DX.Exchange、グーグルやアマゾンなどの米株式トークンを購入できる!?

現実世界におけるあらゆる資産の「トークン化」が促進されると言われている2019年だが、既にその動きは見え始めている。

仮想通貨取引プラットフォームDX.Exchangeが、トークン化された米著名株式の取引を来週から開始する意向を明かした。

これにより、株式市場が閉鎖されても人気株式の取引が行えるだけでなく、これまで米株を獲得することが難しかった海外投資家もそれを取引できるようになることが期待できるという。

単なる仮想通貨ではなく、株式で価値が担保されたトークン!?

エストニアFIU (金融情報部門)からEUで事業を展開するためのライセンスを取得しており、ナズダックの取引マッチング技術「FIXプロトコル」を使用していることでも知られる仮想通貨取引プラットフォーム、DX.Exchange。

同社の投資部門が、ナズダックやフィデリティともにエリス・エックス取引所へ投資したことでも記憶に新しい企業だ。

☞世界的な金融大手「Fidelity」や「Nasdaq」はクリプト資産に強気!?

そんな新進気鋭なクリプト新興企業として注目を浴びている同取引所で、グーグル、フェイスブック、アマゾンを含む様々な米大手企業の株式に裏付けされたトークンを購入できるようになるという。

これらの株式は、DXと独占的なパートナーシップ契約を締結しているMPS MarketPlace Securities Ltd.がユーザーに代わって購入し、管理する。

また、実際の株式は、同社の内部資金とは別の隔離されたアカウントに保存されるという。

トークン化された株式の取引開始に関して、同社はプレスリリースで、

「デジタル株式は、従来の証券取引所で取引されている株式に対して、1:1で裏付けされている… すなわち、トークン保有者は企業の株式を所有することになる」

と説明し、東京・香港株式市場に上場している銘柄も取り扱うことを視野に入れていることについて言及した。

尚、以下のテクノロジー企業の株式が最初にトークン化される予定だ。

AlphaBet、Apple、Amazon.com、Facebook、Microsoft、Tesla、Netflix、Baidu、Intel、Nvidia

米株式を始めとする多くの資産がトークン化されることで、従来の投資の「あり方」が大きく変化するかもしれない。

原典:Tesla Stock on a Blockchain Offers Hint of Where Crypto’s Headed

ここまでの内容と考察

DX.Exchangeが、米株式をトークン化して販売することを開始するという、今回のニュース。

同様な取り組みを以前Swarm.Fund財団が行っていましたが、このような動きは今年増加するかもしれませんね。

☞SWARM 創設者が語る「証券がトークン化する新時代の幕開け」

ちなみにですが、セキュリティトークン発行プラットフォームの先駆者としてられる「Securitize (セキュリタイズ)」は、昨年に引き続き今年も既に新たなセキュリティトークンを手掛けています。

セキュリティトークンが普及することで、エクイティに限らず、不動産や芸術品などの流動性が大幅に向上し、より多くの人が簡単にそれらへ投資できるようになるかもしれませんね。

「東京タワー」や「モナ・リザ」がトークン化されるなんてことがあったら面白いですね。

今後も水面下で拡大しているセキュリティトークン市場の動向に注目していきましょう!

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