DataLightマーケット調査:BTCは今後10年間でクレジットカード大手を凌駕する

BTCが現在の成長率をキープ出来れば、クレジットカードを上回る決済手段となり得る、という調査結果の結論をソフトウェア会社DataLightが報告した。

これまで個人や企業による国際レベルで行われる決済は、VisaやMastercardを始めとする老舗決済プラットフォームによって支えられてきた。

例えば、「すべての人がいつでもどこでも利用できる、最も優れた決済方法を提供する」という理念を掲げ、60年以上に及ぶ確立したビジネスを展開するVisaは、昨年3月時点で33億枚以上のクレジットカードを発券している。

しかし、ビットコインと従来の決済システムを調査したDataLightによると、前者は今後10年間で決済サービス大手の全てを凌駕するポテンシャルを秘めているそうだ。

クレジットカード会社危うし、BTCは「決済キング」へ

取引手数料・時間が批判されることが多いビットコインネットワークだが、DataLightによると誕生してから10年と言う月日が経過したBTCは従来の決済システムよりも断定的に優れているという。

「ものの10年でビットコインは決済システム業界のリーダーと競合することに成功した…このペースを維持できれば、後10年で全ての競争相手を凌駕するだろう。」

BTCユーザーがVisaやMastercardを始めとする確立された決済ネットワークよりも少ないことは事実だろう。

実際にも、約2500万個のBTCウォレットが世界中に散らばっている一方、デビットカードとクレジットカードの合計発券数は最低でも50億枚以上と比較にならない。

しかし、DataLightは特にVisaやMastercardは半世紀以上前からビジネスを展開しているのに対し、ビットコインは誕生して間もないことを強調。

もしビットコインネットワークがこれからも継続的に成長すれば、今後数年間でBTCが大衆にとって「より有用なものになる」と続けた。

また、一般的に批判されることの多いビットコインの取引手数料に関して、DataLightはビットコインの「取引サイズ」に着目し、それの従来の決済システムと比べた優位性について詳述した。

「支払いの合計金額が100ドルを下回る決済をする場合はVisaやMasterCardを使用する方が合理的。が、それ以上になるとBTCの方が優れている。(2018年末時点で)0.20ドルという手数料は、例え数百万ドルの取引だろうが、全ての取引で一律だ。それゆえに、従来の決済システムと比較すると(BTCの)手数料の割合は低い。これが、(BTCと従来の決済システムの)平均 取引サイズが大きく異なる理由だ。送金する金額の割合ではなく、固定された手数料で大きな金額を送金する方が利益がある。」

キャッシュレス新常識、日常決済をビットコインで

そもそもBCHが誕生する一つの要因にもなった、かねてより問題となっているビットコインの「取引処理能力」。

DataLightもこの問題を認識しており、1秒あたり65,000件の取引処理が可能なVisaと対照的なビットコインのバンド幅の制限(1秒あたり7-10件)について言及した。

しかし、「ライトニングネットワーク」のような第二層で構築される拡張性問題の解決策などの技術的な進捗が、ビットコインを「世界の主要決済システムにさせることはほぼ確実」だと言い切った。

実際にも、ここ最近ライトニングネットワークは著しい成長を遂げている。

出典:graph.lndexplorer.com

☞BTCで日常決済できる日も近い!?ライトニングネットワークが好成長

また、ライトニングネットワークの商用利用を推奨する業界人も多い。

例えば、ツイッターCEOでもあるジャック・ドーシー氏率いるSquare社は1ヶ月に700万人のアクティブユーザーを誇る「Cash App」にライトニングネットワークを搭載することを仄めかしている。

それというのも、ドーシー氏はステファン・リベラ氏のインタビューで、同決済アプリにライトニングネットワークが搭載されるようになるか、という質問に対して以下のように返答した。

「私たちは大規模な販売者ネットワークを誇っている。(BTC決済を)可能な限り迅速かつ効率的に、そして取引が行えるようにすることを望んでいる。それには、販売者と私たちの登録簿を見ることも含まれる。 “もし”ではなく、”いつ”だ。」

米国の人気決済プロセッサによるライトニングネットワークの採用は、BTCの商用利用を一度に増加させるだけでなく、従来の金融インフラと比較した同仮想通貨の有用性や優位性をアピールするきっかとなるかもしれない。

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