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ハッカー集団は満面の笑み!?流出した仮想通貨の65%は北朝鮮へ
- 2018/11/4
- 仮想通貨の最新ニュース
2017年1月以来、これまで仮想通貨取引所が受けてきたハッキングによる被害額が8億ドル以上に上ると言われている中、サイバー攻撃を実施した北朝鮮はこれによって潤っている。
ソニーを始めとする大企業や複数の国際的な銀行へのハッキングに成功している北朝鮮ハッカー集団「Lazarus(ラザルス)」が、ハッキングのターゲットを仮想通貨取引所へ移しているようだ。
北朝鮮敏腕ハッカー軍団、韓国や日本などの隣国を集中攻撃か
銀行、政府、多国籍企業を始めとする世界中の権威ある組織に大規模なサイバー攻撃を行ってきた犯罪集団、ラザルス。
FBIに代わってラザルスを数年間監視しているサイバーセキュリティ企業FireEye(ファイアー・アイ)によると、同犯罪集団のターゲットがセキュリティーに脆弱性が見られる収益性が高い仮想通貨取引所へシフトしたという。
これまで取引所に対する14件の異なるハッキングが様々な犯罪グループによって行われたと報告されているが、その内の4件はラザルスによるものだそうだ。
その中の1つには、約580億円分のNEM(ネム)を流出したコインチェックも含まれている。
また、韓国や日本を本拠地とする取引所が集中攻撃されており、2017年以来のハッキングにより流出した仮想通貨の8億8,200万ドル(約1000億円)のうち、その65%に相当する5億1000万ドル(570億円)の資金を獲得したと見られている。
出展:65% of hacked crypto ends up in N.Korea
この額は、北朝鮮のGDP(国内総生産)よりもわずか「5%弱」という驚愕の数字だ。
また、ラズラスはMac OSやLinuxを対象にしたマルウェアを開発しているとも報告されており、サイバー攻撃の範囲を拡大する方法を模索していると見られている。
>> 北朝鮮ハッカー集団、Mac OS向けマルウェアで取引所を攻撃か
ロシアやベネズエラのように、米国の経済的圧力に対抗する手段として仮想通貨の利用を検討している国がある中、北朝鮮は取引所の脆弱性を突くことで収益を挙げているようだ。
原典:65% of hacked crypto ends up in N.Korea
ここまでの内容と考察
サイバー犯罪集団「ラザルス」が仮想通貨取引所を対象に攻撃を繰り返し、570億円以上のハッキングに成功したという、今回のニュース。
今年は残念ならがハッキングによる被害が続いていますね…
また、最近ではカナダの仮想通貨取引所が顧客資金を持ち逃げしているのではないか、という不吉な話題もありました。
取引所のサイバーセキュリティについて、ツイッター上では以下のような声が挙げられています。
「昔々…仮想通貨黎明期にのぅ、アクセスが集中するたびに鯖落ちし502 bad gatewayになり、BTC10億枚を0円で販売するミスをし、なぜか時計屋に転身するものの、最終的に67億円をハッキングされて解散した取引所があってな」
「やだ、おじいちゃん!ボケちゃって!そんな取引所あるわけないでしょ!」
— えりしー@仮想通貨漫画プレママ (@erishiiiii) 2018年10月10日
それにしても、ハッキングやら取引所のバックれやら、まともじゃないな
— ライムact01 (@raimulime) 2018年10月29日
ブロックチェーンって
データの信頼性を高めて
みんなで担保しよう!なのに仮想通貨取引所みたいに
集中管理するからハッキングされるじゃないですか?そしたら意味ないし
あれどうするんでしょうね。
何がしたいんだろう。って思ってます #peing #質問箱 https://t.co/LK06GJydP1— Motcii (もっち〜) @ お尻の穴のおっきな経営 by 現役エンジニア社長 (@ginza_no_motcii) 2018年10月20日
ええ‥‥また取引所リスクがここに。
フィッシングとかハッキングによるGOXより、これ一番こわくない‥‥??(´;ω;`)
一度漏れたら仮想通貨以外でも今後もパスポート悪用されそう https://t.co/WZKJMDTWvD— みけ@ママコイナー(仮想通貨) (@mikean66) 2018年10月16日
ハッキングの問題が継続する最近の仮想通貨市場ですが、仮想通貨取引所に関する「希望」が全くないわけでもありません。
最近では、主要取引所による「分散型取引所の開発」が行われており、近い将来ではユーザーが資金を自己管理するのが一般的となってくるかも。
銀行を信頼するように、取引所へ仮想通貨を預けたままにするということ自体が少なくなるかもしれませんね。
また、これを誰でも簡単できるような技術を開発するのが、開発者達の「腕の見せ所」とも言えるでしょう。
今後も仮想通貨取引所のセキュリティやハッカー集団の動向に注目していきたいですね!
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