米経済制裁、イランを「SWIFTシステム」からついに追放か

米国がイランに対する圧力を一向に緩めようとしない最近、仮想通貨の思いがけないユースケースが大注目されている。

過去「最高レベル」の米金融制裁の一環として、イスラム共和国(イラン)中央銀行が世界の金融ネットワーク「SWIFT」から正式に除外された。

これに対して、イランは仮想通貨を使ってSWIFTを回避することを目論んでいるようだ。

SWIFTから追い出され、ロシアとクリプトへ駆け落ち!?

核合意から離脱した米大統領Donald Trump(ドナルド・トランプ)氏によって、既に国内商業銀行がSWIFTシステムから外されていた、イラン。

そんな同国の中央銀行も、ついにSWIFTから正式に除外されたことが明らかになった。

これに対して、経済学者兼キングストン大学の教授であるSteve Keen (スティーブ・キーン)氏は、主権国家の中央銀行を米国がSWIFTから隔離するように働きかけることや、米ドルを国際送金の基軸通貨となっていることについて、厳しく批判した。

「米国が自分勝手な行動をしている。他の国々に経済政策や政治政策を指示するのは許されるべきでない。 遅かれ早かれ世界中の国々が(SWIFTを代替するような)より良い送金システムを開発するだろう。恐らくSWIFTを介すことになるだろうが、それの基盤としては、複数の通貨が使用されるだろう。米国は、国家間の取引の公平性を崩すほど大きな影響力を持っている。このようなことが可能ではいけない。」

実際にも、イランはSWIFTを必要としないようなより効率的な国際送金インフラを構築していると発表している。

また、それには仮想通貨が使われるという。

>> イラン民間防衛機関長官、クリプトで米金融制裁を「回避」する

イランIPCEA (経済諮問委員会) 議長であるMohammad Reza Pourebrahimi (モハマド・レザ・プーレブラミミ)氏は、同盟国であるロシアと協力して、仮想通貨を使用する2ヵ国間での国際送金インフラを構築している、と約6カ月前に発表。

イランによる仮想通貨の取り組みに関して、同氏は以下のようにコメントした。

「IPCEAは、イラン中央銀行へ提出する仮想通貨に関する提案書の作成を開始している。 今後1〜2年の間に、それの実用化は重要な話題となるだろう。また、これはドルの使用を迂回する良い方法の1つであり、SWIFTシステムの置き換えることができる。 彼ら(ロシア政府) は私たちの意見に賛同している。これを推進することができれば、商品の交換において仮想通貨を使用する最初の国になるだろう」

昨年行われた米大統領選挙以来、ロシアと米国の関係性に緊張感が高まっている中、果たして今回のイランに対する金融制裁は世界へどのような影響を及ぼすのだろうか。

原典:Sanctions Remove Iran from SWIFT, Will it Switch to Crypto as Planned?

ここまでの内容と考察

米金融制裁の一環としてイラン中央銀行がSWIFTシステムから除外したという、今回のニュース。

今まであまり話題にならなかった、「世界金融ネットワークを回避する」というユースケースで、仮想通貨が注目されているようですね。

ちなみにですが、イランでは主要ホテル予約プラットフォームや複数の大企業が、決済手段として仮想通貨を受け入れ始めているようです。

また、米国によるイランへの金融制裁に関し、ツイッター上では以下のような声が挙げられていました。

米国が多大な影響力を持つと言われているSWIFTですが、果たして今後も世界中の銀行が使用するような国際送金インフラとして利用されていくでしょうか。

>> リップル社CEOガーリングハウス氏、SWIFTシステムを「凌駕する」

この点では、やはり「非中央集権化」された仮想通貨の方が、一国が発行するような通貨よりも採用されやすいかもしれませんね。

今後も国際送金におけるクリプトの活躍を注目していきましょう!

 

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