自称サトシ・ナカモト、BCHクライエントをついにリリース

BCHコミュニティ内でネットワーク分裂の緊張感が高まる中、自称サトシ・ナカモトはわが道を進む。

Craig Wright(クレイグ・ライト)氏がCTOを務めるブロックチェーン開発企業nChain(エヌ・チェーン)が、新たなBCHマイニングソフトウェアを本日公開した。

BCHネットワーク、分裂は避けられないか

今回nChainがリリースしたマイニングソフトウェア「Satoshi vision (サトシ・ビジョン)」は、同開発チームが解釈するビットコインの生みの親「サトシ・ナカモト」のビジョンを実現させることを目指す。

来月15日のビットコイン・キャッシュのハードフォーク時にアクティベートされる同ソフトウェアは、BCHブロックサイズ制限を32MBから128MBに引き上げるなど、プロトコールレベルでのいくつかの変更を実施する予定だ。

これは、同じく来月に行われる、nChainと競合する開発チーム「Bitcoin ABC」が実施する最新アップグレードと意図的に互換性がない。

すなわち、2種類の互換性のないプロトコールの変更が行われる次回のBCHハードフォークでは、BCHネットワークが2つの別々なネットワークに分裂する。

緊張感が高まる今年のビットコイン・キャッシュのハードフォークは、BCHコミュニティへ一体どのような影響を及ぼすのだろうか。

原典:Bitcoin Cash Speeds toward Blockchain Split as SV Client Receives Formal Release

ここまでの内容と考察

自称サトシ・ナカモトによる新たなBCHソフトウェアクライエントが公開されたという、今回のニュース。

かねてより話題となっていた今年のBCHハードフォークですが、それが実施される11月15日まで後一か月を切りました。

そもそもの必要性自体が疑問視されるこのハードフォークを避けることは、絶対に不可能なのでしょうか。

BCHハードフォークを巡って、ツイッター上でも様々な声が挙げられていますね。

ちなみにですが、BCHハードフォークを推し進める当本人であるライト氏は、

「ABCは終わりだ」

断言しています。

賛否両論あるようですが、果たしてこのハードフォークはBCHコミュニティへどのような影響をもたらすのでしょうか。

このハードフォークをけん制するような動きにも注目しながら、ビットコイン・キャッシュコミュニティの動向を追っていきたいですね。