ブラジル取引所、間違ってユーザーへ約40億円送金する!?

bitcoinの分裂回避

弱気市場で多くの仮想通貨ビジネスが苦戦している中、「ドキッ」とするような大きな過ちを犯した南米取引所がある。

ブラジルの仮想通貨取引所Bitcambio (ビットカムビオ)が、約127ドルを出金しようとしたユーザー1人へ「約3500万ドル(約40億円)」相当を間違って送金したことが明らかになった。

ビットカムビオ取引所、弱気市場で冷や汗が凍るようなミス

「先月初め、複数の出金をしたところ、ビットカムビオが公証人役場で文書にサインする必要があると連絡してきた。クーデターだと思った。」

上述のように語ったのは、今回の一件から「Kaique Nunes (カイク・ニューンズ)」と呼ばれるようになった、ビットカムビオのサービスを利用する一般ユーザー。

(カイクは、「慈善家」を意味し、ニューンズはポルトガル語圏で多い苗字。)

ニューンズは、ハッカーが個人情報を盗み出すことに成功し、その次のステップとして自分の署名を取得することを企んでいるのではないか、と当初は考えていたようだ。

不正な従業員が詐欺しているとも思い、同取引所からの連絡を完全に無視していたニューンズだが、「公証人役場へ行き電子メールで送信した署名と文書を承認するために必要だ」という内容のメールが繰り返し送られてきたという。

同取引所関係者であるRodrigo Souza (ロドリゴ・スウザ)氏によると、今回のミスはシステムに大きなバグがあったことが原因であり、約40億円という取引額の大きさからユーザーの合意書なしで取引をキャンセルできなかったそうだ。

取引所によるミスで大量の資金がユーザの手に渡ったのは、今回が初めてではない。

今年9月に約67億円分の仮想通貨を流失するという大失態を演じた仮想通貨取引所Zaif(ザイフ)は、システムエラーで20億枚のビットコインがユーザーに「0円」で購入されている。

>>次はZaif(ザイフ)か?重大エラーで20億BTCが購入される

ハッキングや詐欺の話で絶えない仮想通貨取引所だが、新規仮想通貨ユーザーが安心して使用できるような将来の取引プラットフォームに期待が集まる。

原典:Brazilian Crypto Exchange Mistakenly Sends User $35 Million on $127 Withdrawal

ここまでの内容と考察

ブラジルの取引所で、大量の資金がユーザーによって引き出されたという、今回のニュース。

取引所のシステムが向上して欲しいという思いもありますが、ミスやシステムエラーでもいいから一瞬でも40億円を手にして見たいものですね。

今回の報道に関して、ツイッター上では以下のような声が挙げられていました。

特に米国を始めとする先進国で取引所への規制が強化される中、果たして今後はどのような取引所が競争率の高い取引所市場で勝ち残っていけるのでしょうか。

>>弱気市場でも「ぼろ儲け」、肥大する主要仮想通貨取引所は大黒字!?

来年から特に活動が活発になるであろうと言われている「分散型取引所」にも注目ですね。

>>分散型取引所がNY州ユーザーをブロック、今問われる「分散型」の意味

クリプト取引所に関する興味深い話題から目が離せませんね!