王者ビットコインのムーンショット炸裂、「資産」としてのパフォーマンスも今年はNo.1か


今年1月1日以来の資産としてパフォーマンスがNo.1であるビットコインが、「価値の保存手段」というユースケースを確立することで、アルトコインに対する優位性を謳っている。


 
 

ットコイン価格が凄まじく上昇した。

6000ドル、6400ドル、また6800ドル付近の価格帯で短期的な戻しが多くのアナリストによって予想されていたものの、いとも簡単にそれらを突破。

執筆時点では、6915ドルという値を付けている。

出典:Bitcoin Price Index, Historical Chart and Market Cap

チャートの性質上、もちろん価格は上下しながら推移するものだが、業界人の多くは「価値の保存手段」としてのビットコインの将来性に楽観的だ。
 
 
ムーンショット再び。10年後には「$400,000ドル」へ?

4月初旬の急激な値上げを受け市場心理が強気に傾き始めた、ビットコイン市場。

数多くの市場アナリストから様々な見解が持たれていた6400ドルの突破は「クリプト冬」の終わりへの期待を一層高めるものになったと言えるだろう。

また、従来の資産と比較した現時点でのBTCのパフォーマンスにも目を見張るものがある。

例えば、バイナンス・リサーチの報告によると、主要資産の今年1月1日以来のリターンにおいて、原油とハイテク株をおさえてビットコインが最も優れているという。

このようなパフォーマンスが見られた背景には、BTCに対するゴールドとは異なる価値の保存手段 (すなわち、デジタルゴールド)としての認識がより高まったことが挙げられるだろう。

例えば、機関投資家へデジタル資産の可能性を広めているモルガンクリークキャピタルマネジメント創設者のマーク・ユスコ氏は、フォックス・ビジネスでビットコインの価値の保存手段について以下のように述べている。

ビットコインの最も良いところはデジタルゴールドであることだ。 輸送や分割するのがはるかに簡単…ゴールドよりも優れていると言えるような、本質的な資質を全てを持っている。

さらに、10年以上かかる可能性が高いものの、約7.4兆ドル規模のゴールド市場とビットコインの時価総額が等しくなると主張し、その場合は1BTCあたり400,000ドルになると述べた。

また、ブルームバーグの取材に応じたギャラクシーデジタルCEOのマイク・ノボグラッツ氏によると、価値の保存手段として確立したビットコインに対して、アルトコインは「ユースケース」を証明しなければならないという。

バブルの時に、全てが価値の保存手段として価格が上昇した。それでも、(アルトコインの増加により)供給量が無限に増加…そして、市場は合理的になった。現在の市場で唯一の価値の保存手段はビットコインで、変更される必要がない…他のアルトコインはユースケースを証明しなければならない。

しかし、ビットコイン価格はしばらくの間6000ドル付近で苦闘し、その後「更なる高値に向かう」と付け加えた。

ザ・ホワイトカンパニーCEOのエリザベス・ホワイト氏も、ノボグラッツ氏の見解に賛同するように、アルトコインに関してファイナンスマグネッツの取材に対して以下のように述べた。

2017年のアルトコインは究極の投機材料だった。BTC価格が上がると、人々は直ぐに利益を得て、アルトコインへ移った。市場は急速に調整され、2018年では全てが一緒に上下した。トップ20以外の投機的なアルトコインの大部分は、ほとんど取引されておらず、約束を完全に実現できていないため、取引されなくなって消滅するだろう。

ゴールドと比べることで比較的評価し易い「価値の保存手段」としてのビットコインは、仮想通貨全般に懐疑的な誰もが直感的に理解できるユースケースかもしれない。

2020年に予定されているBTCブロック報酬半減期の一年前となる重要な時期が2週間以内に迫っている中、資産としての今後のビットコインのパフォーマンスは非常に興味深い。

 

出典:Bitcoin Block Reward Halving Countdown

しかし、これからも投機目的のアルトコイントレードが消滅するとは完全に言い切れないだろう。

例えば、マイクロペイメントという競争率の高い分野における仮想通貨のユースケースで注目されているライトコインの半減期はもう3ヶ月を切っている。

また、製品が存在しないだけでなく、ローンチも数回遅延しているようなDGTXトークン価格が依然としてゼロではないことも紛れもない事実。

市場規模がサムスン社よりも小さいクリプト市場は、まだまだ始まったばかりだ。

 
 


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