クリプト市場アナリスト、BTC価格年末2万ドル説から「1.5万ドル説」へ

クリプト市場アナリスト、BTC価格年末2万ドル説から「1.5万ドル説」へ

強気なBTC価格予想をこれまで繰り返していた仮想通貨アナリストが、それをついに「下方修正」したようだ。

Fundstrat Global Advisors(ファンドストラット・グローバル・アドバイザー)共同創設者であるTom Lee(トム・リー)氏が、年末のBTC価格予想を2万ドル以上から1.5万ドルへ変更した。

ビットコイン奨励家が弱気発言!?マイニング損益分岐点がマイナス要因か
「ビットコイン価格が精神的に重要な6000ドルを下回り、悲観の波につながった…しかし、この感情的な弱気市場は、(実際の)ファンダメンタルズの意味合いよりもはるかに悪い。」

上述のように、ファンダメンタルズの要因よりも、投資家心理がBTC市場へより影響を与えていると主張するのは、以前から年末のBTC価格に対して強気な発言を繰り返していたウォールストリートの市場アナリスト、リー氏。

同氏によると、BTC価格が6000ドルを割った理由として、二つの要因が挙げられるという。

1つ目は、ビットコインマイニングの損益分岐点。

「ビットコインはマイニング損益分岐点の約2倍で取引される」、ということを以前から指摘している同氏は、それが年末頃に8000〜9000ドルに達すると見ていたため、過去に年末BTC価格が2万ドル以上になると結論付けていた。

>>敏腕市場アナリスト、ビットコインが年内に「2万ドル突破する」発言再び

しかし、ASIC機器製造企業Bitmain(ビットメイン)のマイニング機器「Antminer S9」の損益分岐点が最近7000ドルまで減少したことを受け、年末のBTC価格はこの新たな損益分岐点の約2.2倍である「1.5万ドル」になる可能性が高いという。

また、2つ目のマイナス要因は、ビットコインキャッシュの「ハッシュ戦争」だと同氏は見ているようだ。

BCHハードフォークを巡る対立が仮想通貨投資家へ不信感を与え、市場縮小へ繋がっていると説明した。

>>「非中央集権化」は完全無視か、BCHハッシュ戦争1日目を終えて

BTC価格の強気予想を下方修正したのは、同氏だけではない。

米ヘッジファンド主導者であるMichael Novogratz(マイク・ノボグラッツ)氏は、それが今年中に「4万ドル」まで上昇すると今年のはじめに宣言していた。

しかし、その価格予想を幾度か変更した後、「年内に9000ドルを突破しない」、と先月に発言している。

>>風見鶏発言再び、BTC価格は今年中に「9000ドルを突破しない」

機関投資家の市場参入を予感させるようなビットコイン先物取引を扱うBakkt(バクト)取引所が年内に展開されると発表されている中、仮想通貨アナリストはBTC価格に悲観的なようだ。

原典:Fundstrat’s Tom Lee Slices Bitcoin (BTC) Price Prediction To $15,000

ここまでの内容と考察

かねてよりBTC価格に強気の発言を繰り返していた市場アナリストが、それを下方修正したという、今回のニュース。

新規仮想通貨投資家が減少している現在、やはり仮想通貨市場は米機関投資家が「希望の光」なのでしょうか。

ビットコイン価格について、ツイッター上では以下のような声が挙げられていました。

しかし、最近では機関投資家の市場参入を促進するような金融大手によるビットコインの取り組みが多いのも確か。

>>機関投資家も大喜びか、ゴールドマンサックスによるBitGOへの出資

このタイミングで、フィデリティやゴールドマンサックスが弱気市場で着々と準備を進めていることには要チェックですね。

今後もビットコイン市場の動きに注目していきましょう!