フェイスブックコイン、密かに1,000,000,000ドルの資金調達予定か

フェイスブックコイン、密かに1,000,000,000ドルの資金調達予定か
仮想通貨業界ではお馴染みの書籍「デジタルゴールド」の著者として知られるジャーナリスがテクジャイアントの仮想通貨プロジェクトに関する最新情報を共有した。

NY紙のレポーターであるナサエル・ポッパー氏によると、Facebookはベンチャーキャピタルから10億ドルの資金調達を行う予定だそうだ。

尚、出資金は同社が開発を手掛けているステーブルコインの準備金に使用されるという。

目指すは10億ドル獲得!?デジタルゴールド著者からの噂話

今月4日に公開されたポッパー氏のツイートによると、かねてより仮想通貨の開発を手掛けていることで話題となっていたテクジャイアントがVC(ベンチャーキャピタル)からの出資を募っているようだ。

また、その額は10億ドルという多大な金額になる可能性があるという。


「フェイスブックの仮想通貨に関する最新情報:私の情報筋によると、現在フェイスブックはVCファームへ同社の仮想通貨プロジェクトへの投資するように求めている。私が聞くところによると、彼らは10億ドルという莫大な金額を狙っているそうだ。」

また、「分散化」に関する概念が当業界の魅力になっていることについて言及し、「外部の投資家を獲得することはフェイスブックのプロジェクトがより分権化」することに繋がると述べた。

フェイスブックが手掛けている仮想通貨は、複数の法定通貨によって価値が担保されている「ステーブルコイン」であるため、価格変動に不慣れなユーザーでも比較的利用しやすようなコインとなっている。

しかし、この類の仮想通貨には価値を保証するために多額な準備金が必要だ。

そのため、今回フェイスブックが出資を募った理由もコインの価値の担保するためだと見られているという。

「私が話した一人によると、フェイスブックは出資金を仮想通貨の担保として使うそうだ。フェイスブックは安定した価値を維持する様にコインをデザインした。銀行口座に保管されている複数の外貨によって価値が裏打ちされている。」

今年上半期にリリースされることが予定されているフェイスブックコインは、フェイスブック社に数年間で190億ドル程の追加収益が見込まれている。

☞クリプト決済普及は近い?Facebookコイン誕生は今年上半期か

これに関して、同仮想通貨はオンライン広告以外の収益源を作り出すためフェイスブック株主にとっては朗報だとBarclays社アナリストのロス・サンドラー氏は以前述べていた。

「特にユーザーのプライバシーを悪用しない広告以外の収入源を確立しようとする試みは、Facebook株主から好評を博すだろう。」

10億ドルという莫大な出資金を募ろうとしているテクジャイアントの2019年上半期には特に注目だ。

原典:Rumor: Facebook Wants $1 Billion in Venture Capital for Coin Project

ここまでの内容と考察

フェイスブックが10億ドルの出資をベンチャーキャピタルに求めていることをNY紙ジャーナリストが明かしたという、今回のニュース。

複数の外貨で価値が担保される予定のフェイスブックコインですが、年内のリリース時には世間がどのような反応をするのかに注目が集まりますね。

ちなみにですが、フェイスブックCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は仲介者の必要性を省くと言われているブロックチェーンについて以下のように考察しました。
出典:Zittrain and Zuckerberg discuss encryption, ‘information fiduciaries’ and targeted advertisements

「問題は、本当に(分散型システムを)持ちたいかということ。 「はい」という人は、仲介者を持たない代わりに悪質行為の事例が増えたり、リソースがもっと難しくなるのはいいか?」

☞課題多し!?フェイスブックCEOが語る「分散型システムの代償」

様々な可能性が模索されているフェイスブックコインですが、今後もテクジャイアントの仮想通貨プロジェクトの進捗に注目していきましょう!

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