タイ規制当局、年内に規制されたICO実施確実か

先進国の政府が仮想通貨の規制強化に精を出す一方、仮想通貨に将来性を見出し、クリプト業界を支援する政府も存在するようだ。

タイSEC(規制当局)が国内初の「ICOポータル」を間も無く認可する見通しを立てたことを明らかにした。

これにより、最初に承認されるであろう「規制されたICO」は、年内に実施されると見られている。

年内確実か！？タイ規制当局に認められたICO解禁

ICOを禁止したり多大な税金を課すことで仮想通貨を厳しく取り締まるという方針から、技術革新を促進する規制枠組みを整えるという「クリプトフレンドリー」な体制へシフトした、タイ政府。

そんなタイの規制当局が、前述にもあったように、ICOポータルの運営を今月中に承認する計画を立てているため、それの開始直後の12月にタイ国内でICO実施される可能性が高いと言われている。

ICOポータルとは、リスクの高いICOへ投資する投資家達を保護するための、言わば「フィルター」。

ICOの審査、デューデリジェンス(注意義務やそれに関する努力)の実施、スマートコントラクトのコード検証、KYCプロセスの検証を行い、顧客保護に徹する仮想通貨ビジネスのことを指す。

現在のところ、5企業がこれのライセンス申請を行なっている。

タイ政府、満を持しすICOポータルの開始

タイ政府は、ICOの発行およびICOポータルの承認プロセスを「デジタル資産法令」に沿って今年の早い段階から制定していた。

この法令によると、ICOトークン発行者は規制当局からの承認を受けなければならず、審査に通ったICOプロジェクトは「ICOポータル」を通じてトークンを販売可能。

また、ICO審査を実施するICOポータルは、規制当局から承認されるだけでなく、資本金が最低でも500万バーツ(約1700万円)あるタイに本拠を置く企業でなければならないという。

このように満を持して承認される今回のICOポータルだが、規制当局は今後も継続して投資家に注意を促すそうだ。

中央集権型の機関を通した規制されたICOの取り組みが続々と出現する現在の仮想通貨市場。

もうホワイトペーパーだけで資金調達するのは難しいかもしれない。

原典：Thailand SEC Announces Imminent Launch of Country’s First Cryptocurrency ICO Portal

ここまでの内容と考察

タイSECがICOポータルの承認を11月中に行い、タイ国内で「規制された」ICOが12月に開始される確率が高いという、今回のニュース。

ICO市場にとって、久しぶりな朗報ですね！

今回の報道に関し、ツイッター上では以下のような声が挙げられていました。

タイのICO規制の方向性が確定、登録申請をしたICOは、SEC公認のICO Portalによるスクリーニングを経た後、再びSECの審査を受けることになる。

日本のICO解禁したらこんな感じの登録プロセスになるのかな。審査スピードには期待してないけど…https://t.co/gunYysLmn0

— こじらせ女子@ICOオタク (@icotaku_utgirl) July 6, 2018