F2Pool創設者、BTCマイナー「60万台」がシャットダウン

ビットコイン市場の急落を受け、マイニングの収益性がついにマイナスになっていると指摘されている、BTCマイニング。

世界で3番目に大きいマイニング事業を展開するF2pool創設者によると、ネットワーク全体のハッシュレートが低下している11月中旬に、60〜80万台のマイニング機器がシャットダウンされたという。

BTCハッシュレートが「13%」減少している!?

金採掘よりも20倍以上安価だと言われ、最新マイニング機器が続々と登場することでより活気付いていた、マイニング市場。

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しかし、blockchain.infoのデータによると、今月10日には約4700万TH/s確認されていたBTCハッシュレートが、今月24日には4100万 TH/sまで減少したという。

これを受け、F2pool創設者であるMao Shixing (マオ・シシン)氏は、マイニング企業を代表するビットメイン社やカナン・クリエイティブ社が開発した旧式モデルのマイニング機器を使用するマイナーがマイニングを中断している、と指摘した。

それというのも、BTC価格が4000ドルを割ると、2016年や2017年に生産されたマイニング機器では収益を上げることが非常に困難だそうだ。

しかし、マイニングファームがマイニングを中断しているということは、必ずしもマイニング事業から撤退していることを意味するわけではない。

「BTCマイニングは、常に動的な調整されたプロセスだ…ハッシュレートが低下すると、マイニング難易度も低下する。」

そのため、マイニングを止めていないマイナー達にはそれを継続する「魅力的なインセンティブがある」と同氏は結論づけた。

実際にも、BTCマイニングの難易度は過去30日間で7%ほど低下している。

出典:Coin Warzz

ネットワーク上のハッシュレートとBTC価格が共倒れしている中、BTC市場は今後どのような動きを見せるのだろうか。

原典:600K Bitcoin Miners Shut Down in Last 2 Weeks, F2Pool Founder Estimates

ここまでの内容と考察

収益性がマイナスとなっている旧モデルのマイニング機器によるマイニングが中断されていることについてF2pool創設者が言及したという、今回のニュース。

パラグアイ政府が世界最大級のマイニングファームと取引所を立ち上げる計画について最近明らかにしている中、マイニング市場は再び盛り上がりを見せるのでしょうか。

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直近のビットコインマイニングで重要となっている「マイニング難易度」に関して、ツイッター上では以下のような声が挙げられていました。

「ハッシュレートが減少した場合、ブロック生成をする時間が長くなる。このような状況が2週間続いた場合、マイニングの難易度が下げられる。これにより、マイナーはより容易にブロックを見つけられるようになり、収益を上げられる。」

BTC価格がさらに下落するという見解も持たれている中、果たしてマイニング市場はどのような動きを見せるでしょうか。

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パラグアイ政府のような国を挙げたマイニングの取り組みにも注目しながら、今後もマイニング市場を追っていきましょう!