米Coinbaseのアグレッシブな拡大、機関投資家はビットコイン投資に積極的か


一般投資家向けの取引サービスを展開するXapo社の機関投資家向け資産管理サービスを買収したことで、コインベースが業界最大規模の仮想通貨資産(約70億ドル相当)のカストディアンになったことが、今月15日に公開された公式ブログで明らかになった。


 
 
 
 
制準拠やセキュリティに焦点を当てた仮想通貨サービスを提供することで知られるコインベースが、Xapo社の機関投資家向け資産管理サービスを5,500万ドルで買収したようだ。

また、同社CEOブライアン・アームストロング氏によると、昨年は仮想通貨投資に対して慎重な姿勢を見せていた機関投資家にも変化が見られるようになったという。
 
 
仮想通貨業界No.1のカストディアン
 

Fortuneの報道によると、今回コインベースに買収されたXapo社は、一般投資家向け取引サービスに専念するために機関投資家向け資産管理サービスの売却をかねてより検討していたようだ。

ビットコイン強気派として知られるXapo社のCEOウェンセズ・カサレス氏は、次のように述べたという。
 

法人事業と同時に消費者事業を成功させることは困難だ。 今年の初めから、私たちは(法人ビジネスの新たな)家を探していた。

 
カサレス氏によると、Grayscale Investmentを含める幾つかの企業が同社法人ビジネスの買収に興味を示したものの、Xapo顧客に受け入れられるセキュリティまたは規制上の資格があった企業はコインベースだけだったという。

そんなコインベースが2018年7月に展開したコインベース・カストディは、仮想通貨投資における機関投資家の最大の懸念要因となっていたデジタル資産管理のセキュリティ問題を解決する資産管理サービスだ。

同サービスはローンチ後から徐々に顧客基盤を確立しており、今年4月時点でおよそ10億ドル相当の仮想通貨資産を管理していたことが報告されている。

尚、今回のXapo買収成功により、当業界で最大規模の資産を管理するカストディアンとなったコインベースは、現在約70億ドル以上の資産を管理しているという。

今回の発表後に「Xapo社の松明を受け継ぐことに興奮している」とツイートしたコインベースのCEOアームストロング氏は、機関投資家を対象とする当業界のインフラ構築は「クリプト経済に向けての第一歩だ」と胸を膨らませた。

また、機関投資家の市場参入が今夏の強気市場の原動力となっているという調査結果が報告されている中、コインベースを最大級のカストディアンへと導いた同氏も機関投資家マネーが市場へ流入していることを指摘した。

 

約12か月前では機関投資家が仮想通貨を採用するかどうかには議論の余地があった。(しかし、現在では)答えがわかったと言っても安全だと思う。機関投資家から、週に2億から4億ドルがクリプト預金へ振り込まれている。

 

より多くの機関投資家を仮想通貨市場に呼び込むコインベースや、アルゼンチンを始めとする南米市場の一般投資家向けビジネスにフォーカスするXapo社の今後の取り組みに注目だ。

 
 


 
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