元連邦準備制度理事会議長、ビットコインの「ファン」ではない

ビットコインホワイトペーパーがリリースされてから、本日(10月31日)でちょうど10年。

俗に言われる「金融革命」のきっかけとなり、「通貨の価値」や「権力構造」などの概念を再吟味させたビットコインだが、FRB(元連邦準備制度理事会)議長であるJanet Yellen(ジャネット・イエレン)氏は、依然としてそれの「ファンではない」という。

ビットコインは有用でなく、デジタル版の現金は危ない!?

金融政策の策定/実施を行い、その取り組みは世界経済へ多大な影響を与えると言われている、連邦準備制度理事会。

そんな威厳ある組織の初の女性議長として名高いイエレン氏が、カナダフィンテックフォーラムで、ビットコインや中央銀行が発行する仮想通貨に関する独自の見解を明らかにした。

まず、ビットコインについて、同氏は以下のような考察をした。

「数百以上の仮想通貨が存在する中、魅力的なものも登場しているのかもしれないが、ビットコインで実際に処理される取引はごくわずかであり、その多くは違法で不正なものだ」

加えて、決済手段というユースケースに関して、価格変動、取引処理スピード及びマイニング電気消費量を指摘した上で、ビットコインは「有用な通貨でない」とした。

しかし、弱気市場でも現在進行形で行われる技術開発やインフラ改善の取り組みについては、一切言及しなかった。

また、中央銀行が発行するデジタル通貨に関して、「財政に悪影響を及ぼす可能性がある」とコメントした上で、

「匿名性の高いデジタル版の現金は、テロリストへの資金供与、マネーロンダリング、銀行秘密法における懸念が増大する」

と説明し、世界規模で流通する匿名通貨は「サイバー攻撃の標的になる」と付け加えた。

ビットコイン取引・マイニングや中央銀行が発行する仮想通貨に関する業界人からの見解に少しずつ変化がみられる一方、イエレン氏は容易に見解を変えないようだ。

原典:Former Fed Chair Janet Yellen Is ‘Not A Fan’ of Bitcoin

ここまでの内容と考察

元FRB議長であるジャネット・イエレン氏が、ビットコインや中央銀行が発行する仮想通貨について独自の見解を述べたという、今回のニュース。

彼女の立場から考えても、ビットコインに否定的な姿勢を取るのは当たり前のことかもしれませんね。

しかし、特にビットコインマイニングに関するコメントなどから、仮想通貨やブロックチェーン技術に関する知識が、昨年から変わっていないようにも感じられますね。

ちなみにですが、以前同氏が「ビットコインは非常に投機的なアセットだ」と米議会で証言した際に、同氏の背後で「ビットコインを買え」というサインを持っていた人に大きな注目が集まりました。

今回のイエレン氏の発言から、この「サインを持っていた人が再び必要だ」なんてコミカルな声も、ソーシャルメディア上では溢れています。

また、今回の同氏の発言に対して、以下のような声がツイッター上で挙げられていました。

「反心理学、ビットコインを米ドルに置き換えると彼女のコメントは正しい」

「彼女のリサーチはちょっと古くない?」

「Fedは、(ビットコインのような)競合者を好きでないようだ」

ビットコインホワイトペーパーが登場してから、本日で10年。

彼女のコメントが「正しい・正しくない」は置いておいても、元FRB議長がコメントするほどそれに対する注目度が高まったと言えるかもしれませんね。

今後もビットコインの成長やその普及に注目していきましょう!