ついに主要クリプトの仲間入り!?自称サトシ・ナカモト率いる「Bitcoin SV」

生き残るコインは一つ」と言われていながらも、現状では二つの異なるネットワークに分裂したという見解が多い、ビットコインキャッシュ。

実際にも、BCHはもう存在せず、「Bitcoin ABC」と「Bitcoin SV」という二つの全く異なる仮想通貨が誕生した、とハッシュ戦争に直接的に関わっていた人物が発言している。

>>コインギーク創設者、オリジナル「BCH」はもう存在しない !?

そんな中、Bitcoin SV(BSV)価格が、今週1週間で約48%以上上昇し、時価総額ランキングの10位以内にランクインした。

自称サトシナカモト率いるBSV、「トップ10」にランクイン!

出典:CoinMarketCap

前述にもあったように、今週一週間でBitcoin SV価格が大幅に上昇しているようだ。

「BSV」というティッカーでCoinMarketCapに表示されるようになった同クリプトは、時価総額が22億2000万ドル(約2500億円)まで一時的に達した。

一方、他の仮想通貨価格は継続して下落している。

例えば、ハッシュ戦争でBitcoin SVと競合した後、結果的に「BCH」というティッカーを勝ち取ったBitcoin ABCでは、23.5%の下落が一週間で確認された。

同様に、BTC価格も23.5%ほど値崩れしている。

Bitcoin SV、「史上最高」のブロックチェーン誕生!?

「64 MB」のブロック生成に成功したことから、BSVが市場で「最も優れたブロックチェーン」であると主張している、Coingeek(コインギーク)社。

そんな同社は、BSVに関する非常に前向きなロードマップを発表している。

具体的には、ブロックサイズを今後6ヶ月間で512 MBまで拡張し、その後2GBまで増やすようだ。

これは、仮にBSV価格が640ドルに達すれば、マイナーは1ブロック当たり8000ドル得られることを意味するという。

また、将来的には1TBまでブロックサイズを引き上げることを念頭に置いており、これを実現させることによって、1秒間に650万回件という処理速度を達成すると同時に、1ブロック当たり60万ドルのマイニング報酬を確保できるとしている。

Bitcoin SVのマイニング収益がBTCを超えている!?

ビットコインマイニングの収益性が、「マイナス」になっているというが現状の中、Bitcoin ABCとBitcoin SVのマイニングは依然として収益性があるようだ。

また、ETHEREUMworldnewsの報道によると、2週間前にはBCHSVマイニングよりも300%高かったBTCマイニングの収益性が、現在ではBCHSVマイニングよりも25%低いという。

商用利用においてはBitcoin ABCがBitcoin SVを押しているという実態がある中、Bitcoin SVは今後どのような戦略で普及を進めていくのだろうか。

原典:Bitcoin SV Joins Top Cryptocurrency Ranks after Climbing 48% in a Week

ここまでの内容と考察

BSV価格が今週1週間で48%以上上昇したという、今回のニュース。

Bitcoin、Bitcoin ABC、またBitcoin SVに関する議論が尽きることはないでしょうが、果たしてビットコインが目指す「本来の思想」とは何なのでしょうか。

Bitcoin SVの開発を手掛けるnChain(エヌ・チェーン)チーム率いるCraig Wright (クレイグ・ライト)氏は、以下のようにツイートしています。

「ビットコインは、社会主義、マルクス主義、そして分散化という糞を持っていない。中央集権化が問題となるのは、発行者が(全体発行枚数を)増やす時だ。」

同氏によると、中央集権化自体が問題という訳ではなく、それが通貨の発行枚数に操作できることが問題だとしています。

中央集権化や分散化に巡っては様々な意見が業界人から挙げられていますが、果たして将来の社会のインフラとなれるようなモデルにはどのような要素が必要なのでしょうか。

やはり明確に「分散化」を定義することが大切かもしれませんね。

今後もハッシュ戦争後のBitcoin ABCやBitcoin SVに注目していきましょう!