ベネズエラ政府、仮想通貨ペトロで米金融制裁回避か

価値が「原油」で裏打ちされているベネズエラ政府によって発行された仮想通貨、ペトロ。

悪評が多い同仮想通貨だが、米金融制裁を迂回しながら国際的な原油取引を行うため、ベネズエラ政府がそれを使った原油販売を来年からスタートする計画を明かした。

世界の基軸通貨「米ドル」に依存しない新たな通貨制度

「2019年には原油をペトロを使用した販売する予定で、これにより米ワシントンのエリートが使用する通貨 (米ドル)から私たちを解放する。」

上述のように述べたのは、一党制を確立したことで世界中のメディアから「独裁者」とバッシングされることが多い、Nicolás Maduro (ニコラス・マヂゥロ)氏。

「ドルが基軸通貨だとしても、それが政治的目的では使用されないような、均衡の取れた公正で多様な通貨制度を推進する必要がある。」

と付け加え、ベネズエラが仮想通貨を使用して米ドルへの依存を減らす意向を明らかにした。

マヂゥロ大統領によると、国民の収入と対外貿易がこの措置により増加することで、これから6年間に及ぶ米金融制裁を凌げるという。

また、マヂゥロ大統領は、露大統領Vladimir Putin(ウラジミール・プーチン)との会談で、ベネズエラの炭化水素資源の商業化と経済の崩壊を招いた石油価格の下落について話し合っており、

「ロシアは、原油を始めとするデリバティブ(金融派生商品)を中国元で売買している…私たちが生産した全てのオイルはペトロで売るつもりだ。」

と述べている。

米国による金融制裁を迂回するための「法的な抜け穴」として仮想通貨を本格的に採用するのは、ベネズエラだけではない。

イランも同様な目的で仮想通貨を使用することを検討しており、それに関する取り組みをロシアと協力して行う意向を明らかにしている。

>>米経済制裁、イランを「SWIFTシステム」からついに追放か

米中央銀行の世界経済への影響力が懸念される中、仮想通貨という新たな「オプション」が注目されているようだ。

原典:Cryptocurrency Accepted: Venezuela Will Sell Oil for Petro, Maduro Says

ここまでの内容と考察

ベネズエラが米金融制裁の「抜け道」を仮想通貨に見つけているという、今回のニュース。

以前から注目されていたイランと似ている動きですね。

>>イラン民間防衛機関長官、クリプトで米金融制裁を「回避」する

ちなみにですが、ロシアのプーチン大統領も以前から米ドルが基軸通貨になっていることについて批判していました。

「プーチンが米金融制裁や米財務省によるロシアへの”戦争”はドルシステムの乱用だと遺憾に思っている。」

果たして今後は米国のドルが基軸となるようなシステムは改善されるのでしょうか。

>>英国政治家、中央銀行は「犯罪的なスキャンダル」

この辺を踏まえても、仮想通貨というオプションがあること自体が重要かもしれませんね。

今後も国を挙げた仮想通貨の取り組みに注目していきましょう!

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