投資ファームGPブルハウンド、BTC市場は2019年に回復する!?

年末BTC価格」に関する予想を多くのアナリストが外しているのに対し、今年のクリプト市場の重要な動きに関する予想をほとんど的中させた「先見の明」がある投資ファームがある。

英GPブルホウンド社が来年の仮想通貨市場の動向について予測し、多くのクリプトアナリスト同様に機関投資家の本格的な市場参入を予期するものの、「規制の明瞭性」を含める様々な課題に直面するとした。

今年は「90%以上市場調整が見られる」、見事的中。2019年は?

「私たちはまだ仮想通貨市場のベストを見ていないと言えるだろう。ブロックチェーンに関する取り組みは活発さを増しており、従来の金融機関でさえもそれに遅れまいとしている。 2019年には機関投資家からの資本が市場へ流入し、これまでの障害や厳しい規制が解除されるような年となるだろう。」

このように来年の市場について予測したのは、今年の弱気相場について早期から警笛を鳴らしていた英国を拠点とする投資ファーム、GPブルハウンド。

同社は、かねてより90%以上の市場調整がクリプト市場で確認されるだろうと主張しており、実際にもアルトコインのほとんどはそのような結果となっている。

☞市場急落再び、クリプト市場全体の時価総額がさらに「16%」失なわれる

また、M&Aの活発化や企業が実施するICOに関することを含める10の予想の内9つを的中させていることもあり、同社はクリプト市場において先見性を持つ数少ない投資ファームであると言えるだろう。

そんなGPブルホウンド社は、規制、流動性および投資家保護に関する問題に直面すると強調するものの、来年から本格的になると一般艇に言われている機関投資家による市場参入は、固いとした。

「2019年は、経済的な動機だけではなく、法人やファミリーオフィスからの需要の高まりによって、機関投資家の流入がブロックチェーン市場でみられるような年になると予測する。 当初は、ファンド、ブロックチェーン技術プロジェクトへの出資、主要な仮想通貨に関連する金融商品およびデリバティブ商品を通じて投資が行われるだろう。」

大学ベンチャーファンドも見逃せない?クリプト業界注目企業

GPブルホウンド社は、以下の企業と仮想通貨を注視しながら市場を観察しているという。

注目企業/団体
Alibaba, AWS/Qtum, Binance, Bitfury, Blockstack, Bloomberg/Galaxy, Coinbase, Gemini, Soros Fund Management, Goldman Sachs, IBM/Stellar, Ledger, Revolut, NYSE Bakkt, Rockefeller/Venrock, t3, Yale, Stanford University, Harvard University, MIT, Fidelity

注目クリプト
ビットコイン、イーサリアム、モネロ、ステラ

特に話題となっているのが、仮想通貨投資を始めることを発表したイエール大学を始めとする米大学ファンドで、機関投資家の市場参入を促す「連鎖反応」を起こす触媒になるのではないか、と一部の専門家から期待されている。

☞賢い投資家はBTCを「価値の保存」手段と見ている!?ノボグラッツ氏が語る

機関投資家の市場参入は来年の上半期になるだろうとビットコイン救世主が発言している中、仮想通貨規制の強化が最近見られる米国における法整備の進捗が気になるところだ。

原典:GP Bullhound sees 2019 bitcoin recovery, credit market crash may help too

ここまでの内容と考察

機関投資家がクリプト市場へ来年参入する可能性が高いことについて、英投資ファームが示唆したという、今回のニュース。

既に2年間近く話題となっているこのトピックですが、法整備が迅速に進められている現在のクリプト市場では、これが実現するのは日も近いかもしれませんね。

実際にも、現物決済を採用するビットコイン先物取引が予定されているICE取引所が展開する「Bakkt (バクト)」取引プラットフォームは来年開始される計画が立てられています。

☞Bakktビットコイン先物取引、来年1月24日まで開始遅延

また、最近では仮想通貨エコシステムへの機関投資家の流入を促す「原動力」になるであろうと言われているセキュリティトークンに関しても、規制や流動性に関する課題が挙げられているようです。

☞まだ少し時間がかかるか、セキュリティートークン市場の現状

しかし、現実的に考えるとブロックチェーン技術や仮想通の普及を焦る必要はないのかもしれません。

ビットコインの誕生とインターネットはよく比べられますが、インターネットプロトコルの初期版が誕生したのは70年代から80年代と言われており、よくよく考えるとそれが普及するまでに数十年かかっています。

また、現在でもインターネットを拒絶するような高齢者の方も少なからずいますよね。

インターネットを問題なく使える若い世代でも、Wi-Fiを自分で最初から全て設定するのに苦労する人は沢山います。

一方、ビットコインはホワイトペーパーが誕生してから、まだたった10年。

著しく成長するクリプト市場ですが、本当に「これから」と言えるかもしれませんね。

今後も直近の市場の上下だけではなく、長期的な目線も忘れずに仮想通貨市場の動きを追って業界を盛り上げていきましょう!

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