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米大手銀行サービス停止、煙程度では止められないクリプトの必要性
- 2019/2/9
- 仮想通貨の最新ニュース
日常的に使用されている銀行システムは、本当に信頼のおけるものだろうか。
先進国に住む多くの人々は、「安全・安心」をアピールする大手銀行のオンライン・モバイルバンキング、賃金の直接入金、およびATMを含める基本的な金融サービスに依存している。
しかし、それは思っている以上に脆いのかもしれない。
「データセンターから煙が出た」ことを理由に、サンフランシスコを拠点とする米大手銀行Wells Fargoのサービスが今週木曜日から金曜日にかけてシャットダウンしたことが報告された。
銀行サービス停止、理由は「煙」が出たから?
伝説の投資家とも賞賛されるワーレン・バフェット氏から出資され、不祥事の際でも後押しされたことでも有名な、Wells Fargo。
そんな同行のスマホアプリがエラーを表示し、ATMは残高や取引を表示できず、Webログオンも機能しないという問題が報告されたという。
これに関して、(前述にもあったように)同行はデータセンターの煙が原因だと釈明した。
しかし、この説明は顧客やコンピュータ専門家から全く理解を得られていない。
例えば、元グーグル社エンジニアであり、ソフトウェア開発企業Cockroach Labs創設者のスペンサー・キンボール氏は、現代のデータベースは複数の場所に分散されているため、「単一の障害で問題が発生することはない」と指摘し、以下のように続けた。
「データの可用性、速度、正確性に完全に依存している現代世界では、サービス停止という問題はもはや許容できなくなっている。」
米ビジネスニュースCNBCによると、米ミネソタ州にあるWells Fargoのデータセンターで煙が発生したようだが、同行は煙の発生源や地域の詳細について一切コメントしていない。
また、San Francisco Chronicleの報道によると、定期メンテナンスの後にミネソタ州のデータセンターで煙が検出されたため、自動的に電力が遮断され、取引情報が他のデータセンターへ転送されるはずだったが、それが円滑にいかなかったという。
これは「重大な見落とし」を示すとキンボール氏は指摘し、以下のように述べた。
「多くの企業はバックアップのデータセンターやある程度の冗長性を持っているが、(特に)主要施設が停止した場合の実行可能な計画はない。」
尚、今週金曜日にこの問題はほとんど解決されたが、一部の顧客からはATMやカードが使用できないなどの問題が継続していると報告されているという。
煙で止まらないクリプトという、「新たな選択肢」
データセンターの内部システムが煙を検出しただけで、ビットコインを始めとする仮想通貨がシャットダウンすることはない。
一般的な仮想通貨のネットワークは、台帳管理を行う世界中に分散したマイナー(およびバリデーター)を有し、取引の継続性を維持している。
すなわち、仮に1つのマイニングデータセンターが停電に見舞われた場合でも、ネットワーク全体にそれほど影響はない。
例えば、2018年に中国のデータセンターが洪水で稼働できなくなり、多くのマイニング機器がオフラインになった時でも、BTCネットワークは正常に機能していた。
このような特徴を持つ分散化された通貨に関して、eToroアナリストであるマティ・グリーンスパン氏は以下のように述べた。
「分散型通貨の利点は、それが持つ”回復力”だ。 データが同時に動作する何千ものコンピュータによって管理されているため、単一の弱点がない。」
今回のWells Fargoの一件から浮き彫りとなった中央集権型の既存銀行ネットワークの問題は、仮想通貨が基盤とするような分散化されたネットワークの「現代だからこその必要性」を示唆しているのかもしれない。
原典:
Wells Fargo Outage Makes the Case for Bitcoin (BTC) and Crypto
ここまでの内容と考察
Wells Fargoの銀行サービスが一時的に停止したという、今回のニュース。
同行のサービスを使用していた人々は、給料が振り込まれなかったり日常決済が出来ないなど、とても不便だったことでしょう。
ちなみにですが、主要金融サービスで問題が起きたのは、今回が初めてではありません。
例えば、昨年6月にクレジットカードでお馴染みの「Visa」が、今回の一件と似たようなハードウェアに関する問題でサービスを停止させ、ヨーロッパ大陸全体に影響を及ぼしました。
このようなことを踏まえても、仮想通貨という「新たなオプション」があることはいいことかもしれませんね。
今後も既存金融インフラを踏まえての仮想通貨の必要性や利便性に注目していきましょう!
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