イーサリアム、ハッシュレートが過去最高値から45%以上ダウンか

イーサリアム、ハッシュレートが過去最高値から45%以上ダウンか

イーサリアムネットワークのハッシュレートが、2018年8月の最高値から42%以上減少していることをLongHashが報告した。


 
 
 
 
24時間のアクティブ分散型アプリ数で業界トップ(約220アプリ)のイーサリアムだが、同ブロックチェーンのセキュリティが心配されているようだ。

ビットコインのハッシュレートが継続的に過去最高値を更新している一方で、イーサリアムのハッシュレートは2018年の最高値よりも42%以上減少しているという。

 
 
ネットワークセキュリティの懸念
 
ネットワーク攻撃者が51%アタックを仕掛けるために克服しなければならない障壁であるハッシュレートは、PoWアルゴリズムを採用するブロックチェーンのセキュリティの頑強さを示す重要な指標の1つだ。

LongHashによると、2018年の夏に記録したハッシュレートの最高値を22%以上更新しているビットコインとは対照的に、イーサリアムのハッシュレートは昨年8月の最高値から依然として42%以上ダウンしているという。
 

出典:Blockchain.com

 
また、Crypto51によると、ビットコインネットワークに対する51%アタックを1時間行うには880,000ドル以上のコストを要するが、イーサリアムに対する攻撃はおよそ11,000ドル程度で実行可能なようだ。
 
出典:Crypto51

 
 
イーサリアムVs.第三次ブロックチェーン
 
BTCとLTCを除いたBCHやETHなどの主要アルトコインのハッシュレート低迷が見られる中、分散型プラットフォームとして意図されているイーサリアムではユーザー数の伸び悩みも問題視されることが多い。

かねてよりプラットフォームの拡張性における課題が指摘されていたイーサリアムだが、同プラットフォームのユーザー数からもその問題が顕著であることが伺える。

dapp.comのデータによると、イーサリアムを基盤とするアプリの一日のアクティブユーザー数は17,000人。

一方で、イーサリアムの競合プラットフォームとして見られることが多いEOSの一日のアクティブユーザー数は71,000人、またTRONは41,000人を抱えている。
 

出典:dapp.com

 
現時点では分散型アプリの普及においてライバルプラットフォームに押され気味なイーサリアムだが、取引処理の大幅な改善が期待されている「Ethereum 2.0」のローンチは2020年1月3日だ。

キャスパープロトコールを採用する同アップデートでは、イーサリアムがPoWからPoSへ移行するだけでなく、プラットフォームの拡張性を改善させる第二層技術も実装されるという。

ネットワークの脆弱性が懸念されている中、完全変態を遂げようとするイーサリアムのこれからに注目が集まる。
 
 


 
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