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イーサリアム 創設者、ETHはビットコインと「同レベル」に達する
- 2018/11/12
- 仮想通貨の最新ニュース
大衆向けのプラットフォームとして機能するため必ず解決しなければならない「拡張性問題」に対する取り組みの進捗が遅れていることや、トークン存在価値そのものが厳しく批判される、イーサリアム。
グローバルな開発規模やその活発さが多くの著名人から称賛されるものの、実用性を踏まえたその将来性は不安視されている。
そんな中、イーサリアム兼ConsenSys (コンセンシス)創設者のJoseph Lubin(ジョセフ・ルービン)氏が、独ニュースポータルであるT3Nとのインタビューで、ブロックチェーン技術に関する独自の見解を述べた。
ウェブ2.0 Vs.ブロックチェーン! 次世代インフラは「ユーザーフレンドリー」
世界中の誰でもが簡単に情報を発信することを可能にした技術革新、Web 2.0。
広告のあり方や人々の行動に大きく影響したと言われている同テクノロジーだが、それはコンテンツクリエーターとプロバイダーの「利益を確保」に重点を置き、ユーザーを単なる「製品」と見なしている、とルービン氏は訴える。
一方、世界中が大注目するブロックチェーン技術は、従来のウェブ上のビジネスモデルにおける「哲学的変化」をもたらすという。
「Web 2.0のビジネスモデルは、ユーザーをプロダクトのように扱う。ユーザー情報を得ることで、より多くの料金を課そうとする。そして、人間の進化的な欲求を利用し、システムへ依存させる方法を見つけることで、ユーザーへより頻繁的に製品を販売している。ブロックチェーン技術を使用すれば、(個人データを共有するか)ユーザーが決定できる。個人情報をブロックチェーン上に記録し、ブラウザ側からそれをコントロールすることが可能だ。これは、Web 3.0で非常に重要となるだろう。」
しかし、本当に影響力のある分散型アプリの誕生を語るのは時期尚早だと同氏は語る。
「あまり遠くない未来」にそれができる可能性が高いと語気を強めるものの、同氏によるとブロックチェーン技術は未だ成熟していないようだ。
「進捗の見られるプロジェクトもいくつかあるが、技術開発は早期段階だ。アイデンティティや評判に関するアプリのために、何千もの異なる構成要素、トークン、プロトコル、取引所、ツールを構築している。これらのシステムが十分に拡張可能になるあまり遠くない将来に、分散型ソーシャルネットワークを作れるようになるだろう。」
課題多きイーサリアム、いずれはビットコインと同じ土俵へ
インターネットの登場以来、歴史上最も重要な「技術革新」と多くの専門家から見なされている、ブロックチェーン技術。
しかし、インターネットが社会的影響を持つまでに20年以上掛かったという過去を踏まえると、構造上の複雑さから、同技術の普及にはそれ以上かかるとルービン氏は見ているようだ。
「ブロックチェーンは急速に成長しており、既に実用的なサービスを提供するプロジェクトも存在する。 これらは、さらに実用的になるだろう。Webが開発されたプロセスと同じだ。しかし、ブロックチェーン技術は遥かに複雑なため、恐らくもう少し時間がかかるだろう。 また、デジタルマネーに関する課題解決にも取り組むため、インターネットよりも社会に浸透するだろう。」
最後に、インタビューの締めとして、ルービン氏はイーサリアムとビットコインを比較し、以下のように語った。
「価値を移転するための用途として、ETHはビットコインよりも安価で迅速だ。また、それよりもはるかに良いお金と言えるだろう。ETHは、お金よりも多くの目的で使用されることを前提としている…ビットコインと同程度のレベルに達するだろう。」
イーサリアムの拡張性問題が解決されるまでには後数年かかると言われている中、イーサリアム創設者は長期的な目線でブロックチェーン技術の将来を見据えているようだ。
原典:Joseph Lubin: “Blockchain Will Permeate Society More Than The Internet”
ここまでの内容と考察
イーサリアム創設者であるルービン氏が、インターネットの問題やブロックチェーン技術の将来性について語ったという、今回のニュース。
世の中をとっても便利にしたインターネットですが、現在のインフラには少なからず問題があるようですね。
ちなみにですが、この問題についてMaidsafe(メイドセーフ)エヴァンジェリストのEric Tan(エリック・タン)氏が分かりやすく説明しています。
>> Maidsafeエヴァンジェリスト・Dacsee創設者が語る「世界を幸せにするチャンスを与えるテクノロジー」
ブロックチェーン技術の将来について、ツイッター上では以下のような声が挙げられていました。
小生は、どの仮想通貨が上がるか、どの仮想通貨が生き残るかに関して全く意見を有さないが、ブロックチェーン技術に関してだけは、将来性があると信じている。ここにおいて自己責任を全うできず、射幸心を煽られ、経済的損失を被った結果、感情 #鬼澤礼志の独り言
— 鬼澤礼志 (@onizawa_re) 2018年11月12日
ブロックチェーンについて。
足りないのは応用アイディアだと思ってたけど、消費電力、処理速度、データ容量の軽減等、技術の問題も山積みだな。
それでも、特にレビュー的なもの・改ざんされたら困る文書の管理には将来的に導入されることになるだろう。— 桑江豊 (@YKuwae1) 2018年11月10日
課題も多いと言われている「パブリックブロックチェーン」ですが、果たして従来のインターネットのインフラを改善できるようなものへと成長できるのでしょうか。
各国中央銀行を始めとする金融機関が「プライベートブロックチェーン」に大きな関心を寄せている中、どのような種類のブロックチェーン技術が採用されるかも興味深いですね。
>> Optherium創設者が語る「銀行がポケットに入る次世代について」
今後もブロックチェーン技術の発展やそれに対する社会の変化について注目していきましょう!
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