Mercury FX代表取締役、打倒SWIFTのリップル社を「100%応援する」

国際送金の市場シェアを巡る争いはまだまだ始まったばかりだ。

クリプト市場を代表するような企業とまで成長したリップル社によって提供されるエンタープライズ製品、xRapid。

仮想通貨XRPを採用していることもあり、同製品の普及には多くの投資家からの関心度が高まっていると言えるだろう。

現在のところ、昨年10月にリリースされた同製品を使用するパートナー企業は、マネーグラム社やウエスターン・ユニオン社を含める10企業以上となっている。

しかし、パートナー中にはそれの「実用化における課題が多い」ことを指摘する大企業もあるようだ。

そんな中、迅速で費用対効果の高い決済手段を提供するために2007年に誕生したフィンテック企業Mercury Fxが、xRapidの利便性や効率性を大賞賛した。

SWIFT危うし!?xRapidは「遥かに速く低コスト」

「私たちのビジネスは、顧客のために出来るだけ低コストで速くお金を世界中で移動させることだ。そのため、ブロックチェーン技術を初めて耳にしたとき、この革新的技術が決済にどれほど完璧に適合するかを理解するのは難しくなかった。」

このようにブロックチェーン技術についてヨーロッパで開催されたリップル社のイベントで述べたのは、Mercury FXの創設者兼CEOであるアラスター・コンスタンス氏。


出典:Alastair Constance (Mercury FX) at RippleRegionals: Europe 2019

ブロックチェーン技術の将来性を見い出だした約1年半前にリップル社技術へ関心を持つようになったと語った同氏は、xRapidに大きな期待を寄せているという。

同氏は、可能な限り効率的に大量のお金を移動する際にxRapidは「特に魅力的な手段」だと指摘し、リップル社がそれの実装のために重要なアドバイスを提供した、と付け加えた。

また、既に同製品の実装テストを完了しているMercury FXが、それを正式に使用し始めたことについて言及した。

「リップル社は、私たちがxRapid決済をテストしていることに非常に熱心だった。これまでのところ大成功を収めている。例えば、数週間前に最初の商用決済を開始し、現在では英国企業がメキシコの食品を輸入するために使用している…(xRapidの)決済はSWIFTをよりも遥かに速く低コストだ。」

また、フィリピンでも同技術のテストが現在進行形で行なわれているそうだ。

さらに、xRapid決済が通常の取引と同じくらい簡単なため「高度な知識は必要ない」と続け、一般の人々がその利点を理解するためにブロックチェーンが「どのように機能するのかを知る必要はない」と述べた。

「(ユーザーは)送金が到着するのを見ているおり、100分の1の時間、また遥かに少ない手数料で払える。これが、鍵だろう…(SwiftとxRapidを比較する際に)”数”はとても目を引くものであり、また使いやすさの面では、最適化されたものを顧客は期待する。」

コンスタンス氏、「日本市場進出」も視野に

リップル社CTO、「XRPは本質的に分散化されている」

分散型技術を採用したリップル社製品を早い段階で取り入れたMercury FXは、2019年もハイペースでビジネスの拡大に注力するようだ。

同社の今後の展望について、恐らく今年の半ばまでには「少なくとも10カ国まで事業を拡大する」と語ったコンスタンス氏は、(ラグビーワールドカップに間に合うように)日本でビジネス展開をするためにリップル社に相談する、と付け加えた。

そして、インタビューの最後に、「リップル社が仕事を成し遂げることに100%サポートする」とコメントした。

徐々にxRapidを採用するパートナー企業を増やし、昨年に引き続き破竹の勢いで2019年を突き進むリップル社だが、既存国際送金ネットワークへの挑戦はまだ始まったばかりだ。

原典:Ripple Praised by Mercury FX CEO: It is “a Lot Faster” Than Swift. Hints at Expansion Plan

ここまでの内容と考察

Mercury FX代表取締役がxRapidについて言及したという、今回のニュース。

テスト段階ではなく、既にリップル社の技術を使い始めていることからも、少しずつ分散型技術の普及が進捗していることが伺えますね。

しかし、同技術のテストを行なったものの、依然としてそれのアドバンテージに懐疑的な企業もあるようです。

例えば、ウエスターン・ユニオンCEOであるヒクメット・エアセック氏は以下のように発言しています。

「ウェスタン・ユニオンがコスト面で効率的でないと常に批判される一方、(リップル社製品の)テストでも高い効率性を確認できていない。」

☞送金サービス大手WesternUnion、クリプトは単なる1つのオプション

果たしてxRapidは金融大手に使用されるようになるのでしょうか。

JPモルガンが最近発表した「JPMコイン」や他企業による仮想通貨関連の取り組みにも注目しながら、今後もリップル社の動向を追っていきましょう!

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