ビットコイン救世主、「ブロックチェーン革命のポテンシャルは何よりも大きい」

BTC市場が低迷し「底が見えない」とすら言われている中、ブロックチェーン技術に依然として強気な業界人がいる。

Overstock.com創設者兼CEOであるPatrick Byrne(パトリック・バイアン)氏が、FOX BUSINESSのインタビューで同技術の可能性について語った。

ブロックチェーンは、世界を変える「破壊的な技術」

「ブロックチェーン革命は、人類の歴史上で最も大きな可能性を秘めている…インターネット革命よりも大きく、社会の構造を変革する。」

上述のように語ったのは、以前から「Bitcoin Messiah(ビットコイン救世主)」と親しまれ、ゴールドマンサックスの不正行為に対して7年以上裁判で戦ったことがある、バイアン氏。

ブロックチェーンに専念するために小売業を離れることを決意したという。

市場が低迷しているのに関わらず、なぜブロックチェーン業界へ全力を傾けるか、というインタビューアーの質問に対して、「コイン価格を毎日追うのは馬鹿げている」と切り捨てた。

そんな同氏によると、ブロックチェーン製品が実際に展開され始めるであろう2019年は、「画期的な年」になるそうだ。

「来年はブロックチェーン製品が世界へ登場し始めるだろう…第1四半期にそれが現れる。」

また、具体的にはそれがどのような製品なのか、という鋭いインタビューアーの質問に対して、

「セキュリティトークンを交換できるようになるだろう。全く新しい種類の証券が生まれる。」

と述べた。

NASDAQ (ナズダック)のチェアマンであるRobert Greifeld (ロバート・グライフェルド)氏も同様な見解を明らかにしており、ウォールストリートの全ての株式と債券は「トークン化できるだろう」と昨年の11月に発言している。

このことを踏まえた上で、今後5年間で全てがトークン化されるとバイアン氏は指摘。

また、これに関連付けるように、同氏がこれまで行ってきたブロックチェーン業界での取り組みについて、以下のように説明した。

「既存のウォールストリートの構造は後五年間で廃止され、セキュリティトークンに代替される。我々は現在のニューヨーク証券取引所のような存在となりえるセキュリテイトークンプラットフォームを構築した。これのために4年間と1億ドルを費やした。」

最後に、なぜセキュリティトークンが株式よりも優れているのかという質問に対し、同氏は以下の3つの理由を挙げた。

1. フリクショナルコストを90%削減
2. 規制当局への透明性
3. 市場操作の不可能性

そして、ブロックチェーンが採用されれば、現在のウォールストリートが「mischef(悪事)」を継続することが不可能になるとし、「一部の人間を喜ばせ、多くの人を怒らせる」と語った。

Bakktのビットコイン先物取引や、同氏が指摘するようにブロックチェーン製品が出現するであろう来年のQ1に注目が集まる。

原典:‘Blockchain Revolution’ Is Bigger Than Anything We’ve Seen in History: Overstock CEO

ここまでの内容と考察

Overstock.com創設者であるバイアン氏が、直近のブロックチェーン業界の動きについて語ったという、今回のニュース。

前述にあった、Nasdaqチェアマンのセキュリテイトークンの将来性に関するコメントには特に注目ですね。

香港取引所も同様な動きを始めている中、やはり世界は同氏が示すように「トークン化」されていくのでしょうか。

同様な取り組みが日本でも少しずつ見られるかもしれませんね。

ちなみにですが、弱気市場なのにも関わらずに当業界へ参加するのは、同氏だけではありません。

フィデリティを始めとする金融大手は、この弱気市場中に業界参入を発表しています。

>>BakktとFidelityが市場を救う!?機関投資家参入はもうすぐか

また、これまでの仮想通貨市場の動きは一般投資家によってリードされたものであることからも、クリプト市場はまだまだ拡大する見込みが持てるかもしれませんね。

>>Morgan Creek社ポンプリアーノ氏、BTC価格の底値は「3000ドルあたり」

今後も仮想通貨市場の動向やこれからのトレンドに注目していきましょう!