重要なのはビットコインの「金融方針」!?米経済学者が語る

激しい価格変動のため「価値の保存」としての役割を全く果たせないのではないかと多くの専門家からバッシングされている、ビットコイン。

実際にも、BTC価格が昨年の市場高騰時の最高値から80%以上下落したことは紛れもない事実だ。

>>市場急落再び、クリプト市場全体の時価総額がさらに「16%」失なわれる

しかし、コロンビア大学経済学者であるSaifedean Ammous (サイフェディアン・アモウス)氏によると、発行枚数上限が決まっているビットコインは、価値の保存手段として法定通貨よりも「常に優れている」という。

BTC金融方針、「おもちゃではなく、必要な薬」

「成功するチャンスが少なかったのにも関わらず、自律型の分散化されたビットコインは、現代の中央銀行の代わりとなるような、誰にも止められなく世界の誰でもがアクセスできるハードマネーをこの10年間で提供するようになった。」

(*ハードマネーとは、(本来の定義上では)金融商品で価値が裏打ちされた通貨のこと。)

誕生してから10年を経たビットコインの今について、Express.co.ukのインタビューで上述のように考察したのは米著名大学経済学者、アモウス氏。

「ビットコインはおもちゃではなく、必要な薬だ」と主張する同氏は、BTC価格が過去10年間という長期目線で急激に上昇している理由について、「発行枚数上限が2100万枚と予め定められているからだ」と主張し、そのような金融方針の重要性について語った。

まず、法定通貨の供給量が明確な予想ができない一方、BTC供給量はマイニングにより予め定められていることについて言及し、

「供給量が完全に決まっているので、他全ての通貨を上回る」

と述べた。

さらに、ビットコインのような分散型のお金が登場したことにより物理的な性質は「金融方針」を確立する上で必要なくなったと続ける同氏は、1BTCの価値はそれを生み出す(マイニングを行う)費用ではなく売買する人によって決まる、と説明した。

「富は最も優れたハードマネーを持っている人の手に集中する。ポイントとしては、ビットコインの設計と金融方針の面で非常にユニークな財産であること。需要に対して供給が全く反応しない。人々が資金を投入して、価値の保存手段として使い始めることで、お金として使う価値のあるものへと成長する。」

直近では下落市場が続いているビットコインだが、ゴールドのような価値の保存手段として普及するのかに注目が集まる。

原典:Bitcoin will BOOM! ‘All-conquering economic JUGGERNAUT’ – EXPLOSIVE theory revealed

ここまでの内容と考察

発行枚数上限が定まっていることを踏まえた上で、ビットコインの金融方針について米経済学者が語ったという、今回のニュース。

同氏がビットコインを「ハードマネー」と表現した事は、とても興味深いですね。

BTCの価値が金融商品によって裏打ちされているわけではない (すなわち、「潜在的な価値がない」)ため、この点では法定通貨と同じ(=ハードマネーではない)だと一般的に言われています。

>>絶対に知っておきたいビットコインの「本当の価値」とは、元NSA内部告発者が語る

しかし、通貨の発行枚数の上限を決めることは、例えそれに潜在的な価値がなくとも、価値を上げることに繋がると言われていたり、マイニングコストがBTCの価値を担保しているという見解もあるようです。

また、ツイッター上ではアモウス氏が以下のようなコメントを挙げていました。

「ビットコインは、クールで素晴らしい新たなテクノロジーではない。ユーザー体験のために作られたわけではなく、政治的に中立的ということに最適化された醜い仕掛けだ。これは、あなたが望むようなおもちゃではなく、あなたが必要とする薬。気に入ろうが気にいるまいが、自由市場でサウンドマネーを使って生きれるベストなチャンスだ。」

(*ここでのサウンドマネーとは、上述にもあったハードマネーと同じ意味。)

同じデジタル通貨が2回使用されてはいけない問題(すなわち、二重払いの問題)と供給量に上限がなく価値の保存には向いていない法定通貨の問題を、中央銀行のような「中央集権型の組織」を作ることなく解決した、ビットコイン。

そんな人類にとって新たな通貨ですが、価値の保存手段として大衆から信じられるようになるでしょうか。

仮にゴールド市場のショアを少しでも奪えることができれば、BTC市場は大きく拡大することになるかもしれませんね!

>>米フィンテック企業CEO、ビットコインはまだ「デジタルゴールド」ではない

今後も従来の金融インフラとは全く異なる「オプション」を提供するビットコインに注目していきましょう!

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