ソニー、消費者向け仮想通貨ウォレット販売に向けて本格始動か

日本大企業が利便性の高い「仮想通貨ウォレット」を通じて、クリプト業界をグローバル規模で盛り上げようとしている。

ソニーCSL(コンピューターサイエンス研究所)が、ICカードを搭載した今風な仮想通貨ウォレットを開発したことを明かした。

使いやすさ抜群!? USBがいらない仮想通貨ウォレット

ブロックチェーン関連の特許を世界的にも多く申請しており、最近ではブロックチェーン技術を使用する「デジタル著作権管理システム」を発表した、日本大企業ソニー。

そんなブロックチェーンに積極的な同社が今回発表した仮想通貨ウォレットは、自社ICカード技術を採用し、NFC(=かざすだけで通信ができる機能)が搭載された優れもの。

一般的にはセキュリティが脆弱と言われているインターネットに接続されたウォレット(=ホットウォレット)の利便性を確保しながら、安全なオフライン環境でそれを使用できるという。


出典:Sony CSL Develops Cryptocurrency Hardware Wallet Technology Using IC Cards

また、Ledger Nano S(レジャー・ナノ・エス)のようなUSBケーブルを使用する従来のタイプのウォレットとは異なり、USBなしで資産管理をモバイルで行うことができる。

公式発表によると、同社はこの新しい仮想通貨ウォレットの「商品化」に向けて取り組むことを計画しており、最終的にはブロックチェーン技術の普及を促進することを目的としているという。

実用性の高いソニーの新ウォレットの販売開始に、世界が待ちわびれる。

原典:Sony Develops Cryptocurrency Hardware Wallet Tech, Plans to ‘Commercialize’ it

ここまでの内容と考察

ソニーCSLが、自社ICカード技術を採用した仮想通貨ウォレットを開発したという、今回のニュース。

取引所のハッキングが続く中、仮想通貨投資家からの需要が増加している仮想通貨ウォレットにソニーが目を付けたようですね。

日本大手が開発した仮想通貨ウォレットというだけに、ツイッター上でも多くの声が挙がっています。

ハードウェアウォレットはビットコインの長期保有には最適かもしれませんが、上述のコメントのように日常的な決済をするにおいては、やはりスマホで仮想通貨のやり取りができた方が便利かもしれませんね。

また、最近では台湾スマホ製造企業HTCが仮想通貨に対応したスマートフォンの販売を開始するなど「スマホウォレット」の人気が高まっているようですね。

今後もユーザー自らが従来の「銀行」のように自分の資産を保管できる最新ウォレットに注目していきましょう!