過去最高額のビットコイン「匿名」送金完了!大注目のワサビウォレットとは

決済手段というユースケースにおいて、送金額や送金先が誰にでも分かってしまうことから、「匿名性」が低いと言われていた、ビットコイン。

そんな中、Wasabiwallet(ワサビウォレット)という、ビットコイン送金を匿名化できる機能を備えるクリプトウォレットが、先月31日に「過去最高額」の匿名送金に成功したようだ。

サトシ・ナカモトも驚愕!?ビットコインを使った匿名送金!

前述にもあったように、ビットコインホワイトペーパーが一般公開されてから10年の月日が経過した先月31日、14.8 BTC(約1000万円)が匿名送金されたことが明らかになった。

この取引には、ワサビウォレットというBTC取引における匿名性を高めることに重点を置くウォレットが使用された。

同ウォレットは、開発者Gregory Maxwell(グレゴリー・マックスウェル)氏によって考案された「CoinJoin(コインジョイン)」という機能を実装しており、BTC送金を匿名化することが可能だ。

また、その仕組みは至ってシンプル。

複数のユーザーが送金を行う際に、全ての取引を混ぜることによって、個人の特定が非常に困難となり、結果的にユーザーのプライバシー保護が強化されるというものだ。


出展:Hiding Money: CoinJoins

一見すると単純な同技術だが、ビットコインの「代替可能性」の問題を解決できるのではないかと期待されている。

代替可能性とは、誰がそれを保持したか、またそれが過去にどのような目的で使用されたかに関わらず、同じ額のBTCは等しい価値を持ち交換可能であるという、「通貨」に関する概念。

例えば、ユーザーが保有している1BTCが、過去に資金洗浄されていようが、犯罪目的に使用されていようが、その価値は1BTCとして「変わらないべき」という考え方だ。

現在のところ、日本円などの法定通貨は代替可能性がある。(すなわち、例えば、ある1万円札が犯罪目的で過去に使用されたとしても、その情報はどこにも記録されないため、1万円という価値が変わることはない)

一方、過去の取引履歴が全て公開されているビットコインの場合、それがない。(すなわち、例えば、過去に犯罪目的で使用されたことが公で明らかとなっている1BTCが、取引所やビットコインユーザーに同等な価値を持っていると受け入れられるとは限らない)

そんな中、この代替可能性におけるビットコインの問題を解決する一つの方法として、コインジョインをデフォルトで搭載しているワサビウォレットが注目を集めているというわけだ。

また、新たな仮想通貨を発行することでプライバシーや代替可能性における同様な取り組みを行なっているプロジェクトとしては、Zcash、Dash、Moneroなどが挙げられる。

資金洗浄や犯罪目的で使用される仮想通貨のユースケースが危惧される中、それと同等に重要な仮想通貨取引におけるユーザーのプライバシー保護の問題に関して、今後どのような議論がされていくのだろうか。

原典:Making History: CoinJoin Developer Sends Largest-Ever Anonymous Bitcoin Transaction

ここまでの内容と考察

ワサビウォレットで史上最高額となるビットコイン匿名取引が行われたという、今回のニュース。

仮想通貨取引におけるプライバシーに関する問題は、なかなか難しいところですね。

マネーロンダリングを容易にするのではないかというような匿名取引を危惧する声もある一方、そもそもビットコインの起源である「Cypher Punk(サイファーパンク)」の思想は、仲介者を一切通さずに匿名で取引をするというもの。

このトピックに関して、ツイッター上では以下のような声が挙げられていました。

やはり様々な意見があり、今後も慎重に議論を進めていく必要があるかもしれませんね。

ちなみにですが、最近ではスウェーデン中央銀行がデジタル通貨を発行した際に、取引におけるプライバシーはどのように扱われるのかということが注目されましたが、驚くべきことにも匿名通貨の発行を同中央銀行は検討しているようです。

規制当局は、今後匿名通貨に対してどのような方針を定めるのでしょうか。

匿名通貨は、実際に普及していくのでしょうか。

今後も匿名通貨の話題やプライバシー保護に関する問題に注目していきましょう!

 

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