想通貨について考えてみる必要があるかもしれない。

原典:‘Worthless’ Bitcoin Has Entered Death Spiral: Finance Professor

ここまでの内容と考察

米経済教授のサリン氏が、現在のビットコイン市場におけるマイニングや投資家の特徴について述べたという、今回のニュース。

かねてより問題として挙げられていたトピックですが、改めて現在の市場について考えさせられますね。

マイニングの収益性に関しては、マイニング難易度が調整されるため、いずれBTC価格とマイニングコストが釣り合うようになると言われています。

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また、マイナーのビットコインに対する投資判断とマイニング運営費は「別物だ」という見解もあります。

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しかし、サリン氏が厳しく指摘するように、現在の市場は「利益主導の投資をする人が中心」と言えるかもしれませんね。

もちろんそれが善いか悪いかはその人次第。

ビットコインというソフトウェアは、誰がその将来性を信じようが、誰が儲かって損しようが気にすることはないでしょう。

これを踏まえても、もう一度仮想通貨の「価値」を考えてみるのも面白いかもしれませんね。

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長年に渡り批判を受け続けているBTCですが、果たして人々はそれをゴールドを代替するような価値の保存手段としてみなすようになるのでしょうか。

本当に起こるのでしょうか、パラダイムシフトは。

今後も従来の経済の仕組みを単純に改善するだけではなく、「新たなオプション」を提供する仮想通貨に注目していきたいですね!