TRONブロックチェーンを機関投資家フレンドリーに!?テザーがトロンと提携

24時間取引量がビットコインに続いて2番目に多い仮想通貨、テザー(ティッカー:USDT)。

価値が米ドルで裏打ちされていることもあり、価格変動の少ない「ステーブルコイン」として人気が高いものの、昨年10月に1USDTが1ドルを割るという一件もあった。

また、「USDT供給量」と同財団が保有していなければならない「USD保管総量」が一致していないのではないか、という大きな疑惑は依然として晴らされていない。

そんな物議を醸しているステーブルコインプロジェクトが、イーサリアムからトロンへ移行する計画を立てていることを明かした。

トロンをより「機関投資家フレンドリー」にする!?

テザー財団がトロン財団と戦略的なパートナーシップを締結し、イーサリアムで発行されるトークン「ERC-20」にこれまで分類されていたUSDTを「TRC-20」としてローンチする計画を立てている。

(TRC-20とは、トロンブロックチェーンがトークンを実装するためにで使用している技術標準のこと。)

米ドルで価値が裏打ちされた「USDT」がトロンエコシステムに追加されることにより、ユーザーがトロンブロックチェーンを基盤とする分散型アプリをより簡単に処理できるようになるという。

また、分散型取引所の流動性が改善され、機関投資家がトロンをより利用しやすくなることが期待できるそうだ。

テザーCEOであるJean-Louis van der Velde氏は、今回のパートナー提携に関して以下のように述べた。

「クリプトコミュニティのニーズや需要がこれからもあると予測出来る中、この統合は仮想通貨分野における革新を推進するという私たちのコミットメントの証だ。」

また、トロンCEOのJustin Sun氏は、トロンブロックチェーン基盤のUSDTは「素晴らしい安定性と信頼をユーザーへもたらすだろう」と述べた。

尚、トロンブロックチェーンをベースとする新たなUSDTは、次の四半期にローンチする予定だという。

テザー財団に向けられた疑惑

ステーブルコインとして時価総額が最も多いテザーだが、本当にUSDTが1:1の比率で米ドルによって価値が裏打ちされているかどうかについて、かねてより当業界で議論が交わされていた。

☞イーサリアム共同創設者、テザー疑惑に物申す 

この疑惑に対して、テザー財団は監査人を雇うとしていたが、それは依然として現実化していない。

しかし、同財団に銀行サービスを提供しているバハマに拠点を置く銀行「Deltec Bank&Trust」は、テザーの口座に18億ドル相当の資産が維持されていることを証明する書簡を発表している。

(この発表当時に流通していたUSDTトークンは、合計約20億ドル相当だった。)

最近では元SEC委員をメンバーに迎えるなど2019年の滑り出しが好調なトロン財団だが、果たして今回のパートナー提携は吉と出るのだろうか。

原典:Tether to Launch New Version of USDT Stablecoin on Tron Blockchain

ここまでの内容と考察

テザーがトロンと提携し、USDTがイーサリアムからトロンブロックチェーン上で発行されることが計画されているという、今回のニュース。

イーサリアムの開発スピードを踏まえた上で、テザーのようにプラットフォームを移行する計画を立てているプロジェクトは他にもあるのかもしれませんね。

今回の発表に関して、ツイッター上では以下のような声が挙がっていました。

「本当にすごい !世界はついに安くて速いステーブルコインが手に入れた!」

「(トロンは)仕事のスピードが遅くなることがない。より多くのパートナーシップ、DaPP、進歩! 体調を崩さないで、より良い未来を作ろう…」

最近ではJPモルガンが発表したJPMコインを含め、多くの金融機関によってステーブルコインが発行されていますが、これから新しく生まれ変わるテザーは現在の市場シェアをキープできるのでしょうか。

悪評を拭い切れていないテザー財団が、今後どのようにして財務状況の透明性を向上させるかのでしょうか。

今後も競争率が高まっている「ステーブルコイン」や「分散型プラットフォーム」分野に関する話題に注目していきましょう!

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