クリプト決済の普及はアメリカで好調!?AT&Tも仮想通貨を受け入れ始めるか


米モバイル企業AT&T社が、仮想通貨による支払いサービスを提供するBitpayを介して、仮想通貨決済オプションを追加することを今月23日に発表した。


 
 
想通貨を日常生活で使用できる機会が、米国内で増加しているようだ。

伝統のある米大手モバイル企業AT&Tが、仮想通貨支払いサービスを提供するBitpayを通じて、仮想通貨による支払いを受け付け始めたことを発表した。

仮想通貨の普及やエコシステムの拡大を示唆するような今回の発表だが、コイン価格の観点からは必ずしも「好材料」とは言い切れないようだ。
 
 
アメリカのモバイル大手も仮想通貨をサポートか
 
AT&Tへ仮想通貨支払いサービスを提供するBitpayは、ビットコインとビットコインキャッシュに加え、3種類のステーブルコイン(GemniUSD、PaxosおよびCircle社が発行するUSDC) による仮想通貨の支払いを処理している。

Bitpayのパートナ企業は、7種類の法定通貨を含む好きな通貨の中から決済オプションを選択でき、また法定通貨と仮想通貨を組み合わせた決済も可能となっている。

そのため、今回の報道からは実際にAT&Tがユーザーから直接的に仮想通貨を受け取るかどうかは定かではない。

それでも、大企業が仮想通貨の普及を支援することに対して、歓喜に溢れる声もツイッター上で挙げられた。
 

小さな会社でも、小さなユーザーベースでもない。(仮想通貨が)広まっている。

 
 
スターバックスでも仮想通貨決済ができる!?
 
AT&Tの報道は、今月13日にスターバックス、バスキン・ボビンズ、またアマゾン子会社Whole Foods Marketを始めとする企業が仮想通貨決済を開始することをForbesが発表してから間もなく報じられた。
 

 
様々な著名企業による仮想通貨決済の採用はGemini取引所と新興企業Flexaによって実現したが、ユーザーは「Spedn」という決済アプリを通じて支払いを行う。

そのため、大企業が軒並み仮想通貨を受け取り始めたとは一概には言い切れない。

決済の一連の流れとしては、まずユーザーがSpednアプリへ仮想通貨を送金することから始まる。

Gemini取引所が資産管理を担い、またSpednは決済時にスマホ画面上に1回限りのQRコードを生成。

これが店舗でスキャンされ、顧客アカウントから請求された金額が引き落とされる。

その後、ユーザーは商品を購入するための「ギフトカードを購入」したことを示すレシートを受け取り、Spendはパートナー企業が好む通貨で後日決済を完了させる。

このようにBTCを使っても瞬時に決済を行えるため、仮想通貨ユーザーにとってはありがたいようなサービスだが、クリプト決済だからこその批判の声もあるようだ。

例えば、多くの企業が米ドルによる決済を選択することが予想されるため、仮にビットコインが使用された場合、BTCが支払いサービスによって売られることでBTC価格へ下落圧力を生み出される。

言い換えると、将来的なハイリターンを待ち望みBTCを保有している人にとって、前述にあったような支払いサービス企業は必ずしも好ましい存在だとは言えない。

しかし、市場アナリストのウィリー・ウー氏は、著名企業による仮想通貨支払いサービスの採用はクリプト市場にとって好材料になることを以下のように指摘した。
 

(市場で売り圧力を生み出す)BTCで数ドルの支払いをする人を何千という人々が見て、数千ドルをBTCへ投資することを考えるだろう。そのため、(強気市場が起こるように)5ドルの売り圧力が、沢山の1000ドルの買い圧力にぶつかる。

 
それでも、P2P取引がセールストークの一つである仮想通貨の支払いに決済サービス企業のような仲介者の存在が必要とされていることは、業界内外の人間を問わず多少皮肉なように聞こえるかもしれない。

大手小売業者が仮想通貨を直接的に受け入れ、仮想通貨で事業資金を確保するまでに至るようになるのだろうか。

米国のiTunesの金融アプリで最もダウンロード数が多いSquare社の「Cash App」にビットコインの売買機能が追加されたことが報道されている中、米国に限らずの世界的な仮想通貨の普及に注目だ。

 
 


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