Steemitの従業員70%以上がクビ、弱気市場が影響か

市場参加者の中でも、特に蔓延る弱気市場のダメージを受けているであろう、ブロックチェーン新興企業。

直近でも、米大手取引所Coinbase (コインベース)がリストラを実施したことが記憶にも新しい。

>>米コインベース取引所、IPOを先駆けリストラ決行!?

そんな中、ブロックチェーン企業Steemit(スティーミィット)が従業員の70%近くを解雇した。

大規模なリストラ決行、「戦い続ける」

「過去数ヶ月に渡りチーム作りをしてきた中、市場の底上げを頼りにしていたが、それがもはや存在しない。そのため、組織の70%以上の従業員を解雇しリストラを開始した。」

上述のように語ったのは、ブロックチェーン技術を基盤とするソーシャルメディア「Steemit」の創設者兼CEOである、Ned Scott (ネッド・スコット)氏。

ビットコインを始めとする主要仮想通貨の低迷により、「コストが増大するSteemノードの運営」をカバーできないという。

2016年の3月から始動し、現在時価総額が約1億600万ドル(約120億円)で全体48位となっているSteemitだが、スコット氏によると「財務状況は大きく変化」しているようだ。

しかし、弱気市場の中でも徹底的に戦っていく姿勢を取るという。

「生き残り、steemit.comの運営を維持し、ミッションを守り、素晴らしいコミュニティを作ることより、私が望むものは何もない。」

そのため、短期的な解決策として、プラットフォームを稼動するためのストレージとエネルギーコストを削減するいくつかの技術的変更をすると付け加えた。

財務状態が決していいとは言えない仮想通貨ビジネスだが、ブロックチェーン技術を使った新たな「価値」を提供するために日々努力している。

原典:Steemit Lays Off 70% of Its Staff, Citing Crypto Bear Market

ここまでの内容と考察

Steemit(スティーミィット)がスタッフの70%を解雇したという、今回のニュース。

弱気市場の仮想通貨スタートアップへの影響はやはり大きいですが、このような厳しい状況を乗り越えられるプロジェクトが「本物」なのかもしれませんね。

今回の報道に関して、ツイッター上では以下のような声が挙げられていました。

「Wow、steemitで70%の解雇。 チームの成功を心から願っている。 しかし、これが仮想通貨エコシステムにおけるコスト削減が行われることの始まりであって、終わりではないことが心配だ…」

今後Steemitは弱気市場の中でプロジェクトを遂行することはできるでしょうか。

直近のビットコイン市場の動きは、やはりどの市場参加者にとっても重要ですね。

今後も仮想通貨エコシステム内のスタートアップの動向に注目していきましょう!