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ホスキンソン氏 x ポリマスによる「セキュリティトークン専用ブロックチェーン」誕生か
- 2019/5/14
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ポリマスとチャールズ・ホスキンソン氏率いるIOHK社が、セキュリティトークン専用ブロックチェーン「Polymesh (ポリメッシュ)」を構築することがForbesによって明らかになった。
セキュリティトークンによる資金調達がより活発化することが期待されていた2019年だが、STO市場に春が訪れたとは言い難い。
もちろんセキュリティトークン発行プラットフォームや不動産のトークン化に関する報道が度々見られるものの、なぜSTOが盛んに行われていないのだろうか。
ポリマス共同創設者の一人であるトレバー・コバーコ氏によると、セキュリティトークンの普及の進捗が幅成らない主な理由には、「パブリックブロックチェーン」のコンプライアンスに関する課題が挙げられるという。
イーサリアムはセキュリティトークンに向いていないか
ポリマスとIOHKが今回発表したセキュリティトークン専用ブロックチェーンは、取引処理能力の低さが指摘されている汎用の分散型プラットフォームとは対照的なものになるようだ。
ポリマス(POLY)も採用している規制面の配慮やコンプライアンスが欠如したイーサリアムは、検閲不可能な俗に言われる「誰にも止められないアプリ」を実現するのに適していると言われている。
しかし、コバーコ氏によると世界中の各管轄区域が提示する規制に厳格に従う必要があるようなセキュリティトークン発行には必ずしも適当なプラットフォームだとは言い難いという。
イーサリアムの最も優れた機能全ては、セキュリティトークンおけるバグとなる。セキュリティトークンの波が押し寄せているが、規制、コンプライアンス、データにおいて、ユーティリティトークンの波よりも複雑だ。
また、今回発表されたポリメッシュの共同アーキテクトを務めるIOHK代表取締役ホスキンソン氏も、セキュリティトークン取引では「凍結やリバーストランザクションなど、イーサリアムでやりたくないことをやる必要が出てくる」と、分散型プラットフォームならではの強みがセキュリティトークンと相性が合っていないことを指摘。
Polymath at #Consensus2019 with @IOHK_Charles and @trevorkoverko https://t.co/f6dU4RoHur
— Polymath (@PolymathNetwork) 2019年5月13日
そのため、セキュリティトークンにおいては「私たちは標準的なビットコインの精神と矛盾することになる」と続け、データが公に共有されるオープンシステムでセキュリティトークンは使用されるべきでない、と述べた。
分散型プラットフォームにおけるセキュリティトークン取引の課題を踏まえた上で、ポリメッシュは最終的に「グローバルな資本市場のインフラ」になるためにゼロから構築されるとコバーコ氏は説明した。
ポリメッシュは、新しいセキュリティトークンのブロックチェーンだ。これには専用の目的がある。独特なニーズと特性があるセキュリティトークンには、特定の基盤が必要だ。
尚、現在のところアイデア構想段階にあるポリメッシュは、具体的なロードマップやプラットフォームの詳細に関して公表していない。
セキュリティトークンのインフラが整うのにはもう少し時間がかかるかもしれないが、この類のトークンに特化したブロックチェーンによってICOのようにSTOをより簡易化できるかもしれない。
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