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「仮想通貨」投資家はビットコインを買い増している!?最新リサーチ調査報告
- 2018/12/20
- 仮想通貨の最新ニュース
底値に関する考察が多くの仮想通貨アナリストから述べられているものの、直近ではやや回復傾向にある、ビットコイン市場。
約1年に渡る市場低迷を受け、マイニングの収益性の低下やビットコインの死が盛んに報道される一方、「メディアが誇張している」とそのような風潮を厳しく批判する声もある。
☞英ケンブリッジ大学研究チーム、BTCの死滅はメディアの「誇張」
そんな市場の先行きが判断しずらい状態が続いている中、多くの投資家がビットコインを購入していることを示す市場データがリサーチ企業によって報告された。
投資家はより低価格でビットコインを購入している!?機関投資家も
ブロックチェーンリサーチ企業Chainalysis(チェーンアナリシス)が提供したデータによると、ビットコイン取引を活発に行っているのは取引所だけでないようだ。
それというのも、個人ウォレットへ流入するBTCの30日移動平均が、11月1日時点で「4億ドル」という大きなマイルストーンを達成していたことが判明し、これは一般投資家がビットコインを買い増していることを示唆するという。
出典:Bitcoin Fans Were Stockpiling Anew as Rout Hit, Chainalysis Says
もちろん、現在のビットコイン時価総額が650億ドルであること踏まえると、この数字は特に膨大な数値だとは言い難い。
しかし、チェーンアナリシス社経済学者Kim Grauer (キム・グラウアー) 氏によると、このデータはより多くの投資家がBTCを「低価格で蓄積」しようとしていることを示すという。
この見解はクリプトコミュニティ全体の一般的な姿勢と一致しており、例えば米著名トレーダーPeter Brandt (ピーター・ブランド)氏は、最近になってビットコインにより多くの資本を配分し始めたと公言している。
☞直近のBTC市場の動きをどう見る!?市場アナリスト達の見解は?
また、ビットコインの買い増しは、一般投資家だけにとどまらず、機関投資家の間でもそのような動きが見え始めているようだ。
ダイアー社の報告によると、米OTC市場で一般投資家や機関投資家のBTC取引サービスを提供するDCG子会社Grayscale Investments(グレイスケール・インベストメント)のBTC保有量が継続的に増加しているという。
Michael Sonnenschein(マイケル・ソネンシャイン)氏率いる同投資会社は、2018年初旬に約3万BTC保有していたのに対し、現在ではBTC総供給量の1%以上に値する約20.3万BTCを保管しているようだ。
ダイア―社によると、一般投資家もグレイスケールを通じてビットコイン投資をしているものの、同社のBTC保有率の増加傾向を踏まえると、機関投資家の資本がBTC市場に流入し続けていると判断できるという。
イーサリアム市場の「大口投資家」、ひっそりと買い増しか
また、投資家がポジションを増やしている仮想通貨はビットコインに限らない。
ダイア―社の報告によると、ETH保有数の上位500のウォレットは、2018年1月以来それの保有枚数を80%増加させているという。
具体的には、1月1日時点で合計1100万ETHを所持していたこれらの大口ウォレットは、11月30日時点で2000万までイーサリアムの保有枚数を増やしているようだ。
この数字は、約22億ドル(約2500億円)に相当し、イーサリアム供給量の約15%に値する。
DCG代表が機関投資家のクリプト投資を促すインフラ構築を強調する中、あまり公にされないOTC市場の動きには要チェックだ。
原典:Analysis: Crypto Investors Have Been Buying The Bitcoin (BTC) Dip
ここまでの内容と考察
投資家がビットコインのロングポジションを増やしていることを示唆する市場データをマーケットリサーチ企業が報告しているという、今回のニュース。
BTC価格が今年11月の水準から大きく下落しているため、短期的に見ると「損」をしていると言えばそうですが、中期的には市場が活発になると予想されている来年上半期に注目ですね。
☞投資ファームGPブルハウンド、BTC市場は2019年に回復する!?
また、コインチェーン社は前述の内容以外にも興味深い統計を明らかにしています。
例えば、人々や取引所の支配下にある約1.7億のアドレスの内、2700万アドレスが実際にビットコインを保有しているそうです。
下図からも、実際に秘密鍵を保有することでウォレットを自己管理する人は、現在でもあまりいないようですね。
出典:Mapping the Universe of Bitcoin’s 460 Million Addresses
ちなみにですが、本文でも簡単に紹介されていたビットコインに長期投資をしている米著名トレーダーであるブランド氏は、自身のブログで以下のように述べています。
「ムーン(急騰)はまだ来ないかもしれないが、この一年間で参っている余りにも多くの人たちは、新たな大波の恩恵を受けるための資本が不足している。悲しいが事実だ。44年のトレード歴の中、今回(のバブル)は違うと人々が言うのを何度も聞いてきた。それは、一度も現実になっていない。上がったものはいつか下がり、その過程で誇りを失うものだ。」
以前米経済学者が昨年末の強き市場の「原動力」となったのは利益追求主義の投資家だと厳しく指摘していましたが、次回の強き相場はどうなるでしょうか。
市場参加者の動向にも注目しながら、今後もクリプト業界を応援していきましょう!
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