ビットメイン、待望のマイニング機器ついにリリースか!?

製品開発競争が激化する仮想通貨マイニング市場で、多くのマイナー達が待ちわびていたASIC機器がついにリリースされる。

大手ASIC機器製造会社Bitmain(ビットメイン)が、以前から話題となっていた新製品の発売開始を発表した。

マイニング大手、IPOを先駆け新製品発売!
マイニング機器市場シェア74.5%以上を独占したり、直近では大規模なIPOを計画しているなど、仮想通貨スタートアップとして類を見ない快挙を挙げている、ビットメイン。

そんなマイニング大手が、最新自社製品「Antminer S15」と「Antminer T15」のリリースを発表した。


出典:ビットメイン公式サイト

同新製品は、マイニング用途だけでなく、IT業界全体から様々な活用が期待されている7nmチップを搭載。

自社の従来モデル「Antminer S9」や競合企業の製品よりも遥かに性能の高いものとなっている。

例えば、業界初の試みとして7nmチップを採用したGMO社の製品とビットメインのものを「エネルギー消費率」の観点から比べると、前者が81W / THに対し、後者は42W / THと効率が良い。

また、今回発表されたマイニング機器は、ビットコイン(BTC)やビットコインキャッシュ(BCH)を始めとするSHA-256というアルゴリズムを使用する仮想通貨のマイニングを対象にしており、明日(11月8日)から販売開始が予定されているそうだ。

IPOはどうなる、先行き不透明なビットメイン

クリプトスタートアップとして、飛躍的な成長を遂げたビットメインだが、同社の先行きには懸念材料が少なからずあるようだ。

米取引所大手コインベースが計画しているIPOに続くような大規模な資金調達を予定しているものの、今年第2四半期には約4億ドル(約450億円)の損失を出しているという。

また、米トランプ政権が中国へ課す関税率を「27.6%」に引き上げたこともあり、米国を拠点とするマイナーからの収益が減少すると見られている。

競合企業ビットフューリーがMike Novograts (マイク・ノボグラッツ氏を含める投資ファームなどから約90億円の資金調達に成功している中、IPOを先駆けるビットメインの財務事情に注目が集まる。

原典:Bitcoin Mining Giant Bitmain to Release Next-Generation ASICs This Week

ここまでの内容と考察

ビットメイン社が最新マイニング機器の販売を開始するという、今回のニュース。

弱気市場が継続していることもあり、以前のように事が円滑に進むということは難しいようですね。

今年第3四半期の結果も気になるところです。

ちなみにですが、同社のIPOに関して、以下のような声がツイッター上で挙げられていました。

「ビットメインの証券コードが一時的に現れた。IPO申請は通ったようだ。」

果たしてこのツイートの真意はいつ明らかになるでしょうか。

マイニング王者のIPOは滞りなく終わるでしょうか。

競合企業にも注目しながら、同社の動向を追っていきましょう!