ECB(欧州中央銀行)委員、仮想通貨は「完全なる戯言」

従来のお金の本質的な価値を問う仮想通貨に対する批判は、その存在が世間に広まり始めてからというもの断絶する気配がない。

例えば、米大企業執行役員や著名投資家は、以下のような発言をしている。

ビットコインは、詐欺だ– JPモルガン: Jamie Dimon(ジェイミー・ダイモン氏)

ビットコインは、死をもたらす– マイクロソフト: Bill Gates (ビル・ゲイツ)

ビットコインは、殺鼠剤を2乗したようなもの – 投資家: Warren Buffett (ウォーレン・バフェット)氏

このようにクリプトに対する様々な批判がある中、仮想通貨は「戯言だ」と最近バッシングした人物がいるようだ。

仮想通貨は消滅する!?「完全な戯言」か

「バブルは既に崩壊し始めており、これがどの程度進行し、新しい水準に達したときに何が残されているのかを知るだけ…数年後に、どうしてこのようなおとぎ話の物語を信じるようになったかを問うことになるだろう。」

ラトビアの首都リガで行われたカンファレンスで上述のように語ったのは、ECB(欧州中央銀行)の政策立案者である、Ardo Hansson (アード・ハンソン)氏。

仮想通貨は「完全な戯言」であり、「消滅する」だろうと付け加えた。

それでも、同氏は「祖母が(仮想通貨)投資を始めるような場合」に備えて、規制当局が「投資家保護」に焦点をすべきと警告。

また、仮想通貨が違法行為に使用される可能性がある、という懸念を強調した。

同氏が仮想通貨に批判的な見解を述べるのは、今回が初めてではない。

BTC価格が19000ドル近くまで上昇していた2018年初期に、仮想通貨バブルを17世紀のチューリップマニアよりも「悪質だ」と主張し、仮想通貨が金融の安定にリスクをもたらすことはないだろう、という見解を明らかにしていた。

「取引量が少なすぎる。 価格が急上昇している際にローンが使用されて大量の仮想通貨が購入される場合、危険になる可能性がある。 しかし、現在のところでは、投資家や消費者にとって問題。一部の人々は恐らく沢山のお金を稼ぐかもしれないが、多くの人はお金を失うだろう。」

仮想通貨バッシング、問題は「投機的な一面」か

今回のようなハンソン氏の発言を含め、仮想通貨に対する批判の多くは、それの投機的な一面を厳しく指摘するものが多い。

例えば、ノーベル経済学賞受賞経済学者Paul Krugman (ポール・クルッグマン)氏は以下のようにコメントしている。

「仮想通貨の価値は現実と結び付いていない。それらの価値は、完全に自己充足的予言な期待に完全に依存している…これは完全な崩壊が本当にある可能性を示唆する。ビットコインが無価値であることを突然恐れ、投機家が集団的な疑いの瞬間を持つとしたら、ビットコインは無になるだろう。」

機関投資家の市場参入が期待される2019年クリプト市場だが、仮想通貨そのものの価値は多くの人から依然として疑問視されているのかもしれない。

原典:Cryptocurrencies a ‘Load of Nonsense’, Claims ECB Council Member

ここまでの内容と考察

欧州中央銀行のハンソン氏が仮想通貨を改めて批判したという、今回のニュース。

様々な著名人が(特に市場が急騰したことを踏まえながら)仮想通貨に対する批判的なコメントを寄せていますが、その中でも最も想像性が豊かなものは、米経済学者であるNouriel Roubini (ヌリエル・ルービニ)氏の発言かもしれません。

「ピーク時から99%の価値を失った1000以上の虚偽ゴミであるアルトコインを”糞コイン”と呼ぶことは、農業における最も有用、貴重、そして生産的な肥料への侮辱だ。肥料、不快な比較をしてごめん。」

しかし、仮想通貨は本当に単なる「おとぎ話」でしょうか。

誰にとって「戯言」なのかを判断する必要があるかもしれませんね。

今後も従来のお金とは別の「オプション」を提供する仮想通貨に注目していきましょう!

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