- Home
- パンテラキャピタルCEO、クリプト規制明確化までは「6-9ヶ月」
パンテラキャピタルCEO、クリプト規制明確化までは「6-9ヶ月」
- 2019/2/3
- 仮想通貨の最新ニュース
NEM財団を含める多くのクリプト関連の組織が大規模なリストラを決行している中、多くの人は「弱気市場でも落ち着くべきだ」とどっしり構える業界人がいる。
仮想通貨投資企業Pantera CapitalのCEOであるダン・モアヘッド氏が、過去にも当業界が弱気市場を乗り越えてきたことを指摘し、市場の低迷はビットコインやブロックチェーンの将来を示唆する「良い前兆」だと主張した。
On Unconfirmed, @dan_pantera of @PanteraCapital explains why this crypto bear market is different from the one that began in 2014, what he believes will give institutional money the confidence to enter the space, and where innovation is happening. https://t.co/cGUdxidL8o
— Laura Shin (@laurashin) February 1, 2019
価格高騰まで「大金が注ぎ込まれることはない」
伝説の投資家として賞賛されているウォーレン・バフェット氏がビットコインを「殺鼠剤」とバッシングした際に、「ビットコインが殺鼠剤なら、銀行がネズミだ」と反論したことでも有名な、モアヘッド氏。
仮想通貨ジャーナリストのローラ・シン氏のポッドキャスト「Unconfirme」で、現在の仮想通貨市場のファンダメンタルズは過去よりも「はるかに強い」と主張し、以下のように述べた。
「これは私たちにとって、2回目の”Crypto Winter (クリプト冬)”だ。2014年から2015年の間にもあった。当時は、ブロックチェーンが実際に機能するかどうかについて私はもっと心配していた。規制上でも本当のリスクがあった。」
また、弱気市場が機関投資家の「市場参入を妨げている」と認めるものの、それは時間の問題だという。
「それ( 機関投資家の市場流入)が起こるために必要な条件が揃ってきた…機関投資家は、規制されている著名カストディアンを求めている。過去にそれがなかった。」
と述べ、Bakktやフィデリティがこの分野における大きな役割を果たす、と付け加えた。
さらに、モアヘッド氏によると、機関投資家は「安く買い、高く売る」という一般的な投資戦略に反し、「リスク回避」に重点を置くため価格が上昇するまでBTCへ賭けないという。
それというのも、グローバルな機関投資家は周りと同じ動きをするという「群集心理」を持つことが多く、BTCに投資する価値があるという外部からの手がかりを必要とする。
そのため、価格が高騰するまで「大金が注ぎ込まれることはない」そうだ。
「機関投資家による大きな波は、価格が上がり始めるまではおそらく始まらない。これは、過去2つのサイクルでわかった…私たちはビットコインが65ドルの時にファンドを立ち上げ、価格が400-500ドルになるまで投資家はほとんどいなかった。そして、2013年に価格が1000ドルまで上昇した時、大規模な流入があった。そして、2014年から2015年にかけて弱気市場に襲われ、それが枯渇した。」
また、多くの投資家が長期の弱気市場を理由に「傍観者」となり条件が改善するのを待っているのは理解できる、と付け加えた。
規制枠組み確立までは一年を切っている!?
規制の曖昧さが当業界へどのような影響を与えるか、という質問に対しモアヘッド氏は「IRSとCFTCは既に声明を発表した」と述べ、 現在はSEC(米国証券取引委員会)を待っている状態だと指摘した。
「SECは何が有価証券であるべきで何がそうではないのかの基準を確立している最中…今後6〜9ヶ月でそれが整備され、取引所や投資家はこの類の資産をどのように扱えばいいか分かるようになる。 今後9ヶ月間で整備されると思う。」
中短期的には市場の低迷がこれからも継続すると言われている中、法整備やインフラ改善の取り組みに注目が集まる。
原典:Here’s Why Pantera Capital Thinks This Bitcoin Bear Market is Different
ここまでの内容と考察
パンテラキャピタルCEOが今後9ヶ月間で仮想通貨規制の明確化が期待できると主張したという、今回のニュース。
米国で仮想通貨の規制枠組みが確立することにより、機関投資家の資金がBTC市場へより流入しやすくなるかもしれませんね。
ちなみにですが、モアヘッド氏は以前以下のような発言をしていました。
「6〜8年前、100万人のBTCユーザがいたが、現在では5千万の人々がビットコインを使用している… 10年後には、ユーザー数が数十億人に達するだろう。」
☞10年後のビットコイン、米著名投資ファームCEO「何十億という人々に使用される」
アメリカの大型機関投資家参入する・しないに関わらず、10年以上ネットワークを保ったガバナンスや金融方針を誇り、インフラ構築も着実に進捗しているビットコイン。
時間はまだまだ掛かるかもしれませんが、これからも長期目線で仮想通貨の普及に注目していきましょう!
☞TONGBLOC代表取締役が語る「サトシナカモノの思想を継ぐ個人データ革命について」
TONGBLOC代表取締役が語る「サトシナカモノの思想を継ぐ個人データ革命について」 https://t.co/ViSNBpRxrE pic.twitter.com/bHA6jy4QlU
— 仮想通貨ニュース.com (@crypto_news_com) 2019年1月30日
☞BTC価格2.5万ドル説再び、トム・リー氏「タイミングは不明」
BTC価格2.5万ドル説再び、トム・リー氏「タイミングは不明」 https://t.co/Vq6ysjfUmf pic.twitter.com/fJvPRzWPwl
— 仮想通貨ニュース.com (@crypto_news_com) January 29, 2019
⇒底値は近い?ライトコイン「ブロック報酬半減」まで200日を切る
底値は近い?ライトコイン「ブロック報酬半減」まで200日を切る https://t.co/YvY7S9ZC6V pic.twitter.com/D3LXzGRshA
— 仮想通貨ニュース.com (@crypto_news_com) February 2, 2019
⇒クリプト新興企業Dacsee、ライドヘイリング市場で頭角を現し始める
クリプト新興企業Dacsee、ライドヘイリング市場で頭角を現し始める https://t.co/EtYa4JlQsv pic.twitter.com/9vC930RYfR
— 仮想通貨ニュース.com (@crypto_news_com) February 1, 2019
⇒カナダQuadrigaCX取引所、「コールドウォレットが見つからない」
カナダQuadrigaCX取引所、「コールドウォレットが見つからない」 https://t.co/6GyrbwXKfx pic.twitter.com/TnY0QUtJND
— 仮想通貨ニュース.com (@crypto_news_com) 2019年2月1日
再度の挑戦、CBOEがビットコインETF申請再提出へ https://t.co/pKtI3XU7GD pic.twitter.com/eGVl7QkL2p
— 仮想通貨ニュース.com (@crypto_news_com) February 1, 2019
⇒SWFTとリップル、各代表取締役が「国際送金」の将来を語る
SWFTとリップル、各代表取締役が「国際送金」の将来を語る https://t.co/zhVZxSJ1yH pic.twitter.com/xDPdGiH400
— 仮想通貨ニュース.com (@crypto_news_com) January 31, 2019