中国マイナー、「BTC報酬半減」に向けてもうすぐASICを再稼働させる!?

中国マイナー、「BTC報酬半減」に向けてもうすぐASICを再稼働させる!?
中国マイナーは、ビットコインを見限っているわけではないようだ。

昨年、収益性がマイナスになったことや、それが「死のスパイラル」にあるなどと報道がされていた、ビットコインマイニング。

しかし、現マイニング市場の静けさは、必ずしもマイニングの終わりを告げているわけではないようだ。

中国メディア「8BTC」の報告によると、2018年の大幅な市場下落を経てマイニング事業を中断していた多くのマイナーがマイニングを再開するという。

洪水の季節は電気代が安い!?

中国のビットコインマイナーは、BTC価格が2017年の最高値からおよそ80%下落した現在でも、マイニング事業の将来性を強く信じているようだ。

5年以上に渡り仮想通貨マイニングを行なっているXu Feng氏によると、現時点のビットコインはマイニング事業にとって非常に魅力的であり、洪水期から多くのマイナーが再びマイニングを始めるという。

「四川省では、乾季に(マイニング機器)100万台がシャットダウンされたが、洪水の季節にはそれが再稼働されると推定できる。」

それというのも、水力発電が盛んな四川省では、4-5月によく見られる洪水がエネルギー力の上昇を促し、それに続く数カ月間の電気料金を引き下げるという。

そのため、電気代や水道代を含める公共サービスの料金が安価な中国四川省地域は、世界的にも「マイニング事業に最適な場所」と言われている。

5000台のマイニング機器「Antminers S9」を持つ2つのマイニング事業を展開するをLi Ping氏は「洪水期」について以下のように語った。

「四川省に家を建てたマイナーは沢山いる…洪水の季節には油が豊富で、(マイニング機器の)機械的な摩耗や輸送について気にする必要がない。」

マイナーはやはり「マイニング報酬半減」待ちか

Xu氏によると、2020年に予定されているマイニング報酬半減の後、BTC価格が劇的に上昇する可能性があるという。

「今年はお金を稼ぐつもりはなく、来年にマイニング報酬が半分になるのを待つ。」

マイニング報酬半減とは、マイニングでブロックを生成するマイナーへのビットコイン報酬が50%削減されること。

4年毎にこれが実施されるように予めプログラミングされているビットコインでは、 現時点でマイナーは12.5BTCをマイニング報酬として獲得することができる。

すなわち、マイニング報酬が半減される2020年の5月には、それが6.25BTCとなるということ。

マイニング後直ちにBTCを売却するという多くのマイナーの傾向を踏まえた上で、コイン供給量がマイニング報酬半減によって減少する一方、仮にそれの需要が一定または増加する場合、価格は必然的に上昇すると言われている。

長期に渡って市場が低迷しているビットコイン市場だが、2020年に向けた市場参加者の動きには要チェックだ。

原典:Chinese Miners to Activate Over 1 Million ASICs Ahead of 2020’s Halving

ここまでの内容と考察

中国のマイナーが、もうすぐBTCマイニングを再開する可能性が高いという、今回のニュース。

マイニング機器の性能だけでなく、電気代、気候、各仮想通貨の金融方針など様々な要素を考える必要がある、マイニングの複雑さを改めて感じさせますね。

前述にあった「ブロック報酬半減」ですが、それが実施される一年前から強気市場の兆候が見え始める、という専門家からの見解もあります。

☞2019年から強気市場が始まる!?ブロック報酬の半減が重要な「鍵」か

果たして本当に今年5月頃からビットコイン市場に変化が訪れるのでしょうか。

今後もビットコイン市場に影響を及ぼす重要な動きに注目していきたいですね!

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