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コインベース、保守的な上場プロセスから多銘柄「積極採用」へ
- 2018/12/17
- 仮想通貨の最新ニュース
コイン上場が決定するたびに短期的にその仮想通貨価格が急騰することでよく話題となる米大手取引所、コインベース。
機関投資家向けの資産管理サービスを提供するために、米NY州からライセンスを取得したことでも最近注目を集めていた。
☞米NY州がコインベースをカストディアンとして承認!XRPの資産管理も
そんなクリプト新興企業として飛躍的な成長を遂げている同取引所は、コイン上場プロセスにおいて、これまでのような少数の主要仮想通貨のみを慎重に厳選した後に取り扱うのではなく、より多くの銘柄を積極的に採用することを検討しているという。
保守的なアプローチから一転、米取引所が見越すこれからのトークン経済
「コンプライアンスと法の範囲内でできるだけ多くの仮想通貨を採用することと、情報と重要性の高いシグナルを顧客が容易に入手できるようにすることが私たちの今の計画だ。」
上場プロセスに関する戦略的方向性について、仮想通貨ジャーナリストLaura Shin (ローラ・シン)氏がホストを務めるポッドキャストで上述のように発言したのは、コインベース取引所バイスプレジデント、Dan Romero(ダン・ロメロ)氏。
法令遵守を貫き保守的なアプローチを取ることでも有名な同取引所だが、ユーザーからの要望や仮想通貨規制を考慮した上でこれまでの方針を一転し、より多くのデジタル資産をプラットフォームで扱うという。
その一つの理由として、同氏は「トークンを交換する」という行為が、クリプト生態系の「中核機能」であることを挙げた。
それというのも、投機的なフェーズから実際にトークンを使用してサービスを利用するという新たなフェーズへ業界全体が移り変わろうとしている現在、一つのトークンから別のトークンへ交換する必要性が近い将来に生まれることが予想される。
しかし、現状では同取引所のユーザーが仮想通貨を他のものへ交換する場合、安全性の低い他の取引所を使用しなければならないケースが多い。
この問題を早期から改善するために、合法的な取引が可能なトークンをより多く上場させることを同取引所は検討しているようだ。
多銘柄を扱うのは大きな「リスク」!?証券取引法違反は避けられるか
また、上場させるトークンがSEC(米国証券取引委員会)によって「未登録有価証券」と見なされ、厳しく罰せられるリスクを背負うことが懸念されるものの、同取引所は法律と証券に関するプロセスに「自信をもっている」という。
「GDAX Digital Asset Framework」という同社が規定したトークン審査プロセスに徹しているだけでなく、各チームが新しいデジタル資産を採用する際に「拒否権」を行使できるそうだ。
法定通貨でクリプトを購入できるという利便性から多くの欧米ユーザーから支持されるコインベースに多銘柄が採用されることで、トークンの流動性が全体的に向上し、より仮想通貨エコシステムが活性化されるかもしれない。
原典:Coinbase Exec. Unpacks the Industry Giant’s About-Face on Crypto Listings
ここまでの内容と考察
コインベースが、トークンを上場させる方針を大きく変えることを検討していることについて、同社バイスプレジデントが言及したという、今回のニュース。
証券取引法に違反しないようにコインを選出することを徹底することからも、法的に曖昧なコインよりかは、実際にサービスを利用するためのユーティリティトークンとして確立しているようなトークンが今後も同取引所へ上場しやすくなるかもしれませんね。
コインベースがこのように方針を変更するのは業界のトレンドとしてはそこまで驚くべきことではなく、例えば先日報道された英ケンブリッジ大学研究チームも仮想通貨サービスが多銘柄を採用する傾向にあると報告しています。
☞英ケンブリッジ大学研究チーム、BTCの死滅はメディアの「誇張」
2012年に設立したコインベースですが、同取引所CEOであるブライアン・アームストロング氏はTechCrunchのインタビューで、ビットコインについて以前以下のように発言していました。
「もしあなたが独自ネットワーク上でトランザクションを承認するビジネスの誰かであれば、ビットコインの発明は無視できないだろう。将来的に(ビットコインは)ほとんどの独自決済ネットワークのプロバイダーを混乱させる。」
ちなみに、同氏が上述のように発言したのは、なんとおよそ「5年前」。
先見の明がある人は、きっと同氏ような人のことを指すのかもしれませんね。
コインベースが先を見越すように、今後は日常的にトークンが使用されるようになるのでしょうか。
5年後を楽しみにしながら、今後も米最大級取引所の動向を追っていきましょう!
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