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The Blockリサーチ:ICOプロジェクトのイーサリアム保有率は「減少傾向」にあり
- 2019/8/4
- アルトコインについて, 仮想通貨の最新ニュース
ICOによる資金調達を行った仮想通貨プロジェクトは過去一年間において「毎月約2,500ETH」を清算または移動していた、という調査結果をThe Blockが明かした。
ICOによる資金調達において最も需要が高かったETHだが、プロジェクトのETH保有率は減少傾向にあるようだ。
The Blockリサーチによると、運営コストを賄うためにETHが売却されている可能性があるものの、多くのプロジェクトには十分な手元資金がある可能性が高いという。
5,900,000ETHが「清算または移動」か
The Blockが仮想通貨企業57社のウォレットを分析したところ、ICOプロジェクトは過去12ヶ月間に平均して毎月約2,500ETH(約53万ドル)を清算または移動していたという。
また、ICOプロジェクトは調達した資金合計820万ETHの内、その72%に値する590万ETHをICO開始時から清算または移動したようだ。
特にGolemとTezosは大量のETHを移動しており、前者は138,000ETHをGolem財団へ譲渡し、また後者は60,700ETHを4つの別々のウォレットへ移したという。
イーサリアムの将来性に懸念なしか
ICOプロジェクトが調達した仮想通貨の「約4割を保有」していたことが判明したDiar社が2018年に報告した調査では、イーサリアムの将来性に対する懸念の声が多く挙げられていた昨年でも仮想通貨企業がイーサリアムを見限るようにETHを売却していることは確認されなかった。
それでも、収益モデルを確立していない多くのプロジェクトは引き続き「運営費をカバー」するためにETHを売却する、と一部のアナリストによって指摘されていた。
The Blockも同様な見解を持っており、(イーサリアムの将来性については言及しなかったものの)「運営コストを賄うためにETHが売却されている」と述べた。
様々な競合分散型プラットフォームが誕生していることもあり、2017-18年のICOブーム後の需要が心配されているETHだが、これからのパフォーマンスに注目だ。
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