フェイクニュース?SWIFTとRippleの提携説は破談に

世界各国の銀行間を繋ぐネットワークを提供する、ベルギーに本拠地を構える株式会社、国際銀行間通信協会(通称:SWIFT)。

最近ではブロックチェーン関連事業への参入も話題となっている同企業はこの度、広範で囁かれていたとある噂について、正式に否定する声明を発表した。

事実無根?Ripple社との提携説はいかに

上述の通り、グローバル決済ネットワークを提供するSWIFT社は、同プラットフォームが大手仮想通貨企業Ripple社製のソフトウェアと統合するという噂を完全に否定した。

そもそもの背景として、Ripple社が現在最も注力する商品である「Xrapid」を、SWIFTプラットフォームがアップグレードの際に採択(統合)するのではないかという推測が立っていた。

より新しくグローバルな決済プラットフォーム構築を目指す両社にとって、上記の提携は完全に利害が一致するとして、世間で大きな期待感が募っていたというわけだ。

加えて、先日オーストラリアのシドニーで開催されたSWIFT主催イベント「Sibos」にRipple社が参加していたという事実も、こうした高揚感に拍車をかけていたものと推測されている。

しかし、人々の憶測とは裏腹に、SWIFTの広報担当者は、

「これらの噂がどこからきているのかわからないが、今月に控えているアップグレードはRipple社とは一切関係ない。

今回のアップグレードの主な目的は、全ての支払いを追跡機能等の使用によって、リアルタイムかつ確実に行えるようにする事だ。」

と、一刀両断の答えを明言している。

業界の雄とまで称されるRipple社との未提携が、今後SWIFT社にどのような影響を及ぼすのか。

あるいは今回の決断は、今後の可能性を余したうえでの一時的なものなのか、その答えに世間の注目が集まっている。

原典:Fake News: SWIFT Denies Rumor it Will Join Ripple’s Blockchain Network

ここまでの内容と考察

世界の金融機関(銀行)を繋ぐネットワークを提供する大手企業のSWIFTが、噂されていた仮想通貨企業Rippleとの提携説について、公式に否定したという今回のニュース。

Rippleといえば、本文中にもあったXrapidのみならず、様々な施策をもって独自の「Ripple Network」拡大に努めているのが非常に印象的です。

世界規模で事業展開を狙うのであれば、ぜひとも提携してほしいとの声もありますが、これもSWIFT側の思惑があっての決断なのかもしれません。

決済領域に関して、世間では様々な意見が出てきていますが、いずれも共通するのは、今以上の利便性を求めているということ。

今後、こうした声を上手く汲み取り、ワールドワイドに活躍する企業は出てくるのでしょうか。

ますます活気付く仮想通貨市場全体の動向、特にその中でもこうした「決済分野」に関して、これからより注目していきたいところですね!