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銀行ビジネスは終わり!?仮想通貨がもたらす4つのグローバル変革
- 2019/1/14
- 仮想通貨の最新ニュース
様々な分野におけるブロックチェーンの使い道が注目されている中、依然として世間一般からの理解を得られていない、仮想通貨。
しかし、特に「disruptive (破壊的)」と言われている金融分野における仮想通貨のポテンシャルは計り知れないだろう。
計量経済学者、数学者、またプログラマーであるJuan Villaverde (ユアン・ビラバーデ)氏によると、仮想通貨によって「金融包括」を含める4つの国際的な変化が近い将来に見られるようになるという。
国際規模の変革到来!?仮想通貨とグローバリゼーション
「本質的に、お金は情報だ…その流れは他全ての種類の情報と同じくらい速く、安くある必要があり、また偏在しなければならないような理由はない。メールを送信したり、世界の反対側の誰かと話したりするのと同じくらい簡単なはずだ。」
このように仮想通貨の必要性を強調したのは、Weiss Ratingsを構築したプログラマー兼アナリストである、ビラバーデ氏。
同氏によると、仮想通貨はグローバル規模で始まる4つの変革のきっかけとなるという。
グローバル変革その1: 多くの資産管理サービスが「新聞社」のような道を辿る
「商業銀行、貯蓄貸付、信用組合、保険会社、その他の金融カストディアンのビジネスモデルは、既に電子マネーを使用している…財布に入っているようなお金を除いて、給料や老後の蓄えなどは資産管理機関のコンピュータに保存されているものに過ぎない。」
しかし、ビラバーデ氏によると仮想通貨は従来の「電子マネー」と大きく異なるという。
例えば、ドル紙幣などとは異なり、仮想通貨は「物理的な存在」を持たない。
また、いかなる政府によってコントロールされないという「破壊的」な一面があるのに加え、そもそも資産管理サービスや仲介者を前提としていない。
これらを踏まえた上で、仮想通貨は電子マネーと直接的に競合し、最終的にはそれらを置き換える、とビラバーデ氏は主張。
また、このようなシナリオにおいて従来の金融機関はビジネス改革を余儀なくされ、その過程で多くが消滅する、と断定した。
グローバル変革その2:「国際送金」という概念が時代遅れになる
働いて稼いだお金を貧しい国に住む家族へ送金するために海外へ移住する労働者数は1.5億人に上ると言われているが、既存の金融インフラで海外送金を行うにはウェスタンユニオンのような仲介者に依存しなければならないという現存する問題がある。
これに関して、インターネットのように「国境がない」仮想通貨による送金が将来的に普及することにより、国際送金において第三者にお金を振り込む必要性はなくなる、とビラバーデ氏は述べた。
また、海外送金のコストが現地で決済する際の手数料と同じになるだけでなく、「国際送金」という用語自体が時代遅れになる、と続けた。
グローバル変革その3: 家を出ないで海外の仕事ができる
在宅勤務をする労働者が先進国でも増加傾向にある今日だが、仮想通貨はさらにこのような風潮を強める可能性が高いとビラバーデ氏は見ているようだ。
それというのも、現状では海外送金のコストが、特に多くの小額決済を伴うようなグローバルな在宅ビジネスを始めとする低賃金の仕事にとって、「大きな障害」となっている。
また、財政的に抑圧的な国に在住している人々が遠隔地でビジネスを行うことは非常に困難。
しかし、ビラバーデ氏によると、少額決済を可能にしたり従来の国際送金ネットワークである「SWIFT」に依存しない仮想通貨によって、これらの問題は解消されるという。
グローバル変革その4: 資本、イノベーション、そして価値の開拓
仮想通貨によるイノベーションの代表例として、従来の資金調達の在り方に大きな影響を与えたICOが挙げられる。
金融センターから離れた地域を拠点とする起業家にとってビジネスを始めることはこれまで容易ではなかったが、ICOによって多くの人が価値を見出すようなプロジェクトはより簡単に資金調達を行えるようになった。
ビラバーデ氏によると、このような仮想通貨のユースケースは国際的な資本フローが活発化させるだけでなく、投資家が少額で行うことができるような「レンディング」や資金調達が増加させるそうだ。
仮想通貨の世界的な普及と実質的な採用により、特に仲介者に関する既存の金融インフラが問題が解消されるかもしれない。
原典:Crypto Opens the Floodgates to Globalization of the 3rd Kind
ここまでの内容と考察
Weiss Ratings社のビラバーデ氏が、仮想通貨がもたらすであろう「4つの変化」について語ったという、今回のニュース。
ビットコインよりも「ブロックチェーン(分散型台帳)技術」に注目すべきという、数年前のブロックチェーン業界のトレンドがいまだに報道されている今日、現実世界における仮想通貨の「利便性」を考させられますね。
また、前述にあったようなユースケースを踏まえると、仮想通貨が将来的に法定通貨を代替する可能性は「ゼロ」だとは言い難い。
仮想通貨は米ドルや日本円を始めとする主要通貨を代替できないと一般的に言われていますが、他数百の法定通貨を置き換えるのは「非実現的」だとは断定できないかもしれません。
従来の国際送金サービスや銀行ビジネスの存在理由がなくなると言われている中、今後仮想通貨エコシステムはどのようなフェーズを経て拡大していくのでしょうか。
金融インフラがテクノロジーによって変革されるこれからが楽しみですね。
今後も仮想通貨エコシステムの拡大に注目していきましょう!
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