NEO創設者、ブロックチェーンは「規制され過ぎ」

欧州で従来の金融機関によるブロックチェーン技術の採用が前向きに検討される中、アジアの金融業界はまだそれを受け入れようとしていない

そんな中、NEO(ネオ)創設者であるDa Hongfei (ダ・ホンフェイ)氏が、8BTCとのインタビューで、ブロックチェーンが過度に規制されていることについて指摘した。

規制 Vs. ブロックチェーン、人材不足の懸念も

「既存の金融規制枠組み内で、ブロックチェーンはほとんど生き残ることができないだろう。

かねてよりライセンスを取得している金融機関は、ブロックチェーン新興企業と協力する必要がない。

恩恵を受けないパートナーシップに誰が従事するだろうか。

仮にブロックチェーン企業がライセンスを取得できない場合、アプリの大規模な導入を促進することは法的に許されない。」

上述のように中国政府による仮想通貨規制について訴えるのはネオ創設者である、ホンフェイ氏。

同氏によると、従来の金融機関ではなくゲーム企業が軒並みブロックチェーン市場へ参入する理由として、「過度な規制」が挙げられるという。

しかし、ゲームにおけるブロックチェーンのユースケースに関して、同氏は楽観的だ。

「ブロックチェーンゲームは、すべての資産がそれに記録される仮想世界を描くSF映画Ready Player One(レディー・プレイヤー1)のような世界を提示する。

これを実現するには、完璧な経済モデルが必要となるだろう。

しかし、そのようなゲームがいつ誕生するかを予測することはできない。私の娘がいつかブロックチェーンゲームで遊べる日が来るのを願っている。」

また、ネオプラットフォームが「分散化されていない」という鋭い批判に対し、同氏は以下のように返答した。

「投票の過半数は、取引所とNEOチームが占めており、チームは大きな影響力を持っている。しかし、今後は投票権を委任し、チームの支配力は弱まるだろう。」

最後に、ネオとイーサリアム を始めとする「パブリックブロックチェーン」に興味深いアプリが存在しないことについて、開発者を急き立てることを制するかの如く、以下のようにコメントした。

「多くのパブリックブロックチェーンが存在するが、上層アプリケーションの開発者が不足している。

(ブロックチェーンという新たな)オペレーティングシステムを開発したが、それを基盤に実行されているアプリが少ないため、それは死んでいるのと同じ。

他社との競争に直面し、ある種の脅威を感じているが、ネオは使いやすさと開発者に優しいパブリックチェーンの開発方法を模索している。」

イーサリアムの刺客とも呼ばれたネオは、果たして競争相手の多い「分散型プラットフォーム」として今後どのように競合していくのだろうか。

原典:NEO Founder: Blockchains are Over-Regulated

ここまでの内容と考察

ネオ創設者であるホンフェイ氏が、ブロックチェーンに関する規制やその影響について発言したという、今回のニュース。

日本でも仮想通貨規制が強化される風潮が高まる中、中国ではそれが一層強いのかもしれませんね。

しかし、そんな中国でも、最近ビットコインが「資産」だと認められるなど、少しずつ進捗が見られるようです。

ブロックチェーン技術の規制に関して、ツイッター上では以下のようになコメントが挙げられていました。

「ブロックチェーンは、自主規制と政府からの理解を得ることが必要。道のりは長いだろう。また、いつか中国はビットコインに対する規制を弱める必要が出てくるだろう。」

果たしてブロックチェーン技術は金融業界に普及していくのでしょうか。

「非中央集権型」というよりかは、「利便性」が高くなるようなブロックチェーン技術が採用されるかもしれませんね。

今後もブロックチェーン技術の普及やその過程に注目していきましょう