絶対に知っておきたいビットコインの「本当の価値」とは、元NSA内部告発者が語る

従来の様々なインフラを改善するということで注目されているブロックチェーン技術だが、果たしてそれは本当に社会を変革できるような技術なのだろうか。

ビットコインが「新しい金融の仕組み」と言われ続けている中、結局何がそんなに新しく、価値があるのだろうか。

これに関して、米国家安全保障局(NSA)内部告発者、Edward Snowden(エドワード・スノーデン)氏が、マックスウィーニーズマガジンのインタビューで詳しく説明した。

BTCの価値は非中央集権化への信念!?銀行なしの「価値の移転手段」への期待

「理論的にブロックチェーンを様々な形で適用できるが、実際には単純な概念だ…重要なデータが特定企業によって独占的に管理されている社会から、それが1000以上の異なる場所で、100以上の管轄の下に分散されて保管されるようになることを想像してみて欲しい。」

上述のように語ったのは、政府による非人道的な情報収集行為に対抗するプライバシー擁護者、スノーデン氏

同氏は、ブロックチェーン技術にシステム全体が機能しなくなるような「単一障害点」がないことについて言及し、同技術が過去のデータを編集できなくする「新しいタイプのデータベース」だと説明した。

また、ビットコインの「価値」について、以下のように鋭く考察した。

「なぜ緑の紙に価値があるのだろうか…本質的に価値がない法定通貨よりも難しいケースを考えて見よう。なぜゴールド(金)は、実用的な用途よりもはるかに高い価値が付けられているのだろうか?それは、人々がそのように同意するからだ。それだけのこと。

ビットコインのようなブロックチェーン基盤の仮想通貨における本質的な価値は限られている…しかし、いくつかの仮想通貨の「希少性」は本物だ…また、数億ドルの設備と電気を必要とするマイニングがビットコインの価値を裏付けていると主張する経済学者もいる。

しかし、仮想通貨に価値をもたらす唯一のものは、人々がそれを価値の「交換手段」としての有用性が高いと見なすこと。銀行なしで価値を移転することを望む人々がいる限り、仮想通貨に価値はあるだろう。」

また、ビットコインはその生みの親である「サトシ・ナカモト」の期待を大きく上回った可能性があると同氏は述べた。

「(ビットコインという)素晴らしきものの欠陥は、それがこれほど成功することを前提としていなかったことが原因だ言える。以前は小銭くらいの価値しかなかったマイニング報酬が、膨大な量のエネルギーやデータセンターのコンピューターを消費することが経済的に妥当とまでになった。」

直近では大幅な下落が見られるビットコイン市場だが、本質は依然として変わっていないビットコインの将来性に注目が集まる。

原典:Edward Snowden: Bitcoin Has Become Too Successful

ここまでの内容と考察

プライバシー擁護者として世界的にも有名なスノーデン氏が、ビットコインやブロックチェーン技術について言及したという、今回のニュース。

同氏のビットコインの価値に関する発言は、頷きたくなるようなところがいくつかありますね。

ちなみにですが、同氏の意見はビットコインキャッシュ奨励家と知られるロジャー・バー氏ととても似通ったところがあります。

(少し長いかもしれませんが)、こちらの動画でバー氏は「潜在的な価値」について語っています。

 
簡単に説明しますと、そもそも物には「潜在な価値」が存在なく、価値は「eyes of the beholder(価値を判断する人)」によって決められると同氏は主張しています。

そのため、何か物を作り出す際のコストは、その物の価値とは全く関係がないということ。

これを説明するために、同氏は「パイ作り」を例として挙げました。

「一時間かけてマッドパイを作ろうがそれはアップルパイよりも価値がない。なぜなら、人々は単純にアップルパイの方が好きだから。」

つまり、ある物がどのような過程を経て作られようが、その価値を決めるのは人々だということ。

これはあくまでも一種の経済論であり、価値に対する見方は他にもあります。

これをビットコインに関連させると、高価だと言われているマイニングコストは、ビットコインの価値とは直接的に関係なく、価値はマーケット(人々)によって決められるということです。

(もちろんこの主張に対する賛否両論があると言えます。)

これは、スノーデン氏の意見とほぼ一致していると考えていいでしょう。

しかし、スノーデン氏はさらに一歩踏み込み、人々が銀行のような仲介者なしで価値を交換できることに対して「価値がある」と判断すれば、仮想通貨に価値があるとしています。

>>英国政治家、中央銀行は「犯罪的なスキャンダル」

このようなビットコインの思想が日本で広く受け入れられるかはわかりません。

デジタル・ゴールド」を購読した方はご存知かもしれませんが、バー氏が日本人にビットコインを紹介した時の反応は、驚きというよりかは恐怖や不安に近かったとしています。

しかし、世界が日本だけでないのも確か。

今後もビットコインという「新しい金融の仕組み」に注目していきたいですね!

 
 


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