元AQRブラウン氏、クリプトは生き残るが市場回復までには「数年かかる」

元AQRブラウン氏、クリプトは生き残るが市場回復までには「数年かかる」

約一年に渡って確認された下落に次ぐ下落から、「価値の保存手段」としてのユースケースが厳しく批判され、最近では「禁止にすべき」との声まで挙げられている、ビットコイン。

多くの投資家が頭を抱えた一年だったが、金融市場リサーチ企業元AQRのチーフリスクマネジャーであるアーロン・ブラウン氏は、直近1年間におけるBTCのパフォーマンスを「まあまあ」だったと見ているという。

ビットコイン市場回復にはまだ数年がかかる?

ブルームバーグに度々寄稿しており、「グローバル経済の2%に仮想通貨が値するようになる」と発言したこともあるブラウン氏。

出典:Fmr. Risk Manager Says Bitcoin’s Value Is Uncertain(2017年)からのスクリーンショット

世間にビットコインの存在が知れ渡る少し前の2012年から市場参入している人物だ。

そんな同氏が、昨年の最高値から約80%値崩れした現在に到るまでの市場の動きが、過去のものと似ていると指摘した。

しかし、以下の図からも伺えるように、今年の市場調整は2011年のピークを過ぎてからの下落よりも「比較的緩やか」であるものの、2013年のものより「激しい」という。

出典:Crypto’s Terrible Year Was Actually Pretty Good

また、過去のビットコイン市場のデータを見ると、市場が回復するまでには数年かかることが一般的だそうだ。

実際にも、最高値が1150ドルに達した2011年の市場調整では、その後1年以内に底が確認され、2年以内に市場が回復。

一方、2013年12月のBTC価格最高値が更新された後の弱気市場から2017年12月の最高値までには、「約4年間」かかっている。

さらに、昨年のBTC市場と2007年ダウ平均株価を比較した同氏は、「ピーク前の1年から1年後までのグラフが似ている」と考察し、仮にクリプトが同じ道を辿る場合には市場回復までに3年以上かかる可能性があることを示唆した。

出典:Crypto’s Terrible Year Was Actually Pretty Good

それに加えて、2000年以降の市場回復までに15年かかったナスダック総合指数のデータを踏まえた上で、「仮想通貨は非常に長い間低迷する可能性がある」と主張。

しかし、急落からの回復は一般的であることを強調し、最近のステーブルコイン分散型取引所および「セカンドレイヤー」に関する開発の進捗からも「技術的な解決策」は期待できるとした。

弱気市場は来年も続く!?ビットコインETFは?

機関投資家の市場参入が注目を集めている中、実際に市場回復が見られるまでに時間がかかると発言するのは、同氏だけではない。

例えば、BTC財団創設者のCharlie Shrem(チャーリー・シュレム)氏は、強気市場と弱気市場は「2年周期」と発言しており、ビットコインETF申請が来年認可されることを示唆しながらも以下のように発言している。

「ETFが開始され、もし何か大きな問題が起きた場合、もう一度ETF申請の許可が下りるのは難しいだろう。私たちには、一度のチャンスしかない。」

また、ビットコインの歴史的な下落と今年の市場が度々比較される中、利益追求主義の一般投資家によって牽引された昨年の市場は、以前のものとは根本的に異なるという経済学者からの厳しい批判もあるようだ。

☞米経済教授、ビットコインは「死のスパイラルに突入」

いずれはビットコインが「デジタルゴールド」となるだろうという元JPモルガン執行役員からの楽観的な見解もある中、資産としての同仮想通貨の今後のパフォーマンスに注目が集まる。

原典:Crypto’s Terrible Year Was Actually Pretty Good

ここまでの内容と考察

元AQRのブラウン氏が、過去のビットコイン市場と今年のものを比べ、市場回復が確認できるまでには「数年かかる可能性がある」ことを示唆したという、今回のニュース。

しかし、前述にもあったように、急落後にはいつか再び上昇するのが一般的。

ちなみにですが、2011年と2013年で確認された急落後の動きは以下のようになっています。

出典:Crypto’s Terrible Year Was Actually Pretty Good

どちらの年でも80%を超える大幅な下落が確認されていますが、最終的には「最高値」を更新しています。

また、2017年から市場参入が噂されるものの未だ市場への流入がごく僅かと言われている機関投資家ですが、最近ではBTCを安価で買い増していることを示唆していると捉えられるデータが報告されているようです。

☞「仮想通貨」投資家はビットコインを買い増している!?最新リサーチ調査報告

規制、ハッキング、弱気市場などが主なテーマとなった2018年でしたが、果たして2019年は「仮想通貨」にとってどのような年となるでしょうか。

今後も様々な業界人の声に耳を傾けながら、仮想通貨市場の動向に注目していきましょう!

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