マイルストーン達成! Zilliqaがシャーディング技術実装を成功させる

仮想通貨市場の冷え込みが一層激しくなるここ最近だが、水面下ではインフラ整備が着実に進捗している。

拡張問題の解決策を実装したZilliqa (ジリカ)のメインネットがローンチし、パブリックブロックチェーンとして初の「シャーディング技術」実装に成功した。

Zilliqa、ブロックチェーンに拡張性を
イーサリアム基盤のテストネットから、独自ブロックチェーン展開まで18か月間駆け抜けてきた、ジリカ。

学術論文の概念からスタートしたジリカだが、プロジェクト開始当初から「シャーディング技術」の実装を念頭に置いていた。

同技術は、ブロックチェーン上で処理される取引における「負担を分割する技術」で、複数のノードの集まりをネットワーク上で確立することにより、(取引をネットワーク全体で処理するよりも)取引処理が高速かつ安価になる。

具体的な数字としては、最大2000tps(取引量/秒)達するだろう、とジリカ開発チームは昨年4月に発表していた。

これは、 ビットコインの7tps、またイーサリアムの15tpsよりも遥かに多い。

出典:Zilliqa公式ページ

ジリカCEO兼共同創設者であるシンシュー・ドン氏は、当業界で初めてシャーディング技術を実装したジリカメインネットの開始は、ブロックチェーンに拡張性をもたらす「重要なマイルストーンで」あると述べた。

「現実世界の問題に対する革新的なブロックチェーンを基盤とする解決策を可能にするというビジョンに向かい、私たちは飛躍した…今回の発表により、ジリカは主流ブロックチェーンにおける最大の課題の1つ”拡張性問題”に対処するためにシャーディングを首尾よく実装した最初のパブリックブロックチェーンとなる。」

ジリカによるシャーディング実装の成功は、当業界にとって紛れもない朗報だ。

しかし、2020年までシャーディングが実装されることはないと見られているイーサリアムとっては、同じパブリックブロックチェーンとして「大きなプレッシャー」となるかもしれない。

原典:Zilliqa CEO: Mainnet Launch Shows Sharding Works

ここまでの内容と考察

ジリカプロジェクトが拡張性問題の解決策の一つであるシャーディング実装に成功したという、今回のニュース。

当業界としても重要なマイルストーンを達成したジリカですが、競合プロジェクトが多い「分散型プラットフォーム」という分野におけるこれからの活躍に注目が集まりますね。

今回の報道に関して、ツイッター上では以下のような声が挙げられていました。

「ブロックチェーン上でのシャーディング技術を備えたスマートコントラクトの初の実装。 これは旅の終わりではなく、実際の普及や実用化の始まりだ。 業界全体のマイルストーンを達成するために精力的に取り組んだジリカチームに感謝。」

市場は低迷し続けていますが、未来のインフラ構築に向けて様々な仮想通貨プロジェクトが開発に注力していることは確か。

今後もパブリックブロックチェーン開発の進捗に注目していきましょう!

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